もう前書きに書くネタがない!ならこれで終わり!
………………………はっ!?お、俺は何を?
すいません、取り乱しました。
では、本編どうぞ~
「球磨さん……」
「大丈夫よ、彼女はそこまで弱くない。」
球磨の足止めにより何とか襲撃部隊の本隊からの追跡を逃れた瑞鶴達、そのまま接近してきている戦艦棲姫のいる場所へと進んでいた。球磨と別れてからもうすぐ一時間が経とうとしていた、そろそろ救援が来てもいい頃だが……
「それより瑞鶴。」
「なんですか加賀さん?」
「貴女、注意力が散漫になっていないかしら?」
「そんなこと!」
「でも現に球磨がいなければ貴女は沈んでいた、違うかしら?」
「………じゃあ」
「?」
「じゃあ何をすればいいんですか!私は皆より練度が低くて足を引っ張って、こんな、こんな出来損ないに何を期待するんですか!」
これは今の瑞鶴の素直な気持ちだった、空母に限らず鎮守府の皆と比べて練度が低い彼女は出撃でもよくミスを犯していた。その度に仲間達に気にするなと言われていたのだが、瑞鶴は少しずつ自分と周りのズレを自覚なく感じるようになっていた。赤城に強さの秘訣を聞いたのも同じ理由だ、しかし返ってきた答えは自分の理想の否定。
いまならばわかる、確かにこんな弱い自分には皆を守る理想なんて大きすぎる、もっと身の丈にあった理想を立てるべきだろう。だが、何を立てればいい?理想という大事な大黒柱を失った瑞鶴の心は揺れ動いていた。
焦っていたのだ、力を求める余りに瑞鶴は「自分」を見失っていた
「こんな私に守れるものなんて、ないんですよ。旗艦は加賀さんに……」
「瑞鶴」
パシッ
不意に呼びかける加賀、振り向いた瑞鶴の頬に容赦なく平手打ちを食らわす。驚いた顔で加賀を見る瑞鶴、加賀はその目に静かな怒りを込めて言い放つ。
「貴女は球磨の覚悟まで無駄にするつもり?」
「何を…」
「球磨は貴女を信頼して先に行かせた、貴女がここで自分を卑下するならそれは覚悟を込めて貴女を送り出した球磨の覚悟を否定することになる。」
「………」
「それだけは絶対に許さない、あの覚悟に泥を塗る行為だけは、絶対に。」
「まーまー二人とも、ここは先を急ごう。ね?」
険悪な雰囲気の加賀と瑞鶴、そんな二人を見るに見かねて北上が仲裁に入る。険悪な雰囲気のままそっぽを向く二人、艦隊の空気が少し悪くなり始めた。
一方、その頃球磨は……
「いい加減に……沈むクマ!」
「グッフゥ!」
大上段に構えた大剣を振り下ろす球磨、直撃を受けたイ級はひとたまりもなく沈む。これで何隻目なのだろうか、四十から数えるのをやめた球磨は新たに迫ってくる敵に向かっていった。
瑞鶴達と別れて恐らく一時間は経過している、もう此方の艦隊が来ていてもいいだろう。だがくる気配は一向にない、いや向かってきてはいるのだろう。しかし多数の敵艦隊に阻まれてここまで到達できない、といった所か。
「沈メェ!」
「それはお前クマ。」
ぶしゅり、という不快な音と共に目の前の軽巡ヘ級eliteの胸を貫通する。だらりと腕が下がるのを確認した球磨は山卸を引き抜いた、そして先ほどから後方にこもっているはずの旗艦に向けて話しかける。
「そろそろ出てきたらどうクマか?雑魚だけじゃ飽きるクマ。」
「ククク……ソレハ残念、ナラ楽シモウカ。ヲ級、手出シハ無用ダ。」
「シカシレ級サマ……」
「上等クマ、かかってくるクマ。」
「デハ…イクゾォ!」
と次の瞬間にはレ級の姿はそこにはない、しかし同時に背後に大剣を回した球磨の腕に鈍い衝撃が走る。見るとレ級の尻尾にも似た艤装がしたたかに球磨の持つ山卸を打ち据えていた、レ級は感心したように言う。
「ホォ、今ノヲ防グカ。」
「こういう時は大体背後からくるって決まってるクマ。」
