「一緒に魚を捕りたいの?時雨ちゃん」
「久々に...ね?2人きりで...///。ダメ、かな...?」
どうしたんですか時雨ちゃん。
片思い中の女子みたいに顔を赤くしてモジモジしちゃって...。めちゃんこ可愛いです。
「行きます!行きたいです!...でもお仕事もしなきゃいけないし...時雨ちゃん、手伝ってくれるかな...?」
「~!!??分かった戦姫の手伝いするよ!」
私が行きたいと返事したらモジモジしてたのがパッーと明るい笑顔になった。もう言っていいですか?時雨ちゃんは私の天使です。
「手伝うとは言ったんだけど、残りの書類が3枚って...」
「私もちゃんとお仕事しているのです。フンス!」
最初の方だから少ないかもだけどこれからもっと増えるんでしょ?それならさっさとやっといた方が後が楽じゃない?可愛い娘たちと遊びたいし時雨ちゃんとイチャイチャしたいし。欲望の為に早く終わらせるのです。
(※これ以上書類は増えません。逆にものすごく減ります)
「字書くの早いのに綺麗な字...」
「ありがとね時雨ちゃん。早く書かないと時雨ちゃんと海上デートできないでしょ?」
「もう!戦姫ったら!」
ふふっ、いつでも時雨ちゃんは可愛いね。もう食べちゃいたいくらいに可愛い。
という訳で書類終わらせました。
あとは大本営に送るだけ。いま送ろうかな。送っちゃいましょう。
コンコン...
「どうぞー」
「ママー!」
「ふぐっ」
返事をした瞬間に霞ちゃんが私の鳩尾にタックルしてきた。霞ちゃんはお母さん...私に抱きつきたいだけだと思ってたらしいけど。
「か、霞ちゃーん?勢いよくママに抱き着いちゃうとママ倒れちゃうよー?」
「ご、ごめんなさい...」
霞ちゃんは私から離れて弱々しい声で謝ってきた。そこまでならなくてもいいのに。
「大丈夫よ。怒ってないから」
「本当...?」
「本当よ。ただ走って抱き着いちゃうとママが苦しいってだけ。いつでも抱き着いちゃっていいのよ?」
「ママぁ...」
霞ちゃんは私の胸に頭をすりすりしながらママと呼んだ。うちの娘が天使な件について。というタグがつきました。
「むぅ...」
「時雨ちゃんもおいで」
「い、いや僕はそんなこと...」
「あぁもう可愛いなぁ...えい!」
「ふわっ!」
私は片腕で霞ちゃんを抱きしめたあとに時雨ちゃんをもう片腕で抱きしめた。柔らかぃ...。
「2人とも可愛いわ。.........絶対にママが貴女たちを守るからね」
「急にどうしたのさ戦姫」
「どこか痛いのママ?」
「何でもないよ。今思ったことを伝えただけ」
元々は敵同士だったのにね。自分の気持ち?を伝えるとここまで喜びや心配などを送ってくれる。これほど美しくて嬉しいことはないよ。絶対にこの平和な日常を守り抜くわ。
「あぁそうだ霞ちゃん。これから時雨ちゃんと魚を捕ってくるんだけどお留守番、できるかな?」
「私も行きたい...ダメ?」
霞ちゃんのおねだり!
戦姫に99999のダメージ!
戦姫は霞ちゃんが可愛いすぎて目眩を起こした!
