戦姫side
「お母さんたちはここで艦娘たちのケアたるものをよろしくお願いします」
「え…貴女はどうするの?」
「さっき逃げたあの男たちを…ね?」
「ッ!はい…」
お母さんが少し怯えてたけどどうしたのかな?殺気がダダ漏れとかいうやつ?
人間そんなに殺気なんか捉えることなんてできやしないよ、多分、うん…。
牢屋っぽい部屋で倒れていた艦娘は中学生くらいの身長の娘が多かった。
時雨ちゃんと比べたら少し身長が高くて胸が大きかったから軽巡洋艦の部類に入るのかな?
「時雨ちゃんに無線機渡しておけば良かった…」
そうすれば情報を共有したり、待ち合わせる場所を決めることもできる。ここの鎮守府の構造知らないけど。
「まぁ、なんとかなるでしょ」
さぁて、隠れ鬼ごっこでも始めますか。
出来るだけ足音立てて恐怖を刻み込みましょうかね。
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佐世保鎮守府の提督side
in提督室のタンスの中
「はぁ…はぁ…こ、ここまで来れば、あの化け物どもに、殺されないで、すむ、だろう…」
俺はこの佐世保鎮守府の提督をやらされている
やらされていると言うよりかは、やらせてもらっているの方が正しいか。
俺の父親が海軍の大将で、そのコネを使って海軍育成学校を通らずに提督になった。
提督になったのはいいが、最初はやることが分からなくてブチ切れたり、理不尽に切れて艦娘に暴力を振っていた。
人間が唯一倒すことのできない深海棲艦を倒すことができる上に量産できるなんて使い勝手のいい素晴らしい兵器だ。
所詮使い捨ての兵器、燃料や弾薬が必要だとか言ってるが別になくても戦えるだろう。
気に食わない奴は海に捨て、沈まなかったら大破出撃で終わりだ。
外見は人間の少女だ。見た目は全員美人だ。
しかもあいつらは少しでも優しくすればすぐに俺にくっつく。その行動にほくそ笑みを浮かべざるおえない。
そして無理やりベッドに連れ込み無理やり犯す。
最初は嫌がっている表情だが、だんだんに快楽に溺れていく姿が何度見ても気持ちがいい。
それを繰り返していたら憲兵長に見つかったが、あいつは
「私も混ぜてはくれないでしょうか?」
と言ってきた。こいつも俺と同士だったようだ。
それから他の憲兵たちもどんどん集まっていったが、ある1人の憲兵だけが参加しなかった。
名前は
あいつは妻と娘の3人家族らしい。しかも妻は美人で、娘は美少女。
憲兵たちを集めてあいつの妻と娘を攫ってきた。
高橋のことを縛り付けて目の前で快楽に溺れて性奴隷になるまで犯し続けようと思い服を切り裂いた瞬間に、あの化け物が壁をぶち破ってきた。
見た目は20代の黒い美女だった。後ろには頭に変なものをつけた美女。パーカーを着ていて尻尾らしきものをぶら下げている美少女だ。
最初は深海棲艦に見えなかった。
憲兵たちに命令して殺そうとしたが、圧倒的な力の差に絶望して今に至る。
「憲、兵長は、まだ無事か…?」
逃げている途中に逸れてしまった。俺とは多分逆の方向にいるだろう。
あいつはどこに隠れたのだろうか。まだ殺されていないだろうか。
そう考えているときに、音が聞こえた。
ーーコツ…コツ…コツ…コツ…コツ…ーー
足音だった。ハイヒールを履いているであろう、そんな足音だった。
俺は息を潜めた。あいつだ。あの3人の化け物のリーダー格の黒い女だ。
ーーコツ…コツ…コツ…コツ…コツ、コツ、コツーー
足音は徐々に近づいていった。あともう少しだ。早く通り過ぎてくれ…!
ーーコツ、コツ…ーー
足音が止まった。何故だ?何故そこで止まる…?早く動け。そう願ったが…
ーーギィィィ…ガチャン…ーー
あの女!この部屋に入ってきやがった!ヤバい。ここで気づかれたら殺される!
息を潜めるんだ!俺!そうすれば殺されないですむ!
「どこにいるのかしらねぇ?こっちも探すのも面倒なのよ…」
誰に話しかけているのか分からないが独り言だろう。
お願いだ。早くこの部屋から出ていってくれ!
「……ここにはいないみたいね。違う部屋を見てみましょう。レオとヲウカが捕まえちゃったかしら?」
そう言った女は部屋から出ていった。
「………!はぁ…やっと行ったか…」
現実では2、3分だが俺にとっては何時間にも感じた。
あと、少しこの中で時間を稼ごう。
この鎮守府から脱出したらすぐに親父に連絡しなくては。
机の下に金が入っている金庫と資材の番号やヤり捨てたままの艦娘が入った牢屋の鍵が入っているがそんなものはどうでもいい。
今は自分の命が最優先だ。
あれから10分くらい経過した。
そろそろ出ても大丈夫だろう。
「…!…よし、誰もいないな…!はぁ…さっさとこんなところからオサラバだ!」
タンスから出たが、あの黒い女はいなかった。まぁ当たり前か。
なんか寒気がするが、この部屋の温度が低いからであろう。
俺は扉に手をかけた…
「みぃ〜つっけた♪」
「え?」
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だうそだうそだうそだうそだうそだうそだウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダウソダ。
あのとき部屋から出て行ったはずだ。なぜこの部屋にいる!?
