AM08:05 戦姫と仲良しな艦娘たちの家。
「よし、みんな準備できた?」
「問題ねぇな。っしゃ行くぜ!」
「あらあら〜。天龍ちゃんったらはしゃいじゃって〜。私も早く行きたいわ〜」
「僕は大丈夫だよ」
「私もよ。……扶桑姉様、待っててください…」
「キヒッ♪俺ハ出レルゼ?」
「潰ス…叩キ、潰ス…」
みんな大丈夫みたいだ。
今回の作戦は2つの艦隊で行う。艦娘たちの未来がかかっているのよ。死んででも助けなきゃ。
時雨ちゃんや山城から聞いた情報だと鎮守府は結構遠いらしい。魚痛まないかなぁ…。
今回はパッくんも一緒に行くことになっている。ていうかいないと私が終わる。いろんな意味で。
そして妖精さんに作ってもらった手錠とクソ提督を苦しませるための"あるもの"も持って行く予定。持って行くね。
あと新発見をしてしまった。
なんとパッくんの艤装は4次元ポケットみたいな役割もあったのだ!
しかも入れたその時のままっていう超高性能な4次元ポケット!もう魔法だね。空間魔法、っていうんだっけ?こういうの。
まぁそんな話は置いといてと。
その4次元ポケットもどきに手錠などを入れている。
手錠は私が少し力を入れて引っ張っても壊れなかった。…勿論本気でやると壊れたけどね!そのあとちゃんと妖精さんたちに土下座しました。
んまぁそんなことは置いといてと。
「港姫さんみんなのお世話、もといお留守番よろしくお願いしますね」
「もうみんな私の娘のようなものよ。他の奴らには指一本髪の毛一本も触れさせないわ」
まだ会って1日なのに娘のようなもの。私より後に会ったのに…!
まぁ守ってくれるのはうれしいけどさ。
「戦姫さんたちはどこに行くの?」
「ちょっとお使い行ってくるわ。1週間くらいしたら戻ってくるから港姫さんの言うこと、ちゃんと聞くのよ?」
『はーい』
ごめん暁ちゃんたち…!貴女達を救うために嘘ついちゃったね。ごめん。
でもこれは仕方のないことなの。貴女達には責任を負ってほしくないもの。
「それじゃあ、みんな行こうか」
『おう!!!』
「全艦抜錨!目的地は時雨ちゃんたちの鎮守府海域!行くぞ!!!」
私は大声を上げながらそう叫び、艦娘たちの為に海を滑った。
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「あ"ー、あづいよぉ〜」
「戦姫さっきからそれしか言ってないわね。シャキッとしなさいよ」
「そう言われてもね〜。こんな暑いんじゃ言わざる負えないよ。マジで」
うーん。妖精さんの予報ではそこまで暑くならないって言われてたけど無茶苦茶暑い。
まだ春なのにこんなに暑いってどーいうことよ。熱帯気候嫌ですわ!
「にしてもお前ら深海棲艦って思ったよりいいことすんだな」
「海ノゴミ掃除ハ当タリ前…。私タチハ自然環境ヲ破壊スル人間ヲ懲ラシメル為二生マレテキタ様ナモノ。ダカラ海域ヲ奪ッタ。何カ問題デモアルカ…?」
「ははは…すまねぇな。俺らの指揮執ってる奴らが悪くて。これじゃあもう深海棲艦は攻撃できねぇかもしれねぇな。使い物にならなきゃ即解体、嫌なもんだなぁ〜ハハ…」
「実際ハ艦娘達ハ悪クネェンダケドナ。俺ラガチョッカイ出シテイルカラ、オ前ラガソレニ対抗シテイルダケナンダカラナ。考エルト悪イノハ俺ラ深海棲艦ト人間ダ。オ前ラ艦娘ハ悪クネェンダケドナ。大事ナ事ダカラ2回イッタゼ」
「それさえなければいいこと言っているんだけどねレオさん…。だけど僕たちも自然環境に悪いことをしている。現に燃料を焚いて進むにも、二酸化炭素を放出しているし、外した攻撃のせいで海を汚している。僕たちも同じさ」
「ソウカモナ!」
「ふふふ」「ははは!」「キヒヒッ!」「フフフ」
『……こんな争い終わればいいのにな』
……そうだよね。早く、この戦争が終わってくれないかな。
ヲウカが言った人間の環境破壊のせいで私たちが生まれたというのも分かるかもしれない。
深海棲艦は豊かで綺麗な自然を取り戻そうとしている。私の推測ではだけどね!
