テイルズ・オブ・ザ・レディアントマイソロジー3・闇は破滅か救世か?   作:にゃはっふー

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剣崎龍くんは不良少年ですね、仕方ないですけど。


第1章・良くも悪くも

 セレナと共に、試験を受ける中、セレナは剣を持ち、魔物を斬る中、断ち切るリュウ。静かにしながら、ため息をつく。

 

「面倒だ」

「お疲れさま二人とも」

 

 二人のサポートにカノンノが駆け寄り、セレナはうんと微笑む。

 セレナはすぐにとてとてと俺の側に来る。

 

「ごめんね、足引っ張って」

「気にすんな、適材適所だ」

「てきざい?」

「・・・ウィル辺りに聞け」

 

 そんな感じで、いま日々を過ごす。

 

 

 

「~~~♪」

 

 カノンノは絵を描いている、なにしているんだろうなと思いながら、一人で過ごしたいがために、甲板に出た俺と遭遇する。

 

「あっ、リュウ」

「カノンノ、また絵書いてるのか。好きだな」

「うん、少し・・・白い紙を見ているとね、たまに見えてくるんだ、いろんな風景・・・こんな風景見たことない?」

「ん、いや?」

 

 そう言いながら、そっかと少し微笑む。

 

「作り話でしょうって、笑われちゃうの」

「ん? 作り話なのか?」

 

 そう首を傾げると、えっと驚く。

 なにを言っているか分からない。

 

「お前がそう感じるなら本当なんだろ? お前から嘘感じないしな」

「・・・笑わない?」

「別に」

 

 そう言うとカノンノは少しだけ、優しく微笑む。その様子に、嫌な顔をする。

 

「なんだよ」

「ううん、リュウって優しいね」

「ハッ? 逆だ逆、俺はいい奴じゃねぇっての」

 

 そう言いながら笑い合っていると、セレナが現れ、リュウにひっつく。なぜかセレナはリュウになついていた。

 記憶喪失のセレナ、歌と名前以外、何も覚えていない。

 ともかく、いまは面倒ごとを抱える船に、居候していた。

 

 

 

「ほらよ、鉱石と薬草一式、採取終わったぜ」

「ご苦労様リュウ♪ なんだかんだでちゃんと仕事する人で助かるわ♪」

 

 そう言われながら、不機嫌そうな顔をする。

 

「抜かせ、人の荷物一式取ったうえに、この世界の経済状況説明しない辺りに悪意を感じるぞ」

「うふふ♪」

 

 そう、ノー知識で出歩くのは危険なのはさすがに分かったから、大人しくいるだけだ。長いするのは自分の性に合わない。

 なのにいるのは、そう言った裏がある。この女と言う顔で睨むが、流していた。

 

「けど、窓から見える、あのでけぇ目障りな木ぐらい教えろ、なんか知らんが、気に入らない」

「あっ、それ外の人には言わない方がいいわよ。神聖な木『世界樹』って名前だから」

「へいへい、たいそーな名前だな。世界でも作ったのか?」

「そうだ」

 

 その会話に、クラトスがすっと現れる。気配を消している辺り、ここの奴らからは悪意は感じづらいと思う。

 

「世界を作った、俺の世界じゃ笑い話だぜ」

「事実そう言われてるわ、世界樹、世界が危機に陥ったとき、ディセンダーと言う救世主を使わせる。そう言う伝説があるわ」

「・・・救世主様ね、そりゃ、気にいらねぇな」

 

 そう言いながら、ん、そう?と首を傾げるアンジュ。

 

「他世界の俺から見れば、いままさに陥ってるが、実際自分らの所為だろ? 戦争やらなんやら、えっとなんかの資源だっけか? それの奪い合い。それで呼ばれたら、俺なら人間滅ぼすね」

「・・・手厳しいな」

「事実だろ?」

 

 クラトスは苦笑して去る中、アンジュも耳が痛いわねと言う。

 科学者達を始め、多くの者達が、異世界人である自分を受け入れ、その意見を聞く。この世界はどう見えるか、俺が素直に言うが、それを受け入れている。

 

