これからも頑張りたいと思います!
あと最近ワールドトリガー×俺ガイルの創作小説を読んでいたんですが唯我の存在価値が雪ノ下姉を抑え込むためだとしか思えないくらいどハマりしてて笑いました。笑
今回はまだ多くかけたかな…?
まぁその文時間がかかってますが…。
「いやー、まさか比企谷と同じ大学だったとか、ウケる!」
「いやウケねぇよ…。」
どうしてこうなった……。
一色を見送り、さぁ帰ろうとすると聞いたことのある声が俺を呼び止めた。
「あれっ?比企谷じゃん、ちょー久しぶり!」
まだ大学生活が始まってそんなに経っていないので俺にはこっちの知り合いは文学研究部の3人ぐらいしかいない。
そして彼らは俺を「比企谷ー」などと呼ぶことはない。
つまりこの場所で俺を呼ぶ人などいるはずがない。ということはこれは俺を呼んでいるのではなくきっと別の比企谷さんを呼んでいるのだろう。と結論づけて、そのまま歩き続ける。
どこにいるかわかんないけど早く返事してあげて、俺じゃない比企谷さん!
「ねぇ、比企谷ー!なんで無視すんのー?ちょーウケるんだけど。」
そうそう、無視はよくないぞ比企谷さん。
いやちょっとまて……ウケる……?
そういえば俺の昔の知り合いに『ウケる』が口癖のやつがいたような…。
と考えていると急に誰かに両肩を掴まれた。
「つーかまえたっ!」
「っ……お…折本か…。」
びっくりしたー、いや急に捕まえないで?
危うく変な声出るとこだったわ。
「なんで比企谷返事しないのー?人違いかと思って焦ったんですけどー?」
え、そんな半信半疑の状態で俺を捕まえたの?
もし本当に違ったらどうするつもりだったんだろうか…。
「いや、俺じゃないと思ったんだよ…。」
「うちが比企谷って呼んだら比企谷しかいないに決まってんじゃん!」
呼んだのが
あともし新しく比企谷さんが出てきたら俺のことなんて呼ぶの?
八幡?うわー、それはウケないんですけどー。
「まあそんなことどうでもいいや、それよりなんでこんなとこに比企谷いんのー?」
どうでもいいのかよ…
「いや、それはお前もだろ…。」
「うち?あー、うちはこの近くの大学通うために一人暮らししててさー、家が近いんだよねー。」
え…なんか嫌な予感しかしないんだけど…。
まぁ漫画やアニメ、ラノベじゃないんだからそんなことはないはず…だよな?
あ、やばい今フラグ立てた気がする。
フラグ立てるとかないわぁー、それナニタニくんー?
やめろ戸部。出てくるな。
危うくヒキタニくんっしょーって答えそうになっただろ。
あれ?でもそういや俺ヒキガヤだよな。
ってことは大丈夫じゃね?
今だけは戸部が俺の名前間違えてたことに感謝だな。
「で?比企谷は?」
「あぁ…、俺も似たようなもんだ。」
「え、この近くってことは…もしかして◯△大学?」
「…そうだが…?」
「まじで!?うちもうちも!」
…フラグ立ててわずか数秒で折っちゃったわ。
俺ってもしかしてフラグ建築士の才能あるんじゃないかと真剣に考えちゃうレベル。
折っちゃうんだけどね。
「いやー、まさか比企谷と同じ大学だったとか、ウケる!」
「ウケねぇよ…。」
というわけだ。
まあ知り合いが1人もいないとは考えてなかったがまさかその知り合いが折本か…。
こう言っちゃなんだが俺の通ってる大学はぶっちゃけ頭がいい。
雨取隊員のトリオン量を東大レベルとすると出水隊員の一歩手前のレベルぐらい。
え?分かりにくいって?