涼しい顔で話す球磨だがその頬には一筋の汗が垂れていた、数年ぶりに、恐らくあの姫、鬼級を含む艦隊を相手どった時と同じくらい球磨は戦慄していた。
(今の動き…まったく見えなかったクマ、流石はflagshipクマね。)
戦艦レ級、少し前に説明したとおり並み居る深海棲艦の中でも特異な存在である。通常個体ながら姫、鬼級に匹敵する力を持ち、そしてその万能さでかなりの数の艦娘を恐怖のズンドコに落とした艦。
今まではeliteまでしか確認されて居なかったが今回球磨が対峙しているのはflagship、つまり初めて確認された階級である。通常個体で既に姫、鬼級と並ぶスペックを持つレ級がeliteになった時の強さはお察し、しかし今回の相手はそれを超えるflagshipだ、正に未知数の敵、十分に注意していた球磨だったがその能力は予想を超えていた。
(けど今ので目が慣れたクマ、これなら互角クマ。)
「ドウシタ?コナイノナラモウ一度コチラカライクゾ!」
目が慣れた、それでも互角である。それほどまでに強い相手だった、もしレ級が手出しを禁じてくれなければまず間違いなくタコ殴りだったろう。
襲い掛かってくるレ級、得物は持っていないがその尻尾を巧みに操って攻撃をしかける。対する球磨は大剣で防いで隙あらば反撃する形だった、球磨の予想通り戦いは互角であった。
「フンッ!」
「クマッ!?」
と、レ級が尻尾型の艤装を真横に振り抜く。大剣でガードする球磨だが不意に背後から衝撃を受ける、振り替えると……
「か、艦載機クマかっ……」
「フフ、ドウダ爆弾ノ味ハ?」
トリックは簡単、事前に発艦させていた艦載機に攻撃的させただけ。しかし録に構えもせずに受けた衝撃は中々抜けない、少しの間体が硬直する、そしてレ級はその少しの隙を見逃さなかった。
「シャッ!」
ドゴッ
「かはっ……」
腹部に向けて発射される副砲、もろに直撃した球磨は吹っ飛ばされる。幸い副砲だったために貫通はしなかったが、かなりダメージを受ける。目が慣れてからたった数合、しかしその間僅か十秒足らず。
火を見るよりも明らかな戦況、パワーバランス、だがしかしっ!球磨は、笑っていた!
「クマ……クーマクマクマ!」
「何ガ、オカシイ?遂ニ頭ガ狂ッタカ?」
「イヤー感謝クマ、感謝感激雨霰クマ。」
意味が分からずに困惑した顔をするレ級、大剣を肩に構えて荒かった息を落ち着かせる球磨。そして球磨はレ級の方を見据えて言った、それはもう楽しそうに。
「いやーこんなに手数を見せてくれたことへの感謝クマ、お陰でもう見切ったクマ。」
「……戯レ言ヲ。」
静かにそう言ったレ級は今度は主砲を構える、さっきの攻撃で球磨は中破状態、次当たれば間違いなく沈む。そして球磨が動く勢いよく右に、そして急ターンして左に。
(砲撃ヲブレサセテ避ケルツモリカ、ダガスピードハ変ワラン。…………愚カナ、コレダケノスピードデハ急ニトマレマイ。)
そう考えてレ級は直ぐに砲塔の動きを球磨に合わせる、勿論同じスピードで。激しく反復横跳びのように動く球磨をレ級の砲塔は容易く捉えた。
そして球磨の移動ルートを予想したレ級はその動線上に発射する、寸分の狂いもなく発射された砲弾はそのスピード故に止まれない球磨の頭に重なり―――
直後、球磨は音速を超えた。
「…………!!!!」
瞬時に身構えるレ級、気配を探すが一向に現れる気配は無い。もしや逃げたか、と思い気を抜いた、それと同時にまるで狙ったかのように球磨が現れた。完全に背後をとって、寸前で気づき避けようとするが遅い。
「うりゃぁ!!」
「クッ!」
ズガッ
この戦いが始まって始めての手応え、直ぐに距離をとる両者だがレ級の左腕は肩から先が失われており、青い血が吹き出している。虚を突かれたような顔をするレ級、だが直ぐに顔を引き締める、流石にflagshipである、恐慌したり狼狽えたりはしない。
