テイルズ・オブ・ザ・レディアントマイソロジー3・闇は破滅か救世か?   作:にゃはっふー

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オリジナル要素で始めます。どうぞ


第17章・戦乱

 主砲が雨のように撃たれる中、それを避けるバンエルティア号。チャットが半泣きであり、ほとんどのメンバーは振り落とされたりしないように、その場に捕まったりしている。

 

「おいッ、この船にいる姫を助けに来たって命題だろう!? いくらなんでもこれはッ」

「ここでアリーシャ姫を消せればいいんだよ向こうさんッ、その為ならもう手段もなにも………ってかよく避けれてるねこの船ッ」

 

 ロゼが驚く中で、それは、

 

 

 

「あー次はっと」

 

 それは向こうの心を読んで、チャットに報告して避けている。

 

「すっげぇ読みやすい、向こうさんもう無茶苦茶な思考だ」

「助かりますね、ついでにこっちも主砲準備しておきますか」

 

 そしてそれで相殺やら、主砲の勢いで逃げたりしている中、ロイドが船室へ流れ込む。

 

「お、おいっ。このままどうにかなるのか!?」

「なる訳無いだろバカか」

「ですね、どうにかしないといけませんね~」

「なんで貴方達はこの揺れの中で立っていられるんですかぁぁぁぁ」

 

 操縦するため、舵に身体を結びつけているチャットは泣きながら叫び、そう言われてもと言う二人。

 

「ともあれ、そろそろやばいぞ。向こうさん、一隻突貫させる、自滅戦法する気だぞ。いま無人機が突っ込む準備してるが」

「相手はあの、サレ、ですからね~船員がいようが関係なく、突貫させますか」

「勝機は」

「そこですね」

 

 

 

 サレの命令に、いや、サレ事態、もうこんな暴挙をしてただではすまない。

 

 軍隊はもはや、頭のねじが飛び、船員がいる中で、戦艦がバンエルディア号へと突貫する中で、サレはにやりと笑う。

 

 だが、

 

「………ゲーテ』

 

 ニヤリと笑うリュウは、闇を吹き出しながら、剣を構え、リュウへと向かってくる戦艦をぶつけるように、ジェイドが操作する。

 

 その様子にほとんどのメンバーが驚いている中で、それは涼しげに、

 

「船員ッ、衝撃に備えてくださいッ」

 

『カウンターエンドッ!!!!!!!』

 

 ぶつかって、爆発する自爆を目的にした敵戦艦を、カウンターで吹き飛ばした。

 

「おっいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」

「せめてやる前に言ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

 

「ここはいつもこうなのかああぁぁぁぃいいいぃぃぃぃぃぃ」

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 

 

「………見失った………だって?」

 

 サレにそう報告する兵士は震えていたが、すぐに震えなくなる。サレに斬られたからだった。

 

「探せ………探せッ、なんとしてもだッ。残骸だろうとなんだろうとッ、証拠がなければいけないんだよ証拠がッ」

 

 そう叫ぶ中、その叫びは、

 

 

 

「向こうさん捜索始めたぞアンジュ」

「はあ、そう………貴方の能力、もの凄く助かるけど、いまは雲隠れね」

 

 とある無人島? 少なくとも地図に記されていない島に不時着したバンエルティア号。それに科学者を始め、多くの人材が船の点検に入る。

 

「貴方も、戦艦の突撃をカウンターしたんだから、休んでいいわよ」

「だが、船内状況くらいはと思って」

「報告しに来たよ~」

 

 ジーニアスがくたくたで現れ、ふうとため息を吐きながら、

 

「船内とかは少し直せばいいみたいだけど、学者のみんなが少しキレ気味で、ジェイドさんがなだめてる」

「そうかい、アリーシャ姫さんは」

『それは他の国々の関係者と話しているよ』

 

 ニアタがそう言いながら、リュウはそうかいと呟く。

 

 その時に、誰かが、

 

「待て、大変だって騒ぎが心の声で」

「えっ」

 

 アンジュが驚く中、それは訪れた。

 

「大変よアンジュ、リュウさんは聞こえてると思うけど」

 

 クレアが、静かに、

 

「食材庫に大穴が空いていて、今日のご飯が無いのっ」

「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」

 

 一番やばいことになったと、リュウは叫んだ。

 

 

 

 アドリビトムは正直言って、食べ盛りが多い。まさに最大のピンチと言っても過言ではない。リュウですらこのピンチに、躍起になって行動する。

 

「というわけで、島探索組、海探索組、サレが来るかもだから待機組、あと船修理組に別れます」

 

