初めはただの弟と同姓同名の別人だと思っていた。
だがあまりにも共通点が多すぎた。調べれば調べるうちにどんどんとのめり込み今ではもう本当の弟と同じくらいに大切な存在になっている。
ただ、一度として会ったことはない。もう一度言う。ただの一度も!!会ったことはないのである!!
side響
「はぁはぁはぁ・・・ふぅ・・・よ~し落ち着け。冷静になれ・・・感情を抑えろ。・・・よし!」
さて、状況を整理しよう。
朝っぱらから謎の来客→扉を開けると見覚えのある顔→突然飛びついてきながら名前を呼ばれる→本来ならいるはずのない姉←イマココ
「これもうわかんねぇな・・・え~?!うん?!どういうこと?神さ~ん!!!」
その時!響の願いが神に通じた!と思われたがそんなことはなかった!第2部完!
響先生の次回作にご期待下さい。
締めるな締めるな!はぁ・・・何なんだ?今日は厄日か。いや厄日だ、誰がなんと言おうが厄日だ。
「あ~あ。やってらんねぇ・・・寝直すか。」
スキマを開き空き地島に繋げる。そこから東京湾に出て、太平洋海上にマザーベースを置くかもしくは計画通りに事を進めるか・・・後者だろうな。そこで寝よう。うん流石に太平洋上までは追っかけてこないだろう。
さて、まずはRAYに乗って湾内から出ていかないとな
side沙織
「逃がさない・・・!」
何が何でも話を聞かせてもらう。
それはさておき現在14の私であるがそこまで強面でもないのでは?そんなに怯えられるほど怖いのかなぁ・・・
そう!この女!武偵中2年である。そう、中学生である!!中(ry
おもむろにズボンのポケットから取り出したのは折りたたみ式の携帯電話。これでも機種を変えたばかり。GPSとリンクした地図だって使い放題。さっき抱きついた時に発信機はつけておいたし余裕で場所が分かる
さて、場所は・・・
「太平洋・・・タイヘイヨウ、タイヘイヨウ・・・」
ああ・・・まあ、情報通り?一瞬で遠くまで移動するっていうのは本当なんだ
そっかぁ、太平洋かぁ・・・どうしようかな
追いかけるにしても単独で動かせるような船はないし・・・うん、帰ってくるのを待つ事にしよう。お邪魔します。
名状しがたい笑みを浮かべる少女。敢えて言うならば非常に気持ちが悪い、美少女であっても許されないタイプの笑顔。
side神風
ここに来て突然の私の出番だ。メタい話はやめて?あ、そう・・・
現状を説明すると響について調べていた資料を見直していたところ今年の4月以前の戸籍がないということに気がついた。以前からおかしな奴だとは思っていたけれど、ここまでとは。あいつ、ホントに何者よ。
情報がないなら調べたって仕方ないし、本人に聞くのが一番早い訳だし聞いたっていいわよね。
早速連絡をしようと携帯に手を伸ばすと、都合よく電話がかかってきた。着信は響となっているあたり本当に都合がいい。
「もしもし響?」
「神風?少し調べて欲しいんだけどさ艦本式タービンとロ号艦本式缶の操作方法とかのマニュアルって手に入る?」
「は?え?なに?ロ号艦本式缶と艦本式タービンの操作方法?大戦中の兵器でも使う気?調べてはみるけど・・・」
「サンキュー!じゃ、なんかわかったら連絡してくれ」
「ちょtt」
切られた・・・まあ、今度でもいいか。どうせ学校で会えるし
作者「イェェエエエエエエエ!!!」
響「ジャー↑スティス↓!」
作者「連載を始めて1年が経ちました。早いものですね。」
響「初日に3話連続投稿して感想が2件。そこから今ではUA42.653まで増えたしな。ありがたい限りだな」
作者「そうだね。」
響「まあ、文才はないけどな」
作者「やめてくれよぉ・・・」