俺が化け物?…違う、俺はぷれいやーだぁ…   作:りんしろぉ

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 書いては投稿、書いては投稿。どうも、書き溜めが出来ない男、りんしろぉです。いやぁ、ドラゴンボールのアニメでもハチャメチャやってますねぇ。自分もあれぐらいを見習って物語をぶっ飛ばしていきたいです!(笑)

 因みに、今のブロリーは長身、黒髪のイケメンです。 ウラヤマシイ


噂のイケメン大使

おっす。オラ、ブロリー。いやぁ、この前の天使は強敵でしたね。仙豆が無ければ即死だった。かもしれない。

 自分が転移してから3日目、今までの情報をまとめてみたのだが、それをここに記そう。まずはこの世界について。今の所、この世界の誰もユグドラシルについては知らないようだ。それにサービス終了時にも結構なPLがいたので、ここがゲーム内で無いのは確かだ。GMにも繋がらないし。

 ほかの可能性としては、いわゆる異世界転生と言うやつだ。ゲームの世界へ何らかの形で飛び込んだのなら納得は出来る。現実味は皆無なため、これだとは言えないが。

 

 最後に――これは最悪の可能性だが――現実の自分などいなかった説だ。青木隆は全て幻想で、ブロリ―こそが自分だったという事もあり得なくはない。実際に今は隆2割:ブロリー8割といった感じで、日に日にリアルの自分が薄れていくのを感じる。(勿論、自分がブロリーになりきるプレイも悪くはないが)もしもリアルに帰る時が来たら、精神が混雑して大変なことになりそうだ。まだ青木隆の意識が薄れない限りは、知的な行動を心がけよう。

 

 まずはこの世界について、そして元の世界について知っている人、PLを探し回ろう!この前助けたガゼフさんも王国では結構偉いらしいんで、コネ使って自由に冒険しようよ!頑張れ、俺。

 

 

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(…知力下がったのかな?文章がアホな事になってる。)

 

ブロリーは一人、あまりにも無茶苦茶でトンチンカンな文章に、馬車の中で頭を抱えていた。

 スレイン法国の部隊と戦った2日後には、律儀にも王国からのお礼状と、国への招待状が届いた。(全然文字が読めないので、村長に読んでもらった。)面倒くさいが、行かないと大変なことになるそうで、仕方なく馬車で王都に向かったという訳だ。

 

「ブロリー様、御気分が優れないようでしたら、一旦馬車を停車させますが・・・」

 

「…問題ない。そのまま進んでくれ。」

 

 アホな悶絶していると、隣に座る、いかにもそっちの方が不健康そうな男が話しかけてきた。今回の(強制)参上のための使いで、確か名前は…

 

「レェブン殿…だったな。王国まではまだしばらくかかるのだろうか?」

「まだしばらくは。日が暮れるまでには到着する予定ですが…ただ座っているだけでは退屈ですし、何かお話でもしましょうか?」

「そうだな…ここ周辺の歴史でも聞かせて欲しい。」

「ブロリー様は遠方の国出身の方で?」

 レェブンは興味深そうにこっちを見つめてきた。

 

「ああ、色々あって旅をしてきたのだが…それよりも、今から行く王国について教えてくれると助かる。」

「承知しました。では、まずは周辺の歴史から…」

 

 話を聞いて分かったのだが、今の王国はあまり治安が良くないらしい。何せ貴族が王家の権力を吸って、私利私欲のために税を徴収し貪ると言う。上に立つものがこうもクズだと国民も苦労するな。

 

「レェブン殿は貴族だったな?やけに国王に肩を持つようだが。」

「お恥ずかしながら・・・」レェブンはむず痒そうに頭を掻きながら「しかし、このままでは貴族が国を吸い尽くし、やがては潰れるでしょう。国王と国自体はとても素晴らしいのです。それは避けたい。もっと言えば、愛する息子の為にも、ね。」

 

 見かけによらず、この男はいい奴なのかもしれない。と、ブロリーは感心した。ガゼフさんに似た忠誠心と、子煩悩なんだという事が伝わってくる。

 

「…どうかなされましたか?」

「・・・いや、何でもない。国の話しづらい所まで教えて貰って良かったのか?」

「んー、何となくですが…」

 

 「ブロリー様は、そんな悪い御方ではないと思ったので。」

 

「…ふっ。くっく、そうか。そうだといいな。」

 

この世界に来て、初めてちゃんと笑えた気がする。

 

 

 

 そうこう話をしているうちに、王都まで着いてしまった。どこを見渡しても趣のある…ってかぶっちゃけ古い。道幅が広く、舗装がしっかりしているのはこの王城へ続く中央通りくらいのもので、雨が降るとほかの道路は大変なことになるそうだ。

 

「もうすぐ王都に着きますが、国王と謁見する前に必要なものがあれば用意致します。何かありませんか?」

「…服はあるが体が些か汚れているので、風呂か水浴び出来るのならば嬉しい。」

「承知しました。城に着いてからは専属のメイドの案内に従ってくださいね。」

 

(何というか、今から王様に会いに行くのか・・・胃が痛いな。)

 

マナーも作法も知らないブロリーは、何か無礼をやらかしそうで仕方ない気分になっていた。

 

 

 

 

「流石に神器級はマズイよな…取り敢えず見た目重視で遺産級かな。装飾品も揃えて‥これで良し」

 

 王城の来客用浴室で水浴びを終えたブロリーは、着ていく服を考え込んでいた。神器級・伝説級装備は、この世界で注目を集めすぎるため却下。聖遺物級は見た目が不揃いになってしまうため、バランスの良い遺産級装備を選んだ。装備枠がしょっちゅう埋まるため、それ以下の装備は初心者に配っていた。

 

「ブロリー様、御仕度は出来ましたでしょうか?」

「ああ、準備できた。」ガチャ

 

ブロリーが着ている衣装はいわゆる中国の民族衣装。黒をベースに金糸の刺繡がされており、いかにも異国の貴族・王族を思わせる豪華絢爛っぷりだ。リアルよりも顔立ちが良く、細マッチョな体型がこの服を一層引き立てる。あまりアクセサリーは付けず、龍と虎を模ったイヤリングだけ耳に着けている。

 

 

「‥‥‥‥‥‥///」

「…どこか可笑しな点があるだろうか。」

「!? いえっ、と、とんでもありません!よくお似合いですよ?それはもう」

「お、おう。では王の間まで案内を頼む。」

「かしこまし、かしこまりました!」

 

 このメイド、明らかに動揺している。さっきからチラチラと俺を見てくるんだけど、目を合わせる度に顔を真っ赤にして俯くし。何か、不自然な所でもあったのだろうか。それとも、服が似合わなかったとか?

 

(…大丈夫かな?すっごく不安になったんだけど。‥迷っても仕方ないか。)

 

いかにもな警備兵を尻目に大扉を抜け、リ・エスティーゼ王国の長、ランポッサⅢ世の座する王の間へ足を踏み入れたのだった。

 

 

 

 

 

 蛇足だが、使用人の間では王城に現れた謎のイケメン大使の噂で持ちきりになったとか。

 

 

 

 




 ここまでご覧いただき、誠にありがとうございます。

はい、いよいよやってまいりました、オリジナル展開!!と、言っても、まだ原作の後を追う形にはなってしまうのですが…それはそうと、最後に見たときにはお気に入りが99という、念願の3桁一歩手前でした。こんな勢いだけのドンパチ小説を読んでくださった皆様、コメント・評価を残してくださった方々、本当にありがとうございました。これからも、「ぷれいやー」をよろしくお願いします!


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