ハイスクールU×O   作:あいーんチョップ

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長らくお待たせして申し訳ございませんでした!

早速の駄文ですがよろしくお願いします。


冥界合宿のヘルキャット
黄昏と協力者


「次は私だな………」

 

白い空間で男の独り言が響いた。

 

その空間はイッセーがウルトラマンたちと出会う場所だった。一つだけ違うのは

 

「イッセーくんと会うわけにはいかない」

 

ウルトラマンの人間態である男はイッセーと会わずに可能であればこのまま会合せずに3つの姿で戦うのを望んでいた。

 

「幸い()は転生者によって奪われた。あとは私がイッセーくんに会わなければそれで良いのだが」

 

男は願望を吐くがイッセーはいずれ自分と奴の力を使わざるを得ないことになると自分がよく分かっていた。

 

「オーブはウルトラマンになって日は浅いがあの子はまだ若すぎる」

 

イッセーの心が崩壊してしまわないかそれだけが男の気がかりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は変わり冥界行きの列車でイッセーとアザゼルとヴァーリは冥界へ着くのを待っていた。

 

本来だったらイッセーはリアスたちと一緒に行くはずだったのだがはぐれ悪魔となった一正の弟と言うだけで同行できなかった。

 

「まだ引きずってんのか?」

 

アザゼルはイッセーに質問するが帰ってくるのは沈黙だけだった。しかしそれ自体が質問の返答なのだろう。

 

「兵藤一誠、奴は脅迫ではなく自分自身の意思で禍の団(カオス・ブリケード)へ入ったんだ。だから君が気にすることは無い」

 

ヴァーリはイッセーを不器用なりに慰めているがその心は晴れる事はなかった。

 

「おそらくこれからカオス・ブリケードの対策の会議が始まる。魔王獣の力を持った奴らに対抗できるのはウルトラマンオーブの力を持ったお前さんだけだ」

 

アザゼルはこれからのことを説明するがイッセーは煮え切ることはできなかった。

 

「そろそろ着くぞ。俺たちがいるとは言え油断するな」

 

ヴァーリは警告するがイッセーの方は殺気立っており一部の隙もなく、たとえ敵が強襲してきてもすぐに迎撃できるだろう。

 

正直ヴァーリとアザゼルは怒りの火の粉が自分たちに舞い降りてこないか少し怯えていた。

 

「ようこそ、イッセーさま」

 

「君は………」

 

駅に着いたイッセーの目に映ったのは

 

「ライザーの妹さん?」

 

「はい、ライザー・フェニックスの妹のレイヴェル・フェニックスです」

 

兄と比べ本当の貴族の雰囲気を纏った彼女は何故か頭を下げた。

 

「レ、レイヴェル!?」

 

イッセーは驚きながらも頭を上げさせようとするがレイヴェルは頑なに上げようとしなかった。

 

「本当に申し訳ありません!フェニックス家を代表して私が兄の愚行を詫びます!どうかお許しを……」

 

イッセーはレイヴェルの頭を撫でた。それには侮蔑を込めておらず相手を安心させるための優しさを込めたものだ。

 

「レイヴェル、とりあえず俺たちを案内してくれないか?」

 

「はい!」

 

イッセーの笑顔に安心したのかレイヴェルの顔から無駄な力が抜かれ自然体となり、イッセーたちを案内する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イッセーさま、どうかご武運を………」

 

「ありがとうレイヴェル。それじゃあ行って来る」

 

イッセーはリアスたちが待っている部屋の前に立つとレイヴェルはイッセーの手を取り無事で戻って来れるよう願った。

 

「失礼します」

 

イッセーの目に映ったのはリアスたちオカルト研究部とソーナたち生徒会とリアスたちと同じ階級であろう上級悪魔たちだった。

 

「かけたまえ兵藤一誠殿」

 

「失礼します」

 

年老いた悪魔の言葉と共にイッセーは椅子に座り姿勢を正す。

 