「はあ、居心地悪い・・・アンジュ、モンスター退治系無いか? 気晴らしに暴れたい」

「ん~と、あっ、これお願い~」

「ん」

 

 受け取った後、そのままさっさと出ていく。それにマルタとエミルは心配そうに見ていた。

 

「大丈夫なの? リュウ、剣術や魔術使えないのに、いつも一人で」

「う、うんっ。僕も心配だよ」

「分かってるわ、だから一人でただ斬るだけでも対処できる依頼しか渡してないわよ。本人もそれくらい分かるわ。変わった子だけど、いいも悪いも引っくるめた感じよね~」

 

 そう言いながら依頼整理し始めるアンジュ、リュウは静かに、森へと向かう。

 

 

 

「おっ、らあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 モンスターを退治し終えても尚、暴れたり無いと理由に、余計にモンスターを斬る。そんなことをしている。

 

「あー苛々する。なんなんだあそこは・・・声が聞こえねぇ・・・気持ち悪い、普段るっせぇのに、いざ聞こえなくなると、ここまで気分が悪いか、慣れすぎだっての」

 

 愚痴を言いながら、モンスターを斬り終えてから、体力を確認。そろそろ戻るかと、ついでに採取もしておく。

 そう言うところがアンジュから高く評価されているのだが、本人は気にしない。

 

「どこの世界でも、人間なんてもん、消え去ればいいってのはかわんねぇよ」

 

 ここからでも見える木を睨みながら、悪態を吐く。

 その時、怒りを感じ取る。強い、強い怒りと、愉悦の声。

 

「なんだ? 森の中で聞くにしても・・・ちっ」

 

 そして彼は駆けだした。

 

 

 

「くっ・・・」

「カノンノ、セレナ下がれ!!」

「遅いよ『ウインド」

 

 その時、妙なサレに向かって石つぶてが投げられ、詠唱の邪魔をする。

 全員が驚き、カノンノとセレナは叫ぶ。

 

「「リュウ!?」」

「増援? うざったいな」

「それはこっちだ、テメェの声は目障りだッ」

 

 サレに向かっていくリュウを見て、ヴェイグとシンクを治癒しているミントが叫ぶ。

 

「ダメですリュウさん、貴方では勝てませんッ」

 

 そんな中、それは静かに獰猛な笑みを浮かべて斬り合いを始めた。

 

「いいねぇその目っ、君はヴェイグくんのお友達なのかい!?」

「俺に友も仲間もいらないッ、だが、テメェは目障りなんだよ!!」

「同意見ッ『ウイングカッター』」

 

 風の刃がリュウを斬るが、気にしない。それにサレも驚愕して剣で突きを放つが、それを素手で掴んだ。

 

「なっ」

「フッ」

 

 そのまま蹴りを顔面に放ち、血が流れ出た拳を固め、その面に追い打ちを放つ。

 

「あっはははははは、同族嫌悪だなお互いッ」

「くっ、そうだねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

「あっははははは、俺だけ注目、危険だぜ?」

「!?」

 

 リュウの背後からシンクとヴェイグが剣を構え迫り、吹き飛ばされた。

 木にぶつかり、深手を負うサレ。

 それにふんと鼻で笑う。

 

「くっ・・・少し油断したよ・・・次は本気で潰してあげるよ」

 

 そう言って静かに去っていく。いまは見逃すかと、切れた手のひらを払う。

 

「「リュウ!!」」

 

 カノンノとセレナが同時に来るが、あまり気にせずに、後ろのピンクの女性を見る。

 

「誰だ、そいつ?」

「さっきの、サレに襲われていた人だよ」

「身なりからして貴族かなんかか? んで、さっきの奴去ってから来て、気配隠してるのと知り合いか?」

 

 その言葉に、静かに二人組が出てくる。長い黒髪の剣士と、魔術師の少女。

 そしてお姫様、エステルを保護する。




まだ術技使えないのにサレに勝つ。詠唱を小石を投げて止めたりする子です。

ではまた、お読みいただきありがとうございます。

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