もう一つの未来   作:蒲鉾侍

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油断と本気

 

 

「……」

 

「おい、セル!セルゲームを続けないのか!?」

 

サタンに一本とられたセルは無言のまま、セルゲームのリングの周りを見ている。

長い時間そうしているため、悟飯がセルに話しかけた。

 

「そうか!分かったぞ!足りない間ものが!」

 

セルはポンと手を叩いて、建物のような物をたくさん作り出した。

 

「この、セルゲーム会場足りないものは!…屋台なのだあぁ!!」

 

周りを見ると、焼きそば わたあめ 金魚すくい 等々

色々な看板が出ている。

 

「そして、店員は!私の子供達!セルJr.だあぁ!」

 

セルは尻尾からセルに似た小さな生物を生み出した。

 

「さぁいけ!仕事をするだ!セルJr!!」

 

そして、セルJrは屋台の中に入って商売を始めた。

 

「……意味が分からない。何がやりたいんだ」

 

この行動にシンは頭の上に?をたくさん浮かべている。

トランクスは既にリンゴアメを購入していた。

 

「さぁ!セルゲームを再開するぞ!次に私と闘うのは誰だあぁ?」

 

屋台を作って、やりきった感のある顔で トランクス達の方を見た。

 

「俺がやる」

 

名乗り出たのは、悟飯。

既に超サイヤ人に変身している。

 

「ほう、貴様か。良いだろう来るがいぃ!!」

 

悟飯はリングに上がってセルをにらみつける。

セルは悟飯の気を感じ取って口元をにやりと歪ませた。

 

「だああぁ!!」

 

「ぶらあぁ!!」

 

悟飯が攻撃を仕掛けるとセルも同じように攻撃を仕掛ける。

腕はクロスし、お互いの顔に拳をえぐりあう。

 

「くらえっ!」

 

「ぬあっ!?」

 

悟飯は握りこぶしを開き、セルの顔に向かって気功波を打ち込む。

 

「かめはめっ!!」

 

そして、セルから距離を離してかめはめ波の構えをとる。

 

「ぬぅ!見ろ悟飯。パーフェクトスマイル☆」

 

セルは体から、トカゲの尻尾のようにして顔を再生する。

そして、笑顔を悟飯に見せつける。

 

「波っー!!」

 

「ぐうっ!?」

 

容赦ない悟飯のかめはめ波にぶつかって、セルは後ろにのけ反る。

 

「全く、ギャグも分からんのか」

 

「……まだまだ、余裕そうだな」

 

二人とも冷静を乱さずに、戦っている。

そして、二人は構え直してお互いの様子を伺っている。

 

「(セルのやつ、どれだけ強いんだ?しかし、あいつは油断している!本気でいくぞ!セルっ!)」

 

「(それにしても、トランクスの横にいるやつは誰だ?気は悟飯並みにあるから仲間か?それにしてもトランクスとモヒカンのやつリンゴアメをずっと、舐めているな。それほど旨いのか?セルJr頑張ったんだな)」

 

悟飯はセルとの戦いの事を考えて、セルはトランクスとシンの事を考えている。

悟飯はその隙をついて攻撃を仕掛けた。

 

「だあぁ!!」

 

「ぐっ!?はやいっ!!」

 

よそ見をしていたセルは悟飯の蹴りを避けることは出来ずにまともにくらう。

 

「おい!セル!お前油断しすぎじゃないか?」

 

「む?確かにそうだな。真面目にやろう」

 

悟飯の指摘を受けたセルは今度はしっかりと構えをとって、悟飯と向き合う。

 

「はああぁ!」

 

「ぬおおぉ!!」

 

悟飯が手刀で攻撃をしようとすると それよりも早く悟飯に手刀で攻撃した。

 

「ぐっ!は、早い!」

 

「まだまだ、いくぞおぉ!!」

 

セルの攻撃によって、悟飯は後ろに吹っ飛ぶとそれを追う様にセルが走っていく。

 

「ぶらあぁ!!」

 

「はああぁ!」

 

セルが拳を突き出すと、悟飯はそれに合わして気を開放して防御した。

 

「消しにいくぞ!セルッ!!」

 

「ぶらあぁ!!やってみろお!!孫悟飯!!」

 


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