ポケモンの力を貰った人が異世界から来るそうですよ? 作:ゴロゴロ鼠
『長らくお待たせいたしました!火竜誕生祭のメインギフトゲーム 〝造物主達の決闘〟の決勝を始めたいと思います!進行及び審判は〝サウザンドアイズ〟の専属ジャッジでお馴染み、黒ウサギが務めさせていただきます♪』
「月の兎が本当にきたああああああああ!!」
「今日こそスカートの中を見て見せるぞおおおおおおお!!」
「凄い人気だな」
「そうだな、〝ポケットモンスター〟にも黒ウサギのファンは大勢居るからな、ほらあそこ」
パルキアが指さした方の観客席を見るとそこには観客席の一角をしめるポケモン達が
「結構来てるんだな」
「そうだな、最初は少なかったんだが、だんだん人数が増えてきてあんな人数になったんだ」
大河がパルキアと話していると白夜叉が双眼鏡を二つ差しだす
「お主たちも使うか?私はお主たちもあやつらのように真のロマンに到達できる者だと信じておるぞ」
「あやつら?」
パルキアが白夜叉の視線の先を見るといつ取り出したのか白夜叉と同じように双眼鏡に食らいついたポケモン達の姿が
「俺は要らねえよ」
パルキアは少し疲れたように双眼鏡を断る
「悪いな白夜叉」
そう言うと大河は懐から双眼鏡を取り出し
「実はさっきダーテングに会ってな、その時双眼鏡を渡されたんだ」
「そうか、ならば今こそ共に確かめようぞ、この世に奇跡が起こる瞬間を」
「ああ!」
※ちなみにポケモン達は近くの席の観客たちに予備の双眼鏡を貸したりロマンについて語ったりと他の観客達と楽しそうにしていた(男性観客限定)
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「・・・負けてしまったわね、春日部さん」
「〝ウィル・オ・ウィスプ〟は六桁の中でも最上位の一角だからな。主力のジャックは業火と不死の烙印を持つ幽鬼。ギフトゲームでは不死を殺せと指定されても殺せない方が悪いとなる。今回は相性が悪かったと・・・・」
「どうしたのだ?」
急に空を見て喋らなくなったパルキアに白夜叉が声を掛けると
「おいおい、冗談じゃないぞ」
「白夜叉、アレはなんだ?」
「何?」
パルキアと十六夜の発言で全員が空を見ると雨のようにばら撒かれる黒い封書が
「黒い〝
『ギフトゲーム名〝ThePIEDPIPERofHAMELIN〟
・プレイヤー一覧
・現時点で三九九九九九九外門・四〇〇〇〇〇〇外門・境界壁の舞台区画に存在する参加者・主催者の全コミュニティ。
・プレイヤー側・ホスト指定ゲームマスター
・太陽の運行者・星霊 白夜叉
・ホストマスター側 勝利条件
・全プレイヤーの屈服・及び殺害。
・プレイヤー側 勝利条件
一、 ゲームマスターを打倒
二、 偽りの伝承を砕き、真実の伝承を掲げよ。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
〝グリムグリモワール・ハーメルン〟印』
〝
「魔王が・・・魔王が現れたぞおおおおお――――!!