東方恋魔形(とうほうこいまぎょう)   作:禁断 ~封印されしみやそー~

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東方恋魔形 ~3話 side アリス~

『ふっふふっふふ〜ん☆』

 

……あら?もう始まってるのかしら?

オホン…御機嫌麗しゅう☆

私の名前はアリス。

『アリス・マーガトロイド』よ。

可憐且つ優美に人形を操る都会派の魔法使いで、

人は私の事を『七色の魔法使い』と呼ぶわ…☆

 

え?随分御機嫌そうだって?

ふふふ、貴方良い着眼点をしてるわね!

そう、今日は…

 

今日は………!

 

 

魔理沙が家に来る日なのよ!!♡♡

 

ああ、愛しのマイスウィートラブリー魔理沙…♡♡

本当なら私の魔理沙の事も貴方達に余す事なく伝えてあげたいのだけれど、

魔理沙の魅力を語るのなら、この小説の上限文字数(150000文字)を全部使っても、1割も伝え切れないの…だからまたの機会にさせて頂戴…♡

思えばここまで色んな道のりを歩んで来たわね…///

私の影から(※個人差があります)のアプローチ…♡

いつも魔理沙は照れ屋さん(※個人差がry)だから、

恥ずかしがって私の思いを避けてしまうけれど…

ああ…!

遂に今日、魔理沙が私の愛に応えてくれるのね…!♡♡

テーブルの上には既に私の愛の手料理がセットしてある…

魔理沙の好物は既にリサーチ済みよ…♡

更には魔法で保温もバッチリ…何時でもあったかい料理を振る舞えるわ!

 

で、でもどうしましょう…!

「料理も美味しそうだけど、私はそれ以上にアリスが美味しそうに見えるZE…♡」

なんて言われたら…!!♡

予めシャワーを済ませておいた方が良いのかしら…///

い、いえ、むしろ魔理沙と一緒に入って、あんな所やこんな所を洗い合いあった後に然るべき展開に…

 

『ふへ…ふへへへへ……♡♡』

『シャンハーイ?』

『………ハッ!!

 

ふ、ふふっ…私とした事が取り乱してしまったわね…

さあ、上海!

貴方もこれから、おめかしさせてあげるからね!☆』

『シャンハーイ!!♡』

目の前で両手を振って喜んでいるこの子の名前は『上海』。

私が手塩にかけて作ったお人形で、

娘同然の存在なのよ…♡

 

上海の髪を櫛でときながら、私は今か今かと魔理沙を待ち続けている…

あぁ…これぞ恋する乙女の至福の時…♡

そんな事を考えていると…

 

コンコン

 

『来たっ…!?』

ドアをノックする音が聞こえた。

私はこの瞬間、

マッハ500かつ最短のルートでドアまで行き…

 

『待ってたわよ魔理沙ーーッ!!

お腹空いた!?♡

ご飯出来てるわよ!!♡♡

今日は熱い一夜を過ごしましょう!!♡♡♡』

 

ドアノブを開け、

ドアの前のマイスウィートハニーに熱烈なハグと愛の頰擦りをした…

ああ…♡

いつもは全力で避けようとする魔理沙が今日は私の愛を受け入れて…

…あれ?いつもと感触が違うようn「アリス……、重い」

 

『れ…っ!?

れれれれ霊夢!?』

目の前に居たのは私の愛しの人ではなく…

眠そうな目をした、紅白のリボンと服を装着している巫女…

「博麗霊夢」であった…

 

 

 

『ゔわぁああああああん…っ!!』

そう、私は泣いている…

家中のハンカチを全て消費するレベルで号泣している…

朝の天界にまで昇る程の陽気なテンションは、

今や地霊殿を突き破る勢いで下降している…

目の前の上海が頭を撫でて慰めてくれる…優しい…(泣)

 

「ガツガツ…別に良いじゃない…ムシャムシャ…治った日にまた…ゴキュッ!!ゴキュッ!!…改めて会えば…ズルルルルルルゥ!!」

テーブルに座り、私が魔理沙の為に作った渾身の手料理を容赦なく貪り食いながら霊夢は言う…

そう…魔理沙は風邪を引いてしまったのだ…

今日の魔理沙との愛の営みは中止となった…

しかし私にとって重要なのはそこではない…

いやそこも十分に重要なのだけれど…

 

私ははそれを聞いた瞬間、光速を超える勢いで魔理沙の看病に向かおうとした…しかし…

「あぁ、ついでにもう1つ言伝で、「そう言う事だから、悪いが今日は会えなさそうだ。後、今日はお前の相手をする気力が無いから絶対に私の家に来るな。看病とかいう体でも来るな。本当にキツいから。フリじゃないから。来たら絶交するから。」だそうよ。」

 

 

『なんで…わだしが看病にいっぢゃだめなのよぉおお…っ!!(泣)』

「風邪が悪化するからでしょ」

『そんな訳無いでしょ!?

私の愛情たっぷりのお粥と、

全身余す事ない揉みほぐしマッサージ(意味深)と、

献身の密着添い寝があれば魔理沙の風邪なんてたちどころに治るはずよ!!』

「分かった!!

分かったから顔近いって!!!」

『それなのに…

ぞれなのにぃぃいいいい!!(泣)』

「はぁ…しょうがないわねぇ…

どうせこの後魔理沙ん家に看病しに行く予定だから、

お粥位作るんなら魔理沙に届けてあげるわよ。」

『………え?

霊夢貴方…この後魔理沙の看病をするの!?』

「めんどくさいけど、本人に頼まれてんのよ。

放っておいて死なれても寝覚めが悪いしね。」

『な…なんで…!!

なんで私がダメで貴方が良いのよぉぉおお!!(泣)』

「いや、こっちだってめんどくさいのよ…」

『れいむのばがぁぁああ!!

あほぉおおお!!

どろぼうねごぉぉおおお!!(泣)』

「百歩譲って前二つはまだしも、

泥棒猫は止めなさい泥棒猫は!!」

『うわぁぁあああん!!(泣)』

「あーもう!!

こっち向きなさいアリス!!!」

『う…うぅ…っ!(泣)

ぐすっ………』

「じゃあこうしましょう!

私が今日看病に行った時に、

魔理沙のマスクをかっぱらってくる…!」

『…っ!?』

「ふっ、流石はアリス…気付いたようね…」

『ま、まさか霊夢…貴方…!!』

「アリス、あんたの親友として私はあんたの恋(セクハラ)に力を貸してあげるわ!

魔理沙の風邪でビショビショになった唾液たっぷりのマスク…

受け取りなさい!!」

『れ………っ!

霊夢ぅぅうううう!!(泣)

私、貴方と親友でよがったぁぁあああ!!!』

ガシィッッ!!

2人は熱い抱擁を交わす…

決して断ち切れぬ絆の形として…

そう、人はこれを………

 

 

 

『友』と呼ぶのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

2日後…

 

『ゴホッ!ゴホッ!

ああ、これが魔理沙の菌なのね…♡

私は今、魔理沙と1つになっている…

そう…

これはSEXにも等しい行為nゴホッ!ゴホッ!』

 

~お し ま い~

 

 

 

 

 

 

 




※ここからは作者の後書きとなります!☆

はい、今回はどちらかと言うと「アリスと霊夢」の関係を描いています。アリスにとって、魔理沙と同じ位付き合いの長い霊夢との関係を知っていただければなと(笑)
あ、因みに次のお話は「魔理沙サイド」となります!
ご意見ご感想があれば遠慮なくお願いします!
評価とかも付けていただければもう、本当に感激です!!☆

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