と、響く砲撃音。続いて球磨を呼ぶ声が複数、恐らく向かってきた救援が到着したのだろう。レ級は回りを見渡し、静かに言った。
「ヲ級、残存艦ヲ連レテ撤退ダ。オ前ガツレテイケ。」
「レ級サマハ?」
「時間ヲカセグ、イケ!」
「…………了、解!」
振り替えるヲ級、何かを口早に言うと一目散に駆け出す。それを見送った球磨は口を開こうとする、が、それよりも速くレ級が話始める。
「全クツイテイナイ、
「…………………」
『球磨さん!大丈夫ですか!?今そちらに―――』
「いや、此方はもう終了した。残存艦隊の殲滅を優先するクマ、わかったらさっさと行くクマ。」
「!!!」
『了解』
そう言って通信を切った球磨、驚いた顔をしているレ級に向かってイタズラ小僧のように無邪気な顔をして言う。
「なーに驚いてるクマ、ここには敵は居ないクマ。居るのは―――ただの戦闘馬鹿が二隻だけだクマ。」
「私ヨリ強イ者ヲ求メテ戦艦棲姫ノ下ニツイタガ――ドウヤラソノ甲斐ハアッタヨウダ。」
そう言って静かに構えるレ級、同じ球磨も構える。
「敬語ヲ使ウノモ疲レタ、ソノ分タノシマセテクレヨ、下等デ、勇マシイ人間風情。」
「娘にあんなこと言われた手前、負けらんないクマ。…………アンタとは味方として会いたかったクマ、どうクマ?今からでも寝返らないかクマ?」
「戯レ言ヲ、私ハ戦士ダ。ソンナニ仲間ニシタクバ、力ズクデヤッテミロォ!!」
激突する二人の戦士、組織や上下関係など―――下らない。ただ、己をぶつけ合うのみ。
すべてのしがらみから解放された二匹の獣は、遂にその全力を持って衝突する。
そして場所は戻り、横浜沖
ドンッ
「うわっ!?危な!」
「大丈夫か、伊勢?」
瑞鶴達は丁度戦艦棲姫との交戦区域の先端に到達したところだった、ここでも先に進む艦隊と残る艦隊が分けられており、やはり瑞鶴達はここでも呼び止められず、港湾棲姫が目標であることが確定した。
と言ってもこの激戦区を潜り抜けるのは容易ではなく、流れ弾が時々飛んできてはかすって行く。全く持って気を抜けない状態だった。
「日向さん達、大丈夫?」
「扶山、いや扶桑か。大丈夫だ、ところでそちらは戦艦棲姫の方か?」
「いえ、私達は港湾棲姫の方よ。」
「私達もだ、どうだ?一緒に行くのは?」
「良いわよ、そろそろ提督も動くだろうし。そしたら多分行きやすくなる。」
そう言って意地悪そうな笑みを浮かべる扶桑、瑞鶴は若干身震いしながらも聞いた。
「何が、あるんですか?」
「うふふ、それは後のお楽しみよ。」
横須賀鎮守府 地下
「大淀、戦況は?」
「敵主力の先端とこちらの突破部隊の先端及び激突部隊の先端が衝突しました。」
「そうか……このままだとどこで主力同士が衝突する?」
主力と主力が激突する場は激戦区になる、そうなれば、周りへの被害も甚大になる。そのため激突する場所を把握しておこうと思った提督であったが、返ってきたのは震えた大淀の声だった。
「て、提督。激突ポイントはB―ヒトフタです!」
「え、それって………」
「鎮守府正面海域…つまりここの真ん前です!」
「うっそだろぉ!?」
珍しく驚く提督、無理もない、ここまで深海棲艦の動きを全て読んできた提督がここにきて初めて読み違えたのだから。そして提督の頭に浮かぶのは何も話さずにここまで動いてもらったかつての同期の顔、そう扶桑である。
彼女はここまで何も言われずに提督の手の中で踊らされていたせめてもの意趣返しに戦場を横須賀の海域のなるように誘導したのだ、提督には扶桑がお返しだと言わんばかりに得意げな顔をしているのが目に浮かんだ。
「あっのクソアマァ!」
