ポケモンの力を貰った人が異世界から来るそうですよ?   作:ゴロゴロ鼠

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第12話

「やっふぉおおおおおおお!やっと来おったか小僧共どもおおおおおお!?」

 

大河達が〝サウザンドアイズ〟の支店に着くとどうやって気づいたのか白夜叉が空から空中でスーパーアクセルを見せつけつつ荒々しく着地、しようとしたが白夜叉が着地しようとした所に居た大河の『カウンター』で空高く吹っ飛んだいった。

 

「全く、空から落ちてきた美少女を跳ね返すとは何事じゃ」

 

あの後すぐに戻ってきた白夜叉に私室へ連れてこられた

 

「ごめん、驚いてつい」

 

「・・・まあいいがの。おんしらがここに来た理由は分かっておる、じゃが本題の前にまず・・・」

 

 

白夜叉がジンに魔王に関するトラブルを引き受けてくれるという噂が本当か聞きそれが本当だと聞くと東のフロアマスターからの正式な依頼をジンが引き受け依頼の内容を聞いていると春日部が

 

「ちょっと待って。その話、まだ長くなる?」

 

「そうだな。後1時間ほどかかるかの」

 

「なに!?白夜叉!今すぐ北側へ向かってくれ!」

 

「構わんが依頼の内容を聞かずに良いのか?」

 

「構わねえから早く!事情は後で話すしその方が面白い!」

 

十六夜の言葉に白夜叉が笑い

 

「そうか。面白いか。それは大事だ!娯楽こそ我々神仏の生きる糧なのだからな。」

 

そういうと白夜叉は両手を前にだしパンパンと柏手を打つと

 

「よし、北側に着いたぞ」

 

「「「「・・・・・・は?」」」」

 

 

~~~~~~~~~~~~

 

高台に移動した〝サウザントアイズ〟の支店から出るとそこは東とは随分と文化様式が違う町であった。

 

「今すぐ降りましょう!あそこに行ってみたいは」

 

「飛鳥、今はここから早く離れたほうが良いと思うぞ?」

 

「え?大河君、どうして?」

 

飛鳥が大河に聞くと大河はダークライの姿に成り上の方を見ながら

 

「ほら、あれ」

 

三人が上を見ると

 

「みつけたのですよおおおおおおおお!」

 

黒ウサギの上げた土煙に紛れて大河は先に三人より早くこの場から逃げた

 

~~~~~~~~~~~

 

高台から十分離れた大河はダークライから元の姿になりしばらく歩いていると

 

「あ、リーダーやっぱり来てたか」

 

「あ、パルキア」

 

大河が声のした方を見るとパルキアが人の姿になった幼いポケモン達と歩いてきた

 

「何やってるの?」

 

「見たら分かるだろ、こいつらが火竜誕生祭に行きたいって言うから付き添いとしてきたんだよ」

 

ポケモンの子供たちを見ると手にはそれぞれ飴やクレープ等を手に持って食べていた

 

「そういえばリーダー、さっき飛鳥を見かけたぞ」

 

「一人だった?」

 

「いや、レティシアもいたな」

 

「と言う事は飛鳥は捕まったのか」

 

「?追いかけっこでもしていたのか?」

 

大河は飛鳥が黒ウサギに書いた手紙の内容を話すとパルキアはため息をつき

 

「コミュニティ脱退とは悪質だな」

 

「俺も少しやり過ぎだと思うよ」

 

「お前も共犯だろ。何で一緒に逃げたんだ?」

 

「え?何かついて行った方が面白そうだったから」

 

「本当に?それだけか?」

 

「ほ、本当にそれだけさ」

 

「リーダー、ポケットから写真落ちたよ?」

「何の写真?」

「あー!あのウサギのお姉ちゃんの写真だ」

「金髪のお姉ちゃんの写真もある」

「あ、よく見れなかった。リーダー、もう一回みせてー」

 

大河が子どもたちから写真を取り上げてパルキアの方を見るとパルキアは半目でこちらをジッと睨んでくる

 

「・・・リーダー?」

 

「・・・何でしょう」

 

「・・・買収、されたな?」

 

「・・・」

 

パルキアが大河を問い詰めていると遠くの方でいきなり時計塔が大きな音を立て崩れて行った。

 

「あ!おい見ろパルキア、時計塔が壊れたぞ」

 

「ん?あれは、十六夜か?」

 

「あいつ無茶苦茶するな。ここら辺も騒がしくなってお祭りって雰囲気じゃないしサウザントアイズの旧支店に戻るけど、お前達も来るか?」

 

大河が子ども達に付いてくるか聞くと子供たちは迷いもせずに頷いた

 

「よし!じゃあ行くか、パルキアも早く来いよ」

 

「あ、おい待てよ」(・・・逃げたな)

 

そそくさと子供たちを連れて逃げた大河にパルキアは慌てて追いかけて行った。

 

(はぁ、危なかったぁ~)

 

大河は十六夜の破壊行為に少し感謝しながら子供たちを抱えてサウザントアイズの店舗に戻った。

 


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