じゃあかなりまあまあなレベルだと思ってくれ。
だめだまだこのアニメのワールドから抜け出せてなかった。
まあともかく、折本が頭いいのは予想外だ。
あの会議の時なんて『それある!』しか言ってなかったのに…。
なんでこの頭でそのポキャブラリーなんだよ…。
とかなんとか考えながら話しているうちに俺の住んでいるアパートに着いた。
「…じゃあ俺ここだか「あ!うちこのアパートだからー!」ら…?」
さっき立てたフラグは二本だったのか…。
「え、比企谷もここなの?ウケる!」
「ほんとにウケねぇよ…。」
部屋に入ってベットに寝転ぶと疲労感が襲って来る。
部活を見に行ったり一色が来たり折本と会ったり今日は色々あったからな…。
まぁ主に最後の折本が原因ではあるが。
そういえば折本の部屋は俺の隣………なんてことはなく下の部屋だった。
本当に隣じゃなくてよかった。
まあそれでも下なんだが。
これまで一度も会わなかったのは俺と折本でとっている授業が違うのと、俺がほとんど外出しなかったからだろう。
だからこれからもそんなに顔を合わせることはないだろうし、向こうも積極的に俺に関わって来ることはないはずだ。
などと考えていたら睡魔が襲って来る。
俺はそれに抗うことなく眠りについた。
それから一週間ほど、俺は折本に会うこともなく、
何かあったといえば部活に何日か顔を出して、本を読んだことくらいか。
昨日は部活に行っていなかったので今日は行くことにする。
まぁ活動といっても大体本を読むだけなのだが。
「あ、比企谷ー!どこ行くの?」
「…あぁ、折本か。部活に行くんだよ。」
急に話しかけられたのでちょっとびっくりしたがなんとか噛まないで話せた。
危ない危ない、ここで噛んだりしたら黒歴史がまた一つ増えるところだったわ。
「へぇー、比企谷が部活とかウケる!まさかまた人助けする部活とか?」
「そんな部活がそうそうあるわけないだろ…。文学研究部だよ。」
「なんか面白そう!うちもついて行っていい?」
「…まぁいいんじゃねーの。」
「あ、比企谷くん、今日は来たんだー!っておやおやー?後ろの可愛い子は比企谷くんの彼女か?彼女なのか?」
「違いますよ…。なんか文研部に興味を持ったらしくて勝手について来ただけです…。」
斎藤先輩は今日も元気だ…。
あれだな、由比ヶ浜の明るさに雪ノ下姉のいじりを混ぜた感じだな。
まああの人みたいに含んだいじりではなく素だから特に嫌だとは思わないが。
「どーもー!折本かおりって言います、文研部?ってどんな部活なんですかー?」
すると斎藤先輩が椎名先輩が俺に説明したようにかつ椎名先輩よりはきはきと答える。
にしてもコミュ力高いな…。
初対面の先輩になんでそんな気軽に話しかけられるのか。
まあ特に俺には関係ないので一冊気になった本を手に取って読み始める。
いい時間になったので帰ろうとすると折本が気づいて荷物を持って近寄って来る。
「比企谷帰るの?じゃあうちも帰ろー。」
「いや、別に俺と一緒に帰る必要ないだろ…。」
ぶっちゃけ一緒になんて帰りたくない。
頼む、心変わりしてくれ。
「だってアパート一緒じゃん?そりゃ一緒に帰るでしょ、ウケる。」
ダメかー。
あ、このリアクションあの意識高い系の時以来だな。
声高くてしんどいからやらせないでほしい。
帰り道に話しているのを聞くと折本は文研部に入ることにしたようだ。
なぜかと理由を尋ねたら『比企谷がいるから』だそうだ。
なんでだ?俺をいじるのがそんなに楽しいのか?
やめて、俺のメンタルが持ちそうにない…。
それに折本の頭で大丈夫なのだろうかという不安もある。
なんていったってあの語彙力だからな…。
それある!の使い回しになりそうだ。
そんなことよりも問題はこれから部活から帰るときは折本もいるってことなんだよなあ…。
一人の方が何かと楽だし静かな方が好きなんだが…。
まあでも折本も中学、高校とはまた違った雰囲気になった気がする。
どこが、と言われると答えられないが何か俺に対して配慮しているような感じがする。
まああくまで感じがする程度なので気のせいだと言われたら否定はできないが。
そのこともあって今日の帰り道はそれほど苦痛ではなかった。
一人の方が楽だが。そこは譲れない。
「これから大変そうだな…。」
無意識に口から出た言葉に共感しながら、また少し楽しそうだと思っている自分がいることに気づき苦笑したが、すぐにこれからの話よりも先に今日の晩御飯だと思い直し、一色の世話にならないよう、買っておいた食材を使って晩御飯の調理を開始した。
折本の登場です。
ですが折本ルートはありません。
もし本編が終わった後に需要があれば…って感じですかね笑
感想、評価お待ちしてます!