ポケモンの力を貰った人が異世界から来るそうですよ? 作:ゴロゴロ鼠
「ギフトゲーム名〝ThePIEDPIPERofHAMELIN〟の審議決議、及び交渉を始めます」
厳かな声で黒ウサギが告げる。この部屋の長机の片方には黒ウサギ、サンドラ、マンドラ、十六夜、ジン、大河の6人、もう片方にはペスト、ヴェ―ザー、ラッテンの3人が座っている。
「まず〝主催者〟側に問います。此度のゲームですが「不備は無いわ」!受理してもよろしいので?黒ウサギのウサ耳は箱庭の中枢と繋がっております。嘘を吐いてもすぐ分かってしまいますよ」
「ええ。そしてそれを踏まえた上で言うけど。私たちは今、無実の疑いでゲームを中断させられている。言っている意味、分かるわよね?」
「不正が無かった場合、主催者側に有利な条件で再開させろと?」
「そう。ルール等の交渉はその後にしましょう」
「分かりました。黒ウサギ」
「はい」
黒ウサギはサンドラに返事をすると天を仰ぎ、ウサ耳をピクピクと動かす。
「・・・箱庭から回答が届きました。此度のゲームに不備・不正はありません。白夜叉様の封印も正当な方法で作られたものです」
「当然ね。ジャッジマスター、再開の日取りは最長で何時頃になる?」
「今回の場合だと・・・・・一ヶ月です」
「じゃあ、それで――
「待ちな!」
「待ってください!」
魔王はジンに自分の正体がペストと見破られると微笑を浮かべながら街に無機生物や悪魔ではない限り発症する呪いそのものを振りまいたと言った。その後交渉で再開の日取りを減らしていき、黒ウサギを参戦させ、『ゲームに期限を付け再開を一週間後、再開から24時間後にゲーム終了、そしてゲーム終了と同時に主催者の勝利』と言う交渉を持ちかける
「・・・九日。でもある条件を付けるならいいわ」
「条件とは?」
「こちらのあるギフトの破壊を禁止するなら一週間でいいわ」
「そのギフトとは?」
「赤い鎖だろ」
「え?」
「ええ、そうよ」
ジンは横から破壊禁止のギフトの名前が出てきて驚き大河に聞く
「大河さん、そのギフトの事知ってるんですか?赤い鎖とはどんなギフトなんですか」
「赤い鎖ってのは伝説のポケモンをつなぐと言われる神話の道具でな、ポケモンを操る力を持っているんだ」
「ポケモンを操る!?」
皆その道具が使い方次第でとても危険な道具だと分かった。三桁に属するコミュニティのポケモンが思いどうりに操れる道具など魔王の手に渡ったらどれ程の被害が出るかなど想像できない
「まあ、もし本物の赤い鎖を使ったなら騒ぎになるだろうしレプリカで動きを封じているだけだろうな」
「どうする、この条件受けるの?」
「俺は受けても良いと思うぞ」
「・・・そうですね、その条件をのみます」
「そう、なら決まりね」
ペストがそう言うと激しく黒い風が吹き抜け、参加者が顔を庇う最中、主催者〝黒死斑の魔王〟は消え、一枚の黒い〝
『ギフトゲーム名〝ThePIEDPIPERofHAMELIM〟
・プレイヤー一覧
・現時点で三九九九九九九外門・四〇〇〇〇〇〇外門・境界壁・境界壁の舞台区画に存在する参加者・主催者の全コミュニティ(〝箱庭の貴族〟を含む)。
・プレイヤー側・ホスト指定ゲームマスター
・太陽の運行者・星霊 白夜叉(現在非参戦の為、中断時の接触禁止)。
・プレイヤー側・禁止事項
・赤い鎖の破壊。
・自決及び同士討ちによる討ち死に。
・休止期間中にゲームテリトリ(舞台区画)からの脱出を禁ず。
・休止期間の自由行動範囲は、大祭本陣営より500m四方に限る。
・ホストマスター側 勝利条件
・全プレイヤーの屈服・及び殺害。
・八日後の時間制限を迎えると無条件勝利。
・プレイヤー側 勝利条件
一、 ゲームマスターを打倒。
二、 偽りの伝承を砕き、真実の伝承を掲げよ。
・休止期間
・一週間を、相互不可侵の時間として設ける。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
〝グリムグリモワール・ハーメルン〟印』