ゲート・忍者来れり 作:体は大人!心は中二!
ガイ「尸魂界に行って愛染ボコって来た!!」
ゾルザル「優しい王様に俺はなる!!」
以上
ヴォーリアバニー達が日の国の住人になって、数年の時が流れた。
彼女たちは農業地域で働く者、忍者となって、バサラの城でメイドになった者。
電化製品に囲まれた生活を謳歌している。
噂では何人かは国の人間と結婚したらしい。
実に妬ましい…いや、喜ばしい事である。
帝国に存在を明かすことなく、平和を手に入れた日の国。
だが、忘れてはならない。
平和とは戦争の準備期間であり、一時的なものに過ぎないという事を……。
激動の時代はすぐそこまで来ていた。。
―――――。
定期偵察部隊として日向ネジ・うちはサスケの2名はアルヌスの丘で見慣れないものを発見した。
「……サスケ、お前はこれをどう見る?」
「写輪眼ではチャクラを纏っているように見えるが……お前は?」
「門の柱に経絡系のような物が見える……地面から何かを吸っているのか?」
門であった。
しかも、地面から何かを吸い取り、何らかの機能が働いている。
二人はとりあえず門をそのままに、日の国へと急いで帰還した。
「門だと?」
「はい、大地からエネルギーを吸収し、何らかの術を発動さえている可能背があります
恐らくあのドラゴン娘……ジゼルが言っていた門ではないかと思います」
執務室にて、サスケ達の報告を受けたサムイに知らされたバサラは顔を歪めた。
アルヌスの門。
バサラ達、日の国が異世界に渡った原因。
「今すぐ、サイ・サスケ・ネジ・我愛羅・ナルト・ヤマト・鬼鮫を隊長としたスリーマンセルの7小隊で24時間の厳戒態勢をしけ。
部下はそれぞれの隊長に任せる」
「はっ!」
バサラの指示を受けたサムイは瞬身の術で姿を消した。
「ふむ……フォルマル伯爵家のお家騒動に、異世界につながる門か……。
騒がしくなりそうだな」
☆イタリカ☆
「イタチ。フォルマル家のハイエナ女達に僕らはどう動く?」
「当主の急死にやって来た長女と次女…か。
俺達は中立でいいだろう。
無駄な争いに参加するのは、俺達の任務ではない」
「おや?あのお姫様は救わないのかい?ナイト様」
「カブト…本当に殺すぞ」
カブトにからかわれ、本気でキレそうになるイタチ。
彼の瞳には万華鏡写輪眼が浮かんでいた。
チョウジへのデブと同じでロリコンは彼にとって逆鱗に近い。
「まあ、冗談はこの辺にして……僕らは中立。
あのハイエナ共からの勧誘は無視をする。
その方針もいいが、もう一つの選択肢もある。
君なら簡単に出来るはずだよ」
「……フォルマル家を裏で操る為に邪魔な長女と次女を幻術に掛けるか?
確かに可能だが、あの家には旨味がない。
操った所で元老院に参加していないフォルマル家の意見は簡単に潰されて終わりだ」
フォルマル伯爵は先代皇帝の忘れ形見であった皇子を支持していた。
故に皇子が現皇帝に殺された後、邪魔なフォルマル家は土地はあるが何もない田舎へと飛ばされた。
会社でいう所の左遷である。
しかし、何もなかった広大な土地を亜人達と協力し、立派な穀倉地帯へと変貌させ最後には交易都市へと昇華させた。
伯爵なりに皇子の意思と夢を自分の領で実現し、元老院達に皇子を殺した事は間違いだったと思わせる為に頑張って来たのだ。
だが、元老院は亜人達ではなくフォルマル家当主の手腕をほめただけで終わった。
それどころかフォルマル家の真似をしようと、亜人達を農奴として買い漁る貴族まで現れた。
それ以降、元老院からの招集がない限りフォルマル家当主は帝都に足を運ぶ事がなかったために、伯爵でありながら元老院での地位は最下位にまで落ちていたのだ。
だから、イタチがフォルマル家の人間を写輪眼で操った所で、何も変わらないし、変えられないのだ。
「……違うよ。君が元老院に潜入して一気に写輪眼で操ってしまえばいい。
そうすれば帝国なんていう弱小国なんてすぐに終わらせることが出来る。
いい加減にここに居るのは飽きてきたよ」
「……お前の気持ちは分からなくもない。
だが、ここを補給以外で離れるのは命令違反だ」
「相変わらず融通が利かないね、君は……」
「ほ、報告します!!」
二人が店の奥にある店長室で話していると、部下の一人が慌てた様子で入ってくる。
「本国にて通達!!帝国の元老院が隠密部隊をアルヌスへ向けて出発させました!!
それで、イタチ様にはサスケ様とB地点にて合流し、任務書に従って行動してください」
☆悪所☆
「ハリョの掃除が終わったと思ったらこれか……」
「王宮に潜入させた影分身の報告では、20人の帝国精鋭の隠密が出兵したと…」
「殺しに行くか?」
「いえ、それはまずいですね。
彼らが帰還しなければ、元老院にアルヌスに何かあると教えているもの。
ここは本部にイタチさんかサスケ君を派遣してもらいましょう。
彼らの写輪眼なら幻術で操り、問題なしと報告させれば万事解決です」
「いいだろう。この間本国から来た下っ端共を使いに飛ばせ」
「もう、本国に走らせているので問題ありませんよ。
今頃、イタチさんが動いてるかもしれません」
「そうか……まったく、ゾルザル捜索部隊への情報伝達の妨害に、元老院の監視……。
コイツを振るう機会が完全に無くなっちまったな」
悪所にある豪華絢爛の館で首切り包丁を撫でる再不斬。
彼は諜報活動ばかりで戦いに飢えていた。
「まあ、完全支配が完了しましたからね。
まあ、部下達をしごいてあげればいいのでは?」
「そうするか」
首切り包丁を肩に担いで部屋を出ていく再不斬。
この後、悪所に出来た訓練所にて、元孤児やゴロツキ達が悲鳴を上げることになるのであった。
いよいよ始まった第二部。
これからも応援よろしくお願いします。
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