「扉を出たように見せた音はぁ〜あれは閉めた音でした〜♪残念だったわね」
「うわあああああああああああああ!!!!!」
俺は死にものぐるいで部屋を飛び出し、廊下を走り抜けた。
曲がり角を曲がったりしたお陰か、すぐに撒けた。
後ろを確認したが、なにもいなかったから前を向いたら…
紺色のセーラー服を着た艦娘が立っていた。
俺は内心嬉しくなった。
こいつがいればあいつを倒せる。そう確信した。
倒した後はこいつをひん剥いて犯しまくって性奴隷にすれば一石二鳥だと思った。
まず最初に艦娘に助けを乞う。そしてあの黒い女を倒してもらう。そして一緒にここから逃げて誰もいない廃墟でこいつを好きなだけ犯す。我ながらいい考えだ。
早速実行しよう。
「お、おい!そこの艦娘!俺を助けてくれ!」
「て、提督!?どうしたんだい?」
「黒い、黒い女に追われているんだ!あいつは俺を殺そうとしている!だから助けてくれ!」
「わ、分かったから落ち着いて。せん…黒い女の人はどこにいるんだい?」
「分かるわけないだろ!?だから一緒に逃げよう!?な!?」
「ここにいる艦娘を置いていくつもりかい?」
「んなもの当たり前だろ!なんで好き好んでこんなところに居なきゃいけないんだ!お前らは俺の道具なんだから大人しく俺の言うことを聞けよ!!!」
そう言うとこいつは黙り込んだ。
あともう少しだ。あともう少しでここから逃げられる…!
そしてこいつは口を開いて発した言葉は…
「やっぱり君には失望したよ…」
「え?」
どう言う意味か分からなかった。
急にこいつが怖く見えてしまった。あの女がいたときのような寒気がしてきた。
「みぃ〜つっけた♪」
あの黒い女の声が聞こえた。
もしかしてこいつらは…
「グルだったか…!」
やられた。もう終わった。殺される。でも生きたい。まだやりたいことがあるんだ!
「うおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「ッ!?」
俺は黒い女の方に猛ダッシュした。
黒い女の足はそこまで速くないことが撒いたときに分かった。
そうなれば俺が速く走ればいいだけだ。
「なーんてね?」
黒い女に腹を掴まれた。
俺には絶望だけが残った気がした。
「おーやーすーみ♪」
そう言われた瞬間俺は地面に叩きつけられていた。
もう、息もできないし、動くこともできない。
目が霞んでいく………
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戦姫side
「作戦せいこー!ありがとね時雨ちゃん!」
「まさか途中で戦姫に“私が部屋を閉めたら歩いてちょっとしたところで待ってて”って言われるなんてね」
「まさか成功するとは思わなかったよ。ありがと、時雨ちゃん。大好き!」
「んもぅ戦姫ったら…。ま、これはこれでいいかな」
私はそこで気絶している提督を探していたら時雨ちゃんにあった。途中まで一緒に歩いていたら提督室と言うものを見つけて、
「私が扉を開けたままにするからちょっと待ってて。私が扉を閉めたら普通に歩いていってね。あとこれ無線機」
「ありがとう。その作戦って成功するの?」
「分からないわね。だけどここにいる気がするのよ」
「気がするって…まぁ期待してるよ」
「任せて!」
作戦を実行したらタンスの中にいた。私は執務の机の椅子を入れるところに隠れていたから見つからなかった。
そこには頑丈に作られた金庫と4文字の数字が書かれたプレート、そして南京錠の鍵が入っていた。触れなかったけどね。
私が見つけたと言って振り返って絶望したような顔は見ていて笑いそうになったわ。
それから提督が時雨ちゃんのところに行って、適当に相槌を打って本性を現したときにもっと絶望させるって考え。
時雨ちゃんが私の名前を言いそうになったときは笑いがこみ上げてきた。
提督が大声をあげて突っ込んできたときは素直に驚いた。
まぁ腹を掴んでジャーマンスープレックス決めたら気絶しちゃったけど。
ん?なんでジャーマンスープレックスができるかって?それはお母さんがプロレスラーだったから。
お父さんは普通のサラリーマンなんだけどね。
初めてやってみたけど結構良かったと思う。綺麗に背中ぶつけることができたし。
頭打ったときは少し痛かったけど、大丈夫かな?
「それじゃ、こいつを運ぶとしますか。時雨ちゃんは持たなくてもいいよ。時雨ちゃんが穢れちゃうから」
「そんなこと気にしなくていいよ。戦姫に綺麗にしてもらうから♪」
「んふふ♪可愛いよ時雨ちゃん♪」
本当、時雨ちゃんは可愛いなぁ。
そう思いながら私と時雨ちゃんは提督を運んで行った。
ちなみにちゃんと手と足は縛っています。
ども、読んでくれてありがとうございます。
プロレス地味に好きなんで入れてみたかったんですよ、ハイ。
あと時雨ちゃんのあの言葉も。なんかいいっすよね。
みなさんこんな文章力のない小説を読んでくれてありがとうございます。
まだ終わるってわけじゃないですよ?
ただ思っていることを伝えたかっただけです。
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です!
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