「船直すのをついでに言わないでくれませんかッ」

「そうよッ、こっちも大変よッ」

 

「飯があぁぁぁぁぁ、サレの奴、今度会ったらただじゃすまさねぇぇぇぇ」

「ああ、目に物見せてやる………」

 

「はい、海側の女性は、水着着用ですか~」

 

 全員がギロッと睨んだため、ゼロスは黙り込み。ともかくと、

 

「森組は俺がリーダーです。なんかあれば負の声で分かるから~」

 

 そう言ったので、約二名はすぐに参加希望した。

 

 そして、

 

「はーい、それじゃ、森組はリュウ、セレナ、カノンノ、ニアタ。そしてロゼさんとアリーシャさんでお願いします」

「はーい」

「頑張ろう」

「んじゃ、熊か猪狩るか」

 

「くまくまくまくまっ」

「鹿でも良いから肉持ってこい肉っ」

 

 そんな叫びを聞きながら、とっとと森へと向かい歩き出す。

 

「ですがいいのですか? アリーシャ姫を向こうで」

「向こうはあの子を狙ってるからね、リュウがいれば問題ないわよ。それに、ロゼさんも、情報屋とはいえ、少しね。それを考えれば」

 

 相手の闇、嘘に気づく。ゲーテに偽りや嘘は通じない。だからこそ、任せられる。

 

「なにより、森の方もね」

「ええ確かに………」

 

 まだ何かあるか分からない森、だからこそ、悪意を感じ取るリュウが一番。

 

「任せたわよ、リュウ」

 

 

 

「えっと、これは食えない。これ食える」

『ああ、アリーシャ。それは食べられない、まだ熟してないからね』

「そ、そうかっ。すまない、ニアタ殿」

 

 そしてとりあえず、ネズミを見せるリュウだが、ロゼが却下とはたき落とす。

 

「別に食えるぞ」

「マジで言ってるのかい? ま、何もなければそうなるけどね」

「そ、そうなのか………」

 

 アリーシャはともかく、セレナとカノンノも戦慄する中、リュウは

 

「別にこれも食料にしたくてしている国はねぇよ。俺の場合は、サバイバルって言えばって感じでチョイスしただけだし」

「まあね、帝国の連中がね~………」

「………」

 

 静かになるアリーシャに、ごんと鞘で叩く。

 

「な、なにを」

「お前が何かしたいと思うのはいい、だが、何かしたいからと言って、それが+になることにはならない。今回のことのようにな」

「!」

 

 それを言われ、青ざめるアリーシャ。それにカノンノが前に出て、

 

「リュウっ、アリーシャさんだって、こんなこと望んでないよっ」

「ああ、だから、次があるいまを生かせよ」

「!」

 

 それに驚く中、いい加減うんざりと言いながら、

 

「お前から聞こえる懺悔は聞き飽きた」

 

 ロゼは後でリュウが負の声が聞こえることに、やや不満な顔になるが納得して、アリーシャも驚く。

 

 アリーシャはしばらく黙り込みながら、

 

「すまない………」

「………ふん」

 

 

 

 真夜中、船を壁にして火を熾し、調理する。調理室も少し駄目になっていて、海水から塩を作り出すリュウの手慣れた様子に、へえと思う一同。

 

「料理できたぞ~」

 

『いただきま~す~』

 

 全員がそう言い、鍋物で美味しくいただく。全員が食べる中、王族組新人アリーシャは少し回りに驚いていた。ロゼもだ。

 

「おいカイウスっ、それは俺の肉だッ」

「いいだろっ、魚は俺の手柄だっ」

「はいはいケンカしないの、もう男の子は………」

 

「エミル~♪ はい、あーん♪」

「あ、あーん………」

 

「あー暑いわね~」

 

「ホタテだキュ~」

「リュウさんが見つけてくれたキュ~」

「ありがたいキュ~」

「よかったですね、みんな」

 

『…………………………』

 

「む、向こうだけ、無言だ」

「こっちのようにわいわい楽しく食えばいいのになっ」

 

「で、ここの恋愛組って」

「ああ、それはね~」

 

 様々な場所で、輪になり、楽しむ光景に、アリーシャは驚いていた。

 

「ここは様々な種族が入るのに、皆、普通なのだな………」

「………聞いてはいたけど、ここまで何もないってのは、驚きだよね。しかも」

 

 リュウと言う負の象徴ゲーテは静かに食う中、隣にディセンダーであるセレナが座り、カノンノも隣にいる。あまり気にしてないが、実は前々から決まっているようにそうなっていた。

 

