「さてと・・・配達も終わったわけだし、帰るぞ」
カズの家に