「それではウルトラマンオーブの変身者である兵藤一誠が現れたのを皮切りに議題を進めたいと思う」

 

「コイツは殺すか眷属にすればいいだろ」

 

中央の人物の言葉と共にリアスたちも気を引き締めた。だがその空気を壊すかのように場違いの言葉が響いた。

 

その言葉を吐いたのはいかにもライザーと同等かそれ以上の素行の悪さが目立つ派手な姿の男だった。

 

「どういうつもりだゼファードル・グラシャラボラス」

 

「簡単な話だ。聞けばそいつの兄は禍の団に入ってはぐれ悪魔になったんだろ?しかも魔王さまたちに危害を加えたそうじゃねーか。だったら兄の責任は弟が取るべきなんじゃねーの?」

 

ケタケタと笑いながらゼファードルという男は愚言を吐くが頭の方もライザーと同等なのかその場の空気を読む事はなかった。

 

「さぁどうする兵藤一誠?男を眷属に入れるのはごめんだがお情けで俺の下僕にしてやってもいいんだぜ?」

 

「いい加減にするんだな」

 

つくづく愚かなゼファードルの言葉に耳を傾けるイッセーではないが耐えられなかったのか別の悪魔の声が響いた。

 

ゼファードルの濁った声とは違う凛とした男らしい声だった。声の主は獅子を彷彿させるかのような覇気を纏い巌のごとく佇む男がゼファードルを睨む。

 

「なんだよサイオラーグ。今は俺がコイツを救おうとしてやってんだ………バアル家の無能はすっこんでろ」

 

「それまでにするんだな。これ以上の愚行は魔王を輩出したグラシャラボラスの恥塗りになるだけだ。だからさっさと座れ」

 

ゼファードルの言葉に歯牙にもかけないサイオラーグは警告を放つが愚か者は自分が負けると思ってないのか

 

「もう一度言うぜすっこんでろバアル家のむ………」

 

それ以上の言葉を吐けなかった。何故なら

 

「やれやれ早速か」

 

老悪魔は呆れるがどこか分かっていたかのような態度だった。おそらく殴り飛ばされ気絶したゼファードルがこうなることをあらかじめ予測していたのだろう。

 

「さて、むしろ都合が良くなったな。ゼファードルの眷属達よ、悪いが主を医務室へ連れて行ってくれ」

 

ゼファードルの眷属たちはサイオラーグを睨みながらも主を部屋の外へ連れて行った。

 

「あの馬鹿者はさておき、兵藤一誠よ。貴殿は良くも悪くも三大勢力の戦争を止めたウルトラマンオーブの力を持つ者。したがって貴殿が悪魔になってしまったら結んだばかりの協定は一気に崩壊してしまう」

 

年老いた悪魔が言うにはウルトラマンオーブは三大勢力の英雄らしく独占しようなら一方的に立場が悪くなりその勢力は確実に孤立してしまうらしい。最悪の場合その勢力は狙い撃ちにされ滅びてしまう可能性がある。

 

「そこで兵藤一誠殿。貴殿には中立の勢力に入ってほしい」

 

「中立?」

 

老悪魔の言葉にイッセーは頭を傾げるがリアスが説明する。

 

「イッセー、あなたにはカオス・ブリケードと一正が操る魔王獣と戦ってもらいたいの。もちろん力不足だけどこちらからも協力者を逐一出す」

 

リアスの言葉に納得したイッセーだが肝心の協力者が誰なのかが分からない。

 

「その協力者と言うのは「悪魔側は俺だ」」

 

そう言ったのはヴァーリだった。続けざまに朱乃と1人の男性が部屋に入る。

 

「堕天使側は私姫島朱乃がチームに入ります」

 

「天使側は私八重垣正臣がウルトラマンオーブ殿と彼らと戦います」

 




早くサンダーブレスター出したいのになかなか文章が作れない!

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