「んー...」
ピピピピッ...ピピピピッ...
「うーん38.9°。完全に風邪引いたね」
「うぅ...深海棲艦の私でも風邪引くなんて~」
あーすごくだるい。風邪引きました。
昨日トチ狂ったのか知らないけど夜に素潜りを初めて、
「海の中でも呼吸できんじゃん!」と思った私は深海300m付近で寝ちゃってたら今の有様。
ヲウカやレオは、
「海ノ中デ寝ルトカwwwテラワロスwww」
「姫...呼吸デキルカラッテ俺タチハ海ノ中デハ寝ネェゾ?」
と。レオ曰く深海棲艦の本拠地とか支部的な場所は水を弾く近未来的なゲートがあるらしく、その中で寝るらしい。初耳だよ...それ。
「ママ...大丈夫...?」
「大丈夫、だよ...霞ちゃん。風邪引いた..へ、へ、へきゅちゅ!...だけだから」
あぁ、寒い。風邪ってこんな辛かったっけ?もう6年ぐらいかかってなかったから分からなかったわ。
「とりあえず...戦姫は安静に。家事は僕達がやっておくから」
「分からないことがあったら...ズズ...港姫さんや龍田さんに聞いてみて...それじゃあ私寝るから...へくちっ!」
「(可愛い)」
「ママ早く治してね?」
「頑張るよ...へくしゅ!」
それから間もなく時雨ちゃんと霞ちゃんは部屋から出ていった。
「ふぅ...寝るか。早く治さないと」
色々とぼやけてるし集中できなくなってる。早く寝ないと。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
時雨side
「戦姫がいないとこんなに早く進まないなんて...」
目の前にあるのは洗濯されていない衣服の山。
戦姫のお手伝いを少しやらせて貰ってたから洗濯はできるんだけど...。
「これは...洗剤は...ここに入れるんだよね...。柔軟剤はここだったような...」
戦姫はすいすいとやってたけど僕には全然できない。今更ながら戦姫がどれだけ頑張っていたのかが良くわかる。
「時雨さん...大丈夫?」
「霞...。ちょっと僕には難しいかな...」
いつも戦姫にくっ付いている駆逐艦の娘、霞。
戦姫が来る前までは大きな声も出てたけど、つい1月前までは小峠を含む屑な憲兵たちに性暴力を加えられたから、大人しくなって...いや、怯えるようになってしまった。
「この洗剤はここ。柔軟剤はここだよ?」
「...!良かった...合ってた...」
いつも戦姫の側にいたからこういうことは分かってるみたいだ。僕は家事とか向いてないのかな...。
「ママほど早くできないけど、頑張ろ?」
「そうだね。戦姫をビックリさせようね」
「うん!」
食堂
龍田「今日は何を作ろうかしら~」
港姫「シャレにならない量ですよね、これ...」
時雨「ハンバーグ、とかどうかな?」
霞「ハンバーグ!?やったー!」
龍田、港姫「「それにしましょう」」
執務室
「これは...ここで、この書類はと...ここでいいかな」
「ママのイスふかふか~」
「あまり戦姫のイスで遊んじゃダメだよ」
「は~い」
洗濯室
「洗濯物はたしかこっち...」
「時雨さんあっちだよ?」
「あぁ、ごめん...」
「大丈夫大丈夫」
大広間
「あぁ~!やっと終わった~!」
「疲れたね~時雨さん」
「そうだね、霞。...はぁ~。なんだか眠くなってきちゃった」
「私も...すぅ...すぅ...」
いろいろあって僕のちょっと長いお仕事が終わった。
2時間後
「起きて...起きて、時雨ちゃん、霞ちゃん」
「ふぁ~...港姫さん...ほっぽちゃん...」
「どうしたの...」
「もう晩御飯の時間よ。さ、食堂に行きましょう」
「食堂!行クノ!」
あ...もうそんな時間なんだ。
僕はまだ起きたくないと思っている体を無理矢理起こして食堂へ向かった。
『いただきます』
「...美味しい」
龍田さんと港姫さんが作った料理はすごく美味しかった。港姫さんが言うには、
「戦姫さんに無理を言って料理を学んでいたのよ。あの人手際良すぎ...真似できないわよ...」
「あはは...ご愁傷様」
やっぱり戦姫の手際の良さは他の人にでも分かっちゃうのか...。味付けも飽きないし、色々な料理を作ることができちゃう。いい奥さんになれるね、戦姫は。
でも男なんかに渡したくない、そう思ってしまう。悪いことかな?
