「よし(適当)」
神風から送られてきたPDFファイルをノートPCで開いて缶と機関を始動させる
「響?聞こえる?機関室は配置についたわよ?」
「了解、機関前進強速。進路、225。面舵一杯」
さて、ここで乗務員を紹介しよう。
機関室。機関長:ヒルダ
戦闘指揮、艦長、砲雷長、航海長、その他雑用:俺
糧食班:パトリシア・アーヴェンタイル
なぜ来た?:水蜜桃、夾竹桃、ジャンヌ
「・・・なんか知らん奴が2人くらいいるんだけどォォオ?!」
誰?!ねえ誰!このパトリシアって誰?!誰か教えてよ!
回想いる?
いらねえよ!てかお前はちょくちょく語りかけてくんなよ!帰れよ!作者!帰って?!
おk
「水蜜桃!甲板を走り回るな!そのパワードスーツに46cm砲ブチ込むぞ!」
「え~?!わかったよ、じゃあ船室でお菓子食ってる」
「いつからここは保育施設になったんだか・・・」
速力23ノット。時速換算で約42キロ。移動だったらロマンに拘らずにもう少し早い船の方が良かったな。RAYだけだと航続距離的にミッドウェーどころか硫黄島を超えられるか怪しいし。
まあこの出国の仕方だと入国後に警察に捕まると強制送還必至だけどね。
油断しなければ捕まることはないだろうけど。
東京湾を出たらどこに行こうか。とりあえず気の向くまま遊ぼうか。
帰るだけならすぐ帰れるし、今時珍しくもないけど海賊に襲撃されても余裕かな?多分
艦橋っていうのも意外と暇なもんで、一応レーダー要員でクリサリスを上空で飛ばしてるから付近を船が走ってればすぐに警告音が出るようになってる。
エンジニアでストレンジラブとか雇いたい・・・
ヒューイは・・・パスかな。オタコンだったら別としてもストレンジラブ殺してるしね。どのみち雇えないから関係ないけど。
「姉さんどこにいるか知らない?」
「夾竹桃か。知らないな、船室でお菓子を食ってるとか言ってたけど。この船の中を探すのは時間かかるぞ?」
「こんな船に乗せられるなら発信機の一つでも付けておけばよかったかしら?」
「というかなんでナチュラルにここにいるわけ?」
「どういう意味かしらね?」
「だってお前・・・司法取引とやらで解放されたんじゃないのか?」
「そうよ。でもある程度の自由はあるからいいのよ」
「さいですか」
それにしても暇だな・・・いや、背後に毒手使いがいるからそうそう安心はできないけど。暇を持て余せる状況ではないけれど。
俺の持ってる道具は軍備品とかその系統ばかりで娯楽関係のものは一切貰わなかったんだよな・・・せめてPCかPSがあれば良かったんだが。
今思うと時代をしばらく巻き戻っているからゲームを買っても小説を買っても内容を知ってるから面白くないんだよな。
ネタバレはマジで萎える
「操艦を常にやってる必要もないか・・・」
子月光なら操艦くらいできるよな
待てよ・・・MGRの後半でAI義体と戦ったよな。
義体にAIを導入できるってことはもしかして・・・ザ・ボス復活できるんじゃね?少なくとも人手不足くらいなら解消できるか?
まずはあの大量のデータをまとめて1つのHDD辺りに突っ込んでから義体に差して完成かな。よし、ちょうどいい暇つぶしができた。艦橋の中だけどAIポッド出せるかな?無理?なら甲板においてから接続ケーブルだけ艦橋に伸ばしてPCと接続すればいいかな?
「誰?」
「ジャックじゃないぞ。俺は黒羽響、好きなように呼んでくれ。あんたのことはよく知ってるから自己紹介は必要ない」
「そう。何をしようとしてるの?」
「あんたに体を、ね」
「体?ピースウォーカーにつなげればいいだろう?」
「それではダメだ。あんたはザ・ボスであり、ザ・ボスではない。ピースウォーカーのレプタイルと繋がるとあんたはただの核報復を行う兵器になる」
「でも攻撃を受けなければ自発的に攻撃を行うことはできない」
「どっちにしろピースウォーカーはデカくて目立つ。時代に合った体を持ったほうがいい」
「どうして私だけがここに?」
「どういう意味だ?ストレンジラブのことか?それともあんたの弟子のことか?」
「全てよ。私は本来記憶版を抜き取られてニカラグア湖に自沈したはずよ」
「だがストレンジラブが引き上げてる。1984年時点ではヒューイとも会ってるだろ?」
「そうよ。あいつが彼女を殺した。だから声を消されないために隠した」
「知ってるよ。よし、ケーブルは用意できた」
面倒だしここで全部済ませるか
義体は誰のがいいかな?一応女性だったしミストラルあたりの義体に入れてやればいいかな?
「これからあんたをこの義体の中に入れる。体の動かし方は自分で慣らしてくれ」
「わかった」
さて、コピーにどれくらいかかるかな?
思ってたより少ないな・・・8テラくらいか。
コピーだけなら明日までかかりそうだな。
暇なら持て余してることだし、パトリシアって奴に話し相手になってもらうか。
「すまないが、コピーにはしばらくかかりそうだ。俺は一度ここを離れる、終わった頃にもう一度来るからここで待っててくれ」
「待機了解」
そういうところは機械なのか。
作者「とりあえずタグ詐欺だけは回避だな」
響「それはそれとしても、実際問題どうなんだ?1974年のAIが2018年の義体に適合するのか?」
作者「プログラム関係は俺にはよくわかんねえけど、レプタイルポッドとママルポッドの2つを合わせて人間にかなり近い状態のAIになった訳だし問題はないんじゃないかな?PW本編終盤では機能代償までは人間の脳を再現したわけだし」
響「そうか。じゃあレプタイルのほうも義体にコピーしなきゃな?」
作者「そこら辺は・・・ほら、ね?」
響「いや訳分かんねえよ。普通に話せって」
作者「次回書くってことで」
響「そうだな」