「提督、どうされますか?」
「鎮守府を基地形態からアサルトモードへと移行しろ、それと明石!」
『はいはーい、こちら明石。もう鎮守府の工廠に到着してまーす、言われた通りに支援兵装を絶賛開発中!』
「急げよ!」
「りょーかい!」
場所を移して横須賀鎮守府工廠、ここに明石とお付きの工廠妖精さん達が急ピッチで作業を進めていた。明石はひたすらFGESに現在の戦況のデータを打ち込んでいた。これによりFGESがその戦況の最適解とも言える兵装を開発し、それを工廠妖精さんが組立てて形にしていっていた。
「ふむふむ。妖精さんが頑張ってくれたので少し時間に余裕ができますね……そうだ!たしか北上さんから依頼が……」
余裕綽々で準備をしていく明石、工廠のモニターには何やら筒状の物体が並んだデータが映し出されていた。
そして鎮守府正面海域
「くっ!敵多すぎ!」
「鎧袖一触ね、他愛も無い。」
必死の形相で応戦する瑞鶴と涼しく余裕のある表情の加賀、ここでも二人の練度の差が垣間見える。戦闘区域に突入してからかなり経った、しかしそう易々には突破できず足止めを食らっていた。しかも扶桑の艦隊とは混戦の中ではぐれてしまっている、このままでは港湾棲姫が来てしまう。
瑞鶴の艦隊の進みを遅くしている要因は二つ、まず瑞鶴の練度が低い為に速力に任せて強引に突破という戦法が取れない。
そしもう一つの要因は……
「ズイカクゥ!」
「しっつこい!!」
そうもはや瑞鶴の永遠のライバルとも言えてしまうほど瑞鶴を倒すことの執念を燃やす空母ヲ級、彼女はレ級の命により撤退した後ひたすら瑞鶴を追っていのだ。(そこ、ストーカーとか言わない!)
「いたしかたない……ここは私が食い止めよう、なーに戦艦棲姫を討つついでだ。」
「日向が残るなら私も!」
そう言って後ろに立ったのは日向、伊勢。確かに二人が残れば戦艦棲姫を討つこともできるだろう、そして瑞鶴はまた自分のせいで迷惑がかかると思ってしまう。だが意外なところから待ったがかかった、北上である。
「ちょっとー戦艦が抜けると火力が足りないよー、港湾棲姫を倒すにはせめてどっちかが残らないと。」
『その問題、私明石にお任せを!』
「うわっ、明石。」
『うわ、とはなんですか?うわっ、て!』
どこから聞いていたのか急に割り込んでくる明石、北上の言う火力不足を補う手があるのだろうか?通信機越しに明石は北上にしきりに何かを言っていたようだがやがて了承したように頷いた、そして瑞鶴たちに今すぐ北上と共に離れるように連絡があった、しかし瑞鶴は悩んだ、また自分のせいで、と。
その頃横須賀鎮守府工廠では。
「今週のビック○ドッキリメカ発進!何てね♪ポチットな!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
物々しい音と共に横須賀鎮守府の出撃ゲートが二つに割れる、その割れ目から出てきたのは大きい砲塔。側面には「FGES」と書かれてある、そしてその根元は工廠に繋がっている。
ここまで言えばお分かりだろう、これは製作した兵装を迅速かつ的確に送る為の砲台である。その正確さと射程はこの日本の遠洋でも誤差三メートルで送れる優れもの、これさえあれば工廠で製作した物を直ぐに戦場で使用可能になる。
「着水地点は戦場だとヤバイから……この戦闘区域を抜けた所で。タイマーセット完了、後は待つだけ~」
鼻歌を歌うほど余裕な明石、それを工廠妖精達は「お前も働けよ」という目でみていたのは内緒。
そして鎮守府正面海域では
「瑞鶴、日向達に任せて。」
「でも!」
歯噛みする瑞鶴、その歯は砕けんばりに食い縛られていた。またか、またなのか。これは己の無力が招いた事態、もっともっと力があれば………!