「だ、だーめ。危ないでしょ?ママの言うことができたら明日か明後日いっぱい遊んであげちゃう!」
「やったー!頑張ってママ!」
「頑張っちゃうよー!」
な、なんとかなったようだ。一緒に遊ぶとしたら何しようかな?バドミントン?おままごと?鬼ごっこかな?それともかくれんぼ?分からないなぁ。
あ、そうだ着替えなきゃ。
「私着替えちゃうからちょっと待っててね。この制服地味にキツいんだよね。胸の当たりが」
「まぁ戦姫の...お、お、大きくて、や、柔らかいから...///」
「時雨ちゃんはえっちだなぁ~。そんなところも可愛いくて好きなんだけどね」
「...///」
「時雨さん照れてるー!」
「もう霞も!」
「...ふふっ」
「ふふふっ」
「ふふっ」
「「「あははははっ!!!」」」
毎日笑えるような日常を守りたいものね。
大好きなみんなと過ごすのはいつだって楽しいよ。
お母さんお父さん、私は元気にやってます。お母さんとお父さんも元気に過ごしてください。
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「久々の海ねー!!!」
「大分久しぶりじゃないかな」
なんせ深海棲艦なのに鎮守府に1ヶ月も居たからね。そりゃあ久しぶりにもなるよ。多分。
「パッくん。出ておいで」
「があああああ(お久しぶりですぅ~!!!なんで1月も私のこと忘れてたんですか!?)」
「ごめんなさい!悪気はなかったんです!それとクーラーボックスと大発動艇を収納してくれませんか!?」
「が、あがが(あ、了解しました)」
返事するとパッくんは大発動艇を両手で優しく持ち、口の中に入れた。いつ見ても凄いねパッくん。
「があががああがが(それではデートを楽しんで下さい)」
「じゃあね」
そう言うとパッくんは海の中に潜ってしまった。不思議なんだよね。潜ったあとに水中除くとパッくんいないんだもん。
「それじゃ、2人の共同作業と言うことで魚、捕っていきますか!」
「2人の共同作業...///」かぁぁぁ
一緒に魚捕るだけなのになんでこんなに顔を赤くしちゃっているんだろう。可愛いなぁまったく。まぁいいや。
「まず一投目!よいしょおおおお!」
「おぉ...」
1,200メートル先まで飛んだ。改めて思う。私の身体能力SUGEEE!!!
「底に着いたかな?」
「そうじゃない?ふさっ、て地面に着くような感じがしたし」
底に着いたのはいいんだけどなんか重い気がするんだよね。気のせいか。
「とりあえず引っ張って見ましょう。あそこの島まで競走だよ!」
「え!?ちょ、ちょっと待ってよー!」
とりあえず引っ張ることにしたのだけど、違和感がある。この投網に掛かってる生物が声を発しているような。
「この網のなかになにかいるわね」
「?どうしたの?」
「いや、何でもないよ時雨ちゃん」
話をしている間に島についた。さて網の確認です。
「ふわああぁぁ!」
「いっぱいいるわね。これは...黒鯛ね!この魚は美味しいよ時雨ちゃん!」
「戦姫戦姫、この草履見たいなエビ?カニ?はなに?」
「それは草履エビだよ時雨ちゃん。このエビは高級なんだよね~」
「へぇ~。クーラーボックスに入れなきゃだね」
「クーラーボックスも限りがあるからね。10匹分の魚が入るものが10個しかないからね。あとはドラム缶に入れるしか」
「美味しい魚とかはクーラーボックスであと他のものは全部ドラム缶でいいと思うよ」
一投目に投げた投網の中にいた魚は全部仕分けた。
あまり大きくないものは全部逃がしていい形の魚や、大きい魚は全部持ち帰ることにした。でもまだ足りないんだよねぇ。
「戦姫戦姫!」
「なに?時雨ちゃん...うわぁまーたサメもどきが入ってる。しかも2...隻?匹かな?」
入っていたのは魚を捕るときに厄介な生き物。深海棲艦です。こういう型のやつあんま好きじゃないんだよね。最初に攻撃されたから。
「逃がしても結局襲ってくるだろうし...戦姫が沈めちゃえば?」
「それもそうね。最近体動かしてないからねぇ」
私は指をポキポキならして拳を握った。
悪く思わないでね。
サメもどき2匹「「ちょっと待ってください!!!」」
「え!?こいつら喋ったよ時雨ちゃん!?」
「お、驚いたよ。深海棲艦の駆逐艦も喋れるんだ...」
世の中不思議なことがあるものねぇ。
まぁ時雨ちゃんを攻撃したら分かってるよね?
