ひょんなことから転生しました   作:雷蛇1942

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伝説って?

 

 

『えー、こちら艦長から乗組員各位へ通達。

誠に申し上げにくいが本艦は海賊らによって占拠された。ここからは君たち自身で行動して欲しい。できることなら助けてくれ、以上だ』

 

艦内にいる全員に対し最後の連絡を行う。まあ人質を取られてる以上従うしかないしね。パトリシアをどうやって助けようか・・・

 

とりあえずここまでの回想をどうぞ

 

 

 

我々連合艦隊は進路を南に向けヨーロッパはイタリアへと向かっていた。

道中、特に何の問題もなかったため油断をしていたのだ。

まあ、ブレードウルフにパスポート探すの手伝ってもらってたのが主な原因だと思うけど

 

『それでパスポートがないのにイタリアへ?』

 

「そうだよ。お前さっきまであそこいたんだったら探すの手伝ってくれ・・・」

 

『これか?』

 

「見つけるの早いな」

 

『お前があーでもないこーでもないと投げたものをもう一度見直してただけだ』

 

「しれっと俺がポンコツって言ってない?!」

 

『さあな・・・』

 

開きっぱなしにしたスキマの出入り口からウルフが出ていく。その背中を見下ろしながら俺も後に続く

 

『結局ここはどこなんだ?サニーは?』

 

「いないよ、お前の知ってる奴はどこにもいない。」

 

『なに?』

 

「まぁ・・・その何だ。ここだけの話斯く斯く然然で・・・」

 

はい、そこ説明めんどくさくて省略・・・とか言わない。不正など無かったいいね?

艦橋の中、一人と一体は会話を重ねる。一つ、また一つと重ねながらも俺は操艦を続ける。

まもなく出発から12時間。夕暮れだ。現在位置は浜松から南に約95kmの地点。夜間は誰かに操艦を代わってほしいと思うがそんなに人員はいない。22:30までは操艦を続け、その時点で停船すればいいだろう。

 

『もっと早い移動手段があるんじゃないのか?』

 

「船旅は船旅で風情があるだろ?」

 

『わからんな、効率が悪い』

 

「その効率の悪さに人は意味を見出すんじゃないのか?」

 

『人間の考えることは俺には理解できないな』

 

「そういうもんか」

 

しばしの沈黙が続く。

 

「腹減った飯よこせ!!」

 

その沈黙を破ったのは水密扉を力なく押し開けた水蜜桃だった。

 

「パトリシアがなんか作ってるんじゃないのか?」

 

「厨房遠い~!」

 

「こっち来るほうが遠いよ?!」

 

「とりあえずなんか寄越せ!」

 

鬱陶しい・・・ええい!!食べ物をせがむな暴れるな!ウルフのヒートナイフを奪い取るな!

 

「あ~!もう!分かった!カップ麺でも食ってろ!お湯はこのポットに入ってるから!」

 

「やった!」

 

はぁ・・・大和の最高速力で今のところ運転してるがこの分じゃ予定距離30000kmとちょっと、何日かかるか。さて、そろそろアーセナルも追いつく頃だろう。夜間運行はアーセナルに頑張ってもらおう。

機関は動いてるからアーセナルには自動航行をやってもらえばいいかな。

そろそろ機関を停止して、アーセナルとケーブルで繋ぐかな

 

少年待機中・・・

 

よし、ワイヤー接続完了。曳航準備よし、時刻19:05。自動航行にてイタリアへ向かう。全力航行用意!!

とりあえずは飯食って寝よう。

 

で・・・さあ飯を食って風呂入って寝て起きたら・・・ね

まあこれは解説する気も起きないから次回詳しく説明しよう。

 


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