しかし人間たちは平和で裕福な生活をしたいが為に森を焼き、空気を汚し、海を壊す。どっちの方が地球に優しいのかは一目瞭然。圧倒的深海棲艦でしょう。私から言わせて貰えば。
「こんなことやっても意味がないのにね…。平和ってなんだろう。幸せってなんなのかな。私には分からないな」
「戦姫が言っていることは哲学的ね〜。確かに平和や幸せってなんなのかしらね〜」
本当に、幸せってあるのかな?平和ってあるのかな?
残るものはなんなのだろうか。私たちには分からないことだね。
……明るい雰囲気から一瞬にして暗くなったな。しょうがないことだけど。
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そうこうしているうちに4時間くらいが経ち、島が点々とある海域にやってきた。
時雨ちゃんが言うには沖ノ島海域らしい。よく分からん。
「みんなお腹空いただろうし、ここ辺りの島で昼食を摂らない?燃料も補充しなきゃいけないし」
「あぁ…なんか異様に疲れちまったよ。腹減ったぁー!」
「僕もお腹ぺこぺこだよ」
「私もよ〜」
「……扶桑姉様、もう少しです。待っててください」
「姫。サッキコンナ大キナ魚ヲ捕ッテキマシタ。ナンノ魚デスカ?」
「俺モ捕ッテキタゼ。ヲウカノヨリハチッコイシ薄イ魚ダケドナ」
「ありがとねヲウカ、レオ。机出すからそこに置いといて」
ヲウカが持ってきた魚はマグロだった。見た感じの重さは20〜40kgくらい?マグロにしては普通、ちょっと小さいくらいかな?春だから余り脂乗ってなさそうだけど美味そう。
それに対してレオが持ってきたのはシイラ。比較的暖かい海に生息している大型肉食魚。味は普通に良い、ウマスルギですわ、らしいですわ。
沖縄の給食で竜田揚げとして出てくるらしい。実際私も食べたことないんだよね。にしても変な頭の形だな。ビート板を細くした様な形しているし。
っと解説しないで机を取り出さないと。
「パッくん。机を出して貰えるかしら?」
「がぁが(分かりました)」
……いつ見ても慣れないんだよねパッくんが自分の口に手を突っ込んで机を引き出す光景。みんなも引いてるし。
涎ついてんじゃね?って思っている人がいるらしいけどそんなものは一切付いていない。パッくん涎でないし。そこは嬉しかった。涎出してたらカッコいいから気持ち悪いにシフトダウンしちゃうよ。
「それじゃあ料理作っていきますか。時雨ちゃん、龍田、手伝ってくれる?」
「うん、了解した。僕もできることなら頑張るよ」
「私が呼ばれた理由は竜田揚げね〜。揚げられたい魚はどなたかしら〜」
シイラです。
シイラです、ハイ。
時雨ちゃんと龍田は大丈夫みたい。頑張って作りますか。
「天龍とヲウカ、レオは海域の見回りをお願い。料理ができたらすぐ呼ぶから」
「分かったよ。早く作れよ?俺が死んじまうよ。フフ!」
「ヲ…分カリマシタ、姫」
「オウ!ツイデニ魚モ捕ッテクルゼ!l」
頼もしい限りですよ!
だけどレオさん。もう魚はいいですから貝とか蟹とか海老とか海藻をお願いします。
「山城は……話しかけないほうがいいかな」
山城はぼーっとしながら座って海を見ていた。やっぱりお姉さんのことを考えているのかな。
無理はないか。あと1日だもん。姉をクズの性奴隷にはさせたくないもんね。私もさせたくないし、なりたくもない。
まぁちゃっちゃと作っちゃいますか!
昼の献立はマグロの刺身とタタキに海鮮スープにマグロの肉団子を入れたものとシイラの竜田揚げでいいかな。
それじゃあ龍田さん。美味しい竜田揚げ、よろしくお願いします!
幸せってなんですかね…。
というわけで前編です。
話は変わりますが4-4攻略しました。摩耶様強すぎ。
今は3-2を攻略がしたいが為に駆逐艦を育てています。
1番lvの高い駆逐艦は浦風さん41lv。可愛いです。次に霞さん32lv。可愛いです。
摩耶様は41lvです。頑張って北方海域を攻略して5-1行きたいです。
次回は中編かな?安定の不定期です。