「で、あなた達は私達の言葉、理解できる?」
サも2「できますとも戦艦棲姫様!」
「僕のことも?」
サも1「当たり前じゃないですか!?そうじゃないと命乞いなんてしません!」
賢い深海棲艦もいるものだね。教育が行き届いてるってことかな。今度会いたいものね。
「で、命乞いってことは私と時雨ちゃんに手を出さないってことよね?」
サも2「出すわけないじゃないですか!?」
サも1「深海棲艦の中でもトップクラスの姫級のなかでも最強格の戦艦棲姫様に攻撃するなんてよっぽど死に急ぎたいアホですよ!!!私はまだ死にたくないです!」
「今まで私を攻撃してきた深海棲艦は死に急ぎたかったのね」
「それは戦姫が艦娘の味方しちゃってたからじゃないかな...」
えー。味方しちゃってもいいじゃん。時雨ちゃんたち可愛いんだから。深海棲艦なんて人型あんまいないじゃない。全部グロテスクな生き物にしか見えない。
「あなた達の仲間はいるの?」
「いますよ。先程電探で連絡しました」
ザー...
「あっち方面から海上を進んでいるような音が聞こえるわね」
ザー...
「こっちに近づいてるね」
ザー...
サも2「あの方です!あの白い方です!」
ザアアアアア!!!
???「お前ら無事かー!」
???「エリートのお前らがなに網に引っかかってんだよアホ!さっさと謝らんかい!!!」
サも12「「戦艦棲姫様申し訳ございません!!!」」
そう言いながらサメもどきに拳骨していた。この人か仲間って言うのは。深海棲艦、だね。姫級の。
「大丈夫大丈夫。ところで、すみません貴女の名前を...」
防空棲姫「あぁ!すいません!身内ばっかりに気を取られてしまって...。私は防空棲姫といいます。深海棲艦ですが、伊藤鎮守府というところで提督の仕事をやっています!!」
そう自己紹介をした防空棲姫さんは綺麗な敬礼をした。
「私は深海棲艦の姫級、戦艦棲姫です。私も深海棲艦ながら佐世保鎮守府で提督をやらせて頂いてます。みんなからは戦姫と呼ばれて言います。そして隣にいる艦娘は」
「白露型二番艦、時雨です。よろしくお願いします」
言い終わったあとは敬礼。私は敬礼好きよ?カッコイイじゃない。
「それで防空棲姫さんたちはなにを...」
「防空でいいですよ戦姫さん。私も戦姫さんと呼びますので...」
防空さん説明ちう。
戦姫「偶然ですね!私たちもたまには魚を摂ろうと思いまして!」
時雨「良かったら僕たちと一緒に魚捕りませんか?」
サも2「いいじゃないですか!提督も一緒に捕りましょうよぉ」
防空「お、そうだなぁ。そっちの方が楽しいそうだな」
サも1「じゃけん魚取りましょうね~」
防空「その前に鳳翔さんたちを待たないと」
時雨「他にもお仲間が?」
サも2「はい!料理を作るのが上手な人と潜水のスペシャリストです!」
そうサメもどき2さんが言うとなんか包丁が飛んできた。そして、
防空「ぴぎゃあああ!!!」
防空さんの頭に刺さった。その包丁が飛んできた先にいたのは和服姿のいかにもお母さんって感じの人。
???「提督...?急がれるのは良いのですが私1人置いて行って良かったのですか...?私さっき危なかったですよ...?」
防空「ごめんなさい鳳翔さん!!!ハ級たちが心配で貴女様を置いて行って...ぎゃあああああ!!!頭に刺さってる包丁をぐりぐりしちゃめええええ!!!壊れる!頭壊れちゃいますー!!!!」
戦姫「お疲れ様...」
時雨「ドンマイ、ってやつかな?」
数分後...