 それにアンジュは微笑みながら、

 

「色々な地位や種族がいますが、そんなの、アドリビトムには関係ありません。みんながみんな、手を取り合って、頑張って生きる。自由の灯火として、ね」

「けどさ、黒い剣士は」

 

 ロゼの言葉に、難しい顔をする。それにはジェイドもおやおやと、

 

「痛いところを、言われたましたね~」

「ええ………」

 

 必ず大きな壁、これは本人が作った壁だが、それがある。

 

 この前のあれがとくに、誰も聞かないが、気になる案件だ。

 

「けど、いまは食べなきゃ始まりませんよ」

 

 ロックスが現れ、器の中身を山盛りにする。

 

「ささっ、みなさん食べた食べた。美味しいところ、よりどりみどりですよ♪」

「は~いっ♪」

 

 アンジュは嬉しそうに海草を食べる中、それにアリーシャも微笑み、ロゼも食べ始める。

 

 その様子を横目で見ていたリュウは、疲れた顔でため息をつく。

 

「やっと止んだ」

「? アリーシャさんのこと?」

「るっさいことこのうえないからな」

 

 その様子に、二人は気に掛けてくれたいたことに、顔を合わせて微笑む。

 

 全員が晩飯を食い終えて、身体を伸ばしたり、食器を集める中で、

 

「さてと」

 

 一人だけ、

 

「んで、誰だ」

 

 そう、目の色を変えて睨む。

 

 瞬間、全員が武器を構え、リュウの見る方を見るが、

 

「うおっ、地面かよっ」

 

 そう言って、二人を突き飛ばし、闇を纏い、高く飛ぶ。それを追うように、地面が岩が生えて、槍のように向かってくる。

 

「!?」

 

 暗闇の中、誰かが走り出すのを、

 

「「させるかよっ」」

 

 ルークとアッシュが止め、その男は驚き、剣で受け止められた。

 

「!? もう一人っ」

「オッサンっ」

「あいよっ」

 

 矢を放つと、鎖のようなものが投げられたが、それを撃ち落とされる中で、宙に浮いて様子を見るリュウ。

 

「と、今度は」

 

『スプラッシュ』

 

 水の固まりが放たれる中で、それをフレンが炎纏い、剣で吹き飛ばす中、火の中で、

 

「詠唱っ」

「火よっ」

 

 火の術が放たれる前に、セレシウスが氷の壁を張ったが、その一連の攻撃に、すぐに、

 

「狙いはリュウね? スタンっ」

「あいよっ、カイルッ」

「はいっ」

「僕も行くぞッ」

 

 ジューダスと共に、カイルとスタンが走り、地面に降りるリュウはすぐに、

 

(地面の詠唱者は………)

 

 この目の中で暗闇は意味もない、すぐに暗闇に逆に紛れ、それを、

 

「捕まえたっ」

「!!?」

 

 瞬時に後ろに現れ、後ろを羽交い締めして、胸を掴む。

 

「……………………」

 

 口を押さえたが、その時、あっ、俺死んだと言う顔をするリュウ。暗闇で誰も分からないが、さすがに当事者は分かった。

 

「エドナっ」

「はいはいそこまで、戦いをやめなさいっ。クラトスさん、リカルドさん」

 

 たいまつで辺りを照らし、バンエルティア号でも光で辺りを照らす。終わりを告げる鐘が聞こえる。

 

「「………………………………………………………」」

 

「………………………………………」

 

 無言の負と言うものを初めて知るリュウ。カノンノとセレナから黒いもやが見える気がして、男子達が戦慄する。

 

「………はあ、リュウ、もう離して。でないとリュウが危ないし、彼女達も何もしないわよ」

 

 そう言われ、ばっと離れ、こくこくと頷きながら、滑るように土下座するリュウ。リュウでも誤ることはある。

 

 取り押さえる際、男性と思い掴んだ胸。しかし相手は女性であった。

 

 エドナと言われた子は、静かに詠唱を始める。何かセレナとカノンノからも聞こえる。

 

「あー………アニー準備お願い」

「……………はい」

 

 轟音が響く。そんな中、

 

「俺、ゲーテの暗視能力欲しい」

「オッサンも」

「オッサン、二の舞になるぞ」

 

 ユーリのツッコミむなしく、何名か二の舞になり、戦力が少し減る中で、アンジュはため息をつく羽目になる。

 

 こうして謎の襲撃者との会話は、翌朝になった。




色々やっちまった。

彼らのオリジナルの役割はなにか? そしてリュウは生きているか?

お読みいただき、ありがとうございます。

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