そんな瑞鶴に声、と共にある物が放り投げられる。
「瑞鶴!これ持っていきな!」
「伊勢さん!?――――っと、これって!」
「御守りよ、貸してあげる!必ず回収しにいくからね!」
「―――――っ!」
そして瑞鶴は振り向く、加賀が言った通りだ。この二人もまた覚悟を決めた、それを揺るがしてはならない。そう悟った瑞鶴は心に無力感を抱えながらその場を後にする、迫るヲ級を前に日向が伊勢に言った。
「良いのか?あれはお前の大事な物なのに?」
「後輩一人の成長に役立つならあれも本望でしょ。」
「ふっ………その通りだ!」
「ドケェェェ!」
「日向、これは私が相手する。貴女は戦艦棲姫を。」
「了解した。」
鬼の形相で肉薄するヲ級、そして離れる日向。一人ヲ級と対峙した伊勢は主砲を構えると駆け出した。
数十分後、何とか戦闘区域を抜けた瑞鶴達。だが、瑞鶴の表情は重たい。程無くして扶桑達とも無事に合流、さぁこのまま抜けてくる艦隊を待ちながら戦おうと前を向いた瑞鶴達を迎えたのは――――絶望だった。
「うそ………」
「もうこんな所まで……!どうやら悠長に味方を待つ時間は無さそうね。」
遥か彼方、と言ってもギリギリ視認できる距離に目標としていた港湾棲姫はいた。が、その周りには有象無象の深海棲艦達、決して特殊個体が混じっている訳ではない。しかしやはり数は暴力とは正にこの事、瑞鶴達の前にいる深海棲艦は推定、それも低く見積もっても――――およそ二百隻。
このまま味方を待てば決して勝てない訳ではない、寧ろ楽に勝てるだろう。だがここはもう相模湾である、実質上ここが最終防衛ラインになる。
つまり何が言いたいかというと―――
扶桑の艦隊6隻と瑞鶴、加賀、北上の九隻で二百隻に挑まねばならないと言うことだ。
誰もが諦めかけたその時、文字通り天からの贈り物が落ちてくる。
『ちわーす!横須賀鎮守府の宅急便でーす!』
そんな明石の声と共に送られてきたこの兵装が、この戦闘の
皆さんこんにちは!大和です!
「またこのコーナーか、いい加減に飽きてきたんじゃないか?」
そうでしょうか?でもこの間は貴女楽しみにていたんじゃないですか~!そわそわしながらね!
「ちっちがうぞ!あれだからな、早く終わらせたいってだけだからな!」
あ~テンプレテンプレ、それより……
「?」
貴女、そろそろ正体を明かしてもいいんじゃないですか?何時から登場していると思ってるんですか、地味に出番多くないですか?
「それはお互い様だろう、お前だってここが何処なのかを結局言ってないじゃないか。」
だってー、提督から言うなっていわれてるんですよ。それにまだその時じゃありません、時が来れば言いますよ。
ピピッ
《充電率100% 代替コアを用意して下さい》
「終わったか、替えのコアを頼む。」
はい、では予備の砲身も持ってきますね。これだけの放出量じゃ一回で砲身が融解しますし、貴女も艤装とのリンクを確認しといてください。
「ああ、にしても全く明石はとんでもない物を作るな。」
本当です、しかしそれよりも提督の方が凄いです。こんな事態を想定するなんて出来ません、ですが早いとこ終わらせたいですね。
「予想が当たるとも限らないのに……お熱いことだな。」
ふふっ♪誉め言葉ですよ、そうだ
次回 二百対九
ジョーカー、本当に切り札たるのは兵器かそれとも……