鳳翔「ふぅ...すっきりしました。あ、ご紹介遅れました。私は伊藤鎮守府の料理人兼居酒屋鳳翔の女将をやらせていただいてます、鳳翔と申します。不束者ですがお見知り置きを」
戦姫「あ、はい。私は戦艦棲姫の戦姫です。よろしくお願いします。さっきの包丁投げは見事です」
鳳翔「あら、ありがとうございます。実は料理以外にも包丁投げが得意なんです」
時雨「包丁投げ!?」
戦姫「凄いですね!(DIO様かよ)」
伊藤鎮守府には色んな人がいるなぁ。うちの佐世保鎮守府なんて
ブクブクブク...
ん?なんか足元から泡が出る音が...
???「見''~つ''~け''~た''~」
そう言いながら足元から出てきたのは貞子。私はびっくりして、
戦姫「きゃああああ!!!」
貞子1「ぼへああああ!?」
防空「カ級ー!!!」
ぶん殴ってしまった。
戦姫「時雨ちゃん~!」
時雨「よしよし怖かったね(戦姫こういうの苦手なんだ...いいこと知ったなぁ)」
ああいうのホント無理。いきなり来るのは超怖い。もう心臓止まるところだった。
貞子2「」ガクガクブルブル
鳳翔「ヨ級さん。震えている暇があったら髪直しといた方がいいですよ。ほら、あそこで浮いているカ級さんみたいなことになりたくないでしょう?」
カ級「」チーン
ヨ級「!!!」ブンブンブン!!
防空「カ級ー!しっかりしろー!!!...死んでる!?」
サも1「ふざけないでください提督。脈普通にあるじゃないですか」
防空「(´・ω・`)」
まだ時間がかかりそう。私は悪くない。
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戦姫「もう日が暮れちゃったね...」
今の時間は16:21。懐中時計を見ながら私はそう言った。
今日は蟹やエビ、貝などの甲殻類系などが沢山取れた。
で、今大発動艇を引っ張ってうちの鎮守府に帰ろうかと。
戦姫「あ、今晩うちの鎮守府に泊まっていきません?」
サも1「え、いいんすか?」
防空「お前は黙ってろ!」
サも1「ほげ!」
防空さんの鎮守府の会話のやりとりが漫才みたいで面白い。きっと毎日が楽しいのであろう。私も毎日可愛い艦娘と一緒で嬉しいし楽しいけどね!
戦姫「うち前までブラックだったらしいからみんなあんまり大きな声で喋ったりしないでね。怖がっちゃうから」
鳳翔「了解しました。お食事の準備は私が」
戦姫「ありがとうございます。お願いします。その代わりと言ってはなんですが、いい提督になる方法を...」
時雨「ちゃっかりしてるなぁ戦姫は」
戦姫「でしょー!」
カ級「それでは私たちの目指す場所に...」
ヨ級「さぁ行くぞぉ!!!」
防空「人様の目の前で騒ぐんじゃないよ!」
カ、ヨ「「ほべす!!!」」
伊藤鎮守府のメンツは楽しそうでなによりです。
だけど防空さんの鎮守府はどうなんだろう。料理作る人は大丈夫なんでしょうか。
一方伊藤鎮守府では...
「伊良湖ちゃん!まだ!?」
「あともう少しです間宮さん!」
「なんでこういうときにいないんですか鳳翔さん!!!」
「あぁ!!!早く用意しないと!!!!」
どうも、最近春日丸こと大鷹ちゃんを育て始めた、烈華草です。
今回は前々からコラボする予定だった深海提督様の、
防空棲姫様(元人間)になって艦これに着任しました!
https://novel.syosetu.org/123200/
とのコラボです。
Twitterやってます。
@rekkaso0126か烈華草と調べると出てくると思います。
評価、コメント、誤字報告よろしくお願いします!
次回もお楽しみに!それでは!!!