「あ、時雨ちゃんはあとで戦姫さんにお粥を届けて欲しいの」
「あ、うん。分かった」
戦姫は今寝ているのかな...寝すぎて逆に起きてるとか...ありえるかも。
『ご馳走様でした』
時雨「よし、皿洗いでもしようかな」
龍田「ありがと~時雨ちゃん。助かるわ~」
港姫「私は卵粥作るから、その後で皿洗いに移るわ」
僕はスポンジに皿洗い用洗剤をつけて皿を洗い始めた。
今日の晩御飯はハンバーグだったから、脂で手がベトベトになる。あんまり長い時間こんなのは嫌かも。
早く終わらせなきゃ。
時雨「終わった。うん」
龍田「ありがと~助かったわ~」
港姫「ありがとうね。あと...これ。戦姫さんに渡しておいてくれる?」
そういって港姫さんが僕に渡したのは卵粥が入った小柄な土鍋。ミトンと共に渡された。出来立てだから熱い。深海棲艦にも、熱いやら冷たいなどのことも分かるそうだ。戦姫から1番聞いてる。
戦姫の部屋
「ふぅ...熱い」
ようやく戦姫の部屋まで来た。
白露姉さんや村雨がちょっかい出してきたから少し遅れちゃった。でも粥は温かいから大丈夫かな?
コンコンコン...
「戦姫ー?起きてる?」
僕は土鍋を戦姫の部屋の前に置いて、ノックをした。
でも反応がない。やっぱり寝ているのかな?
「戦姫?入るよ?」
入ると確認して扉を開けたら...
「...え」
窓ガラスが砕かれて、戦姫がいたベッドから戦姫がいなかった。
「戦姫...戦姫!?ドコ行ったの!?」
僕は戦姫のベッドの下、押し入れ、ロッカーの中を急いで見た。でもいなかった。
「戦姫...どこに...」
僕は床に両膝を着いて泣いていた。戦姫がいないなんて、いないなんて...。
「ん...!何この紙!僕の顔に引っ付いて......!?」
僕の顔にくっついた紙に書いてあったのは、
''千希は私たち深海棲艦が預かった。返して欲しければ沖ノ島海域まで来い。ばーかばーか。
ps:お風呂上がりに耳掃除をすると、湿っている。''
「知ってるよ!」
なにこの文章。お風呂上がりに耳掃除をすると湿っているって何?なんかのボケなの?
「こんなふざけた奴らに...戦姫は...!待ってて戦姫。今助けるから!!!」
この日僕の怒りはMAXまで行った。このことをみんなに行ったら今日は遅いから明日行きましょうと言われた。本当のことなのに...。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
戦姫side
「あぁ...''ちさき''もう私から離れないでくれ...」
「ちーちゃんは私たちのもの...」
「あの...どちら様?」
だれなのこの人たち。
ども、最近自転車で東京の上野までいった烈華草です。
なんと片道4時間半!予定では2時間半で行く筈だったんですが、休憩で時間を使いすぎちゃいまして...まぁこの話は置いといてと。
皆さんイベ海頑張りましょう。僕はE1で山風と鹿島が出ました。もう欲しい艦娘はいないと言っても過言ではないです。でもまだ掘りはします。
Twitterやってます。
@rekkaso0126か、烈華草と調べるとでるかもです。
評価、コメント、誤字報告があったらよろしくお願いします!
では、次回もお楽しみ。