「......あれ、ここどこ?」
気が付いたら私は水面に立っていました。
「確か、学校から帰ってそれから...何してたんだろう」
どんなに思い出そうとしても学校から帰っていた時のことしか思い出せない。
でもなんで水上に?
「しかもなんでこんな黒いワンピース着てるんだろ。しかもなんか肌白いんだけど」
体を見れば以前の姿より胸が大きくなっているし、一度も履いたことのないハイヒールみたいなの履いてるし。
どうすればいいんだろう。
「うーん...分からないなぁ。...ん?なんだろうあの島。ちょっと行ってみようかな」
でもどうやって動くんだろう。スケートみたいに滑ればいいのかな?
でも私、スケートやったことないんだけどなぁ...。
「まあいいや。気合でなんとかなるでしょ」
慣れないハイヒールで滑るように足を進めたら、難なく進めることが分かった。
でもバランスが取り辛いかもしれない。島にたどり着くまでに慣れるしかないようだ。
ちょっと移動したら、数m先の海面に水飛沫が上がった。
「何かでるの...?」
そう口にしたときに、急に海面が黒くなってきた。何かが来る。
黒くなった海面から出てきたのは、黒いサメのようなものだった。
「ひっ!」
見た瞬間全身に鳥肌が立った。気持ち悪い。うん、キモイ。
黒いサメみたいなものは私を見るなり口を開けてきた。
その口の中から細長い筒のようなものが顔を覗かせていた。
「ギャアアアアア!!!」
サメもどきが咆哮を放った後、筒から火花が出て、弾丸みたいなものが飛んできた。
「きゃっ!」
私は咄嗟に頭を抱えてしゃがみこんだ。なんとか弾丸みたいな...弾丸でいいか。それをよけることに成功した。
「危ない危ない。危うく死ぬところだったかも」
そう口にした後、サメもどきを睨み、
「今度はこっちの番だね!」
そう言い放ち、慣れない海面を走った。初めて水面を走ったが、なぜかしら陸上を走っているような感覚だった。
サメもどきは急に走り出した私に照準を合わせようとしているが、中々合わないようだ。
「せいやっ!」
サメもどきに近づいたあと、瞬時に拳を引き、思いっきり殴った。
「ギュアアアアア!!!」
「あれ?」
なぜか殴ったところは貫通していた。
サメもどきは断末魔を上げた後、海に沈んでいった。
「うーん...よくわかんないけど、とりあえず島に行ってみようかな」
島に着いたら意味が分からない自分の体をよく調べる必要があるかも。
そう考えた私は島までゆっくり移動した。
戦闘シーンとか分からへんよまじで
次は島の捜索の回かもしれない。