戦艦棲姫になっちゃったよ。   作:烈華

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本土奇襲作戦in時雨ちゃんたちの鎮守府。その7。

レオside

 

駆逐艦(マイエンジェルズ)ガ私ノコトヲ呼ンデイル!!!」

「ンナコト言ッテネェデサッサトアノ緑ヲ探サネェカ」

「島風チャンガイルレオニ、私ノ気持チナンテ…貴女ニハ分カラナイデショウネェ!!!」

「オウ、ソウダナ」

「ンノ野郎…!」

 

ヲウカ煩い。ギャーギャー騒ぎすぎだろ。

今俺たち、まぁレオさんとヲウカで緑色の人間…たしか……憲兵長。そう憲兵長を捕まえろって姫様に言われた訳だ。

なのにコイツといったら……

 

駆逐艦(ヨウジョ)駆逐艦(ヨウジョ)、ツルペタ駆逐艦(ヨウジョ)………グフェヘヘヘ」

 

もうどっからどう見ても不審者。コイツが人間なら憲兵に捕まってるな。

どうしてコイツと幼馴染なのかが良くわからん。どこから道踏み外したんだよ。姫様とあってからだよ。おのれ姫様。

まぁそんな話は置いといてと。

実は俺らこの鎮守府の構造、理解してないんだわ。

壁は汚いし、案内の地図だって薄っすらとしか書いてねぇんだよ。マジでここの人間糞だな。あの捕まってた憲兵は除くが。

 

ーーうおおおおぉぉぉ…ーーー

 

ーーバァン!ーー

 

「…ナンカ上ノ階デ大キナ音ガ聞コエマシタネ」

「男ノ声モ聞コエタナ。姫様ガナンカシタンジャネェノカ?」

 

絶対そうだ。そのはず。

姫様のことだから投げただけだろう。多分。

 

「ンナコトヨリ姫様ノ命令モドキヲ済マセルゾ」

「アノ言イ方ッテ命令ッテ言ウヨリモオ願イシテルヨウニシカ見エナカッタノハ私ダケデスカ?」

「安心シロ、俺モダ」

 

姫様は優しすぎるんだ。

他の姫様とは違う暖かな何かを持って生まれた深海棲艦。

生まれたばかりだから命令の仕方が分からないって言うのもあるが、あの姫様は知識が有りすぎる。だから命令は出せるのだろうが、

 

「命令=嫌ナコトヲサセテルッテ思ッチマウノカナ…?」

 

上から目線な言い方はできない。

現に憲兵共を煽るときだってなんかインパクトに欠けていたように見えた。俺が言ったらなんかブチ切れしたけどな。

 

姫様は怒るときは怒る。

レンやヲルカや暁4姉妹が悪さをしたときに叱ったことを数回見たことあるが、あれは悪い道に進んでほしくないって願う母親のような…そんな感じだ。

 

「ヤバイ考エテミタラ姫様ガオ母サンニシカ思エナクナッテキタ」

「モウ普段ヤッテルコトガオ母サンデスモン」

 

戦姫様=お母さん。もうこれでいいよな?

 

まぁこの話も置いといてさっさと憲兵長をとっ捕まえて島風ちゃんといろいろ…グヘヘ。

 

「レオ、顔キモイ」

「ソレ俺モ思ッタ」

 

さっきの自分のニヤケ面想像したら本当に気持ち悪かった。変な想像をした数十秒前の俺をぶん殴りたい。

と言う訳で…

 

「オラァ!」

「ボフェア!」

 

ヲウカを殴った。悪気はある。

 

「ナンデ殴ルンデスカ!?姫様ニモ殴ラレタコトナイノニ!理不尽ノ極ミデス!モット殴ッテ!」

 

こいつもう駄目だ。

ロリコンでマゾってレベル高すぎだろ。

憲兵の玉潰してたときだって頬赤くしてたし、こいつ属性持ちすぎじゃね?素直に引くわー。

 

「ト会話シテタラスグソコニ艦娘ガ。アレハ…島風チャンデスネ。アノヘソ出シエロイッスネ〜。自分脳内保存イイッスカ?」

「トリアエズ死ンドケ」

「酷イワレオ!私達ハ愛ヲ誓ッタ中ナノニ…!」

「誰ガオ前ミタイナ変態ト愛ヲ誓ワナケリャイケナインスカ?俺ハ島風チャン一筋ダ……多分」

「ン?今多分ッテ、言ッタヨネ?」

 

しつこいなこいつ。マジでぶっ殺そうかな。話してたら島風ちゃん見失ったじゃねぇかよ。とりあえず殴るわ。

 

「ボブス!……イッタァン♪」

 

ヲウカのやつ……なんか、可哀想に見えてきた。頭の中が。

マジで島風ちゃんどこ行っちゃったんだろ。また怪我したら俺の心が傷ついちゃう。泣いちゃいますわ。

 

「島風チャーン。何処ニイルー?」

「レオさんいるの!?お願い助け「うるせぇな!さっさと来いよ!」きゃあ!やめて!やめてよ!痛くしないで!レオさん助け…」バタン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………ア……モウ終ッタハ…アノ人間……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……!コノ糞野郎ガァァァ!調子乗リヤガッテェェェ!待ッテロ!今スグブッ殺シテヤルカラナァァァ!!!」

 

今、俺は完全に切れた。

 

 

 

 

 

 

 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 

 

 

 

 

 

「ひっぐ…!ひっぐ…!なんでこんなことするのよ……グズッ!」

「んなの当たり前だろぉ?お前らが俺らの、いや俺の人形だからだよぉ…。スンスン…ハァァ!いい匂いだなぁ」

「ひぃぃ!やめて!気持ち悪い!」

「んだと?ご主人様に気持ち悪いとは躾がなってねぇ奴隷だな!オラァ!」

「ッツゥ!やめて打たないで!お願い!お願いだからぁ…」

「お願いの仕方がなってねぇな…そこはお願いしますご主人様、だろうが!」

「痛っ!やめてください!言います、言いますから!打たないでください!お願いしますご主人様!」

「いい子だ…ジュル…」

「うぅ…助けてレオさん…!」

「んな男助けてくんねぇよバーカ!…それじゃあお前の処女貰っちまうぜぇ?」

「やめて!それだけは、それだけはやめて!」

「やめてって言われてやめるやつなんかいねぇだろ!」

「いやあああああああ!!!」

「ヒヒヒヒ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「テメェ……俺ノ女ニナニシテクレテンダ…?」

「あぁ?なんだてm…!?!!?!?」

「テメェダケハ…テメェダケハ許サネェカラナ……」

「や、やめ…!」

「オラァ!」

「ぬびゃ!」

 

俺はコノ人間の姿ヲした何カを壁に叩きつケた。

コイつは俺の大切な友達ヲ、大切ナ人を傷つけタ、壊ソうとシた。

……それなりの罰を与えなけりゃあ、逝けねぇよな…?

 

「アァ…ヲウカ?」

「ン?姫様ニ殺スカモ知レナイッテ言ットケデスカ?モウ言イマシタヨ。殺セトノ命令デス」

「キヒッ♪姫様ハ本当ニイイ人ダァ…殺シタイホド憎イ生物一匹を駆除デキルカラナァ…!」

「やめ…!許して…!」

「オ願イノ仕方ガナッテネェナ…!ソコハオ願イシマス、レ級様ダロウガヨォ!」

 

俺はこの生物の右の指全部を叩き潰した。

いい顔で啼く。その悲鳴がいい音色だ。

 

「ぎゃあああああ!!!指!指がぁああああ!!!」

「躾ガナッテネェナ?次ハ腕貰ウカァ…」

「い、言います!許して、許してください!レ級様!!!」

「イイ人間ダナァオ前…。ンジャア腕貰ウワ」

「な、なんでだy…ぐああああああああ!!!!!」

 

今度は左腕を引きちぎった。

さっきより大きな声で啼いた。

もっといい音色をだした。まだ。まだ。

 

「次ハ…肋骨、肋骨ダナァ…」

「もう、もうやめてくだざい…!」

 

何言ってんだコイツ。やめてって言われてやめるやつなんか…

 

「イルワケ、ネェダロウガヨォ!マズ1本目ダ!」

 

ブシャ…バキィ!

 

「うがぁあああぁああぁあああ!!!」

 

腕を引きちぎったときより少し大きな声で啼いた。

俺が聞きたいのはもっといい音色だ。もっと…もっと…!

 

「モウ1本…」

 

ブシャ…ミシミシ…バキバキ!

 

「うわああああぁあぁぁぁあああああ!オエェェェェ!!!」

「ウワァ…コイツ吐キヤガリマシタヨ気持チ悪イ…」

 

一気に二本抜けた。こいつ吐きやがった。俺の腕に吐きやがった。

いい音色で啼くだけの分際の癖に調子乗りやがって。

今度は……

 

「足ダ…」

「ハァ…ハァ…やめろ!やめ…ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

足を2本、引きちぎった。さっきより大きな声で啼いた。今のだ…今さっきのだ…!

 

「マタサッキノ声デ啼イテクレヨ…ナァ!」

「も…もぅ…や…めて……くだ、…さい…ぉね…ぎゃい………しま、す……!」

 

それが……

 

「マダナンダナァ…!」

 

まだ啼いてもらわなくては。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「………ハ!……ヲウカ…」

「ドウシタンデスカレオ?」

「……ヤリスギタナ、コレ」

「ヤリスギモナニモ……コウナルノガ当タリ前デス。人間ハ、一人ダケデハ何モデキマセンカラ」

「ソリャ…ソウダロウナ……。モウ、島風チャンニハ顔ヲ合ワセラレネェナ…島風チャント、マダ話シタイコトアッタノニナ…」

「デショウネ。ココマデ原型ヲ留メテナイ人間ノ死体ナンテ初メテデスヨ」

「マァイイカ…姫様ノ所ニ行クカ…」

「ソウデスネ」

 

 

 

 

「待って!レオさん!」

「…島風チャン…?」

「私、そんなことでレオさんのこと嫌ったりしないもん!私の為に、私だけの為に…!ここまで自分を汚してまで、助けてくれたんでしょ…?」

「………」

「だったらいなくならないでよ…!私だって!私だって…!レオさんとお話がしたいもん!だから…だからぁ…!」

「………!」

「きゃあ!レオ、さん…」

 

気がつけば俺は島風ちゃんを抱きしめていた。

 

「スマネェ…本当ニスマネェ…!コンナニ怖イ思イヲサセチマッテ…!」

「いいよ…打たれちゃったけど、それ以外なにもされてないから」

「ナニモサレテナクテモ!島風チャンニハ笑ッテホシインダ!ソンナ島風チャンガ好キナンダ!ダカラ…ダカラ…!」

「私も…レオさんにはいつも通りの優しくて格好いいレオさんでいてほしいな…私もその方が好き、だから…その///」

「島風チャン…」

「レオさん…」

 

(何二人だけの世界作ってやがんだよこいつら……!……でも、これならいいっか。あ、ヲウカです)

 

「お礼に!私がレオさんの言うことを3つ叶えてあげるよ。私ができる範囲でならね」

「イイ、ノカ…?」

「できる範囲内でだよ?いきなり結婚しようって言われても…その…まだ、 (無理だから)…」

「ソレジャアソレジャア!」

「?なにレオさん?」

「俺ノコトヲ、レオオ姉チャン、ッテ!言ッテミテクレルカ!?」

「…!……いいよ、言ってあげる……。レ、レオ、お姉ちゃん…?これで、いいかな…?」

「アァ………幸セダ…………」ぶしゃああああ!

「レ、レオさん!?大丈夫!?急に鼻血だして!?」

「レ、レオガ倒レター!!メディーック!メディーック!!!」

 

 

 

 

島風ちゃんとレオさんの関係はどうなるのでしょうか。

末永く爆発しろください。お願いします。あ、ヲウカです。

 

 

 

 

 




どうも。本当にお久しぶりです。烈華草です。

とりあえず、言い訳をさせてください。
高校でレポート提出があったんです。関数電卓のレポートだったんです。やってたら小説のこと忘れてたんです。本当にすみませんでした!

あ、あとGW中に横須賀行きました。潜水艦とか護衛艦きりしまとか記念艦三笠とかめっちゃカッコよかったです。
これからも投稿ペースが遅くなってしまうのでよろしくお願いします。

Twitter始めました。

@rekkaso0126

と打てば出てきます。

評価、コメント、誤字報告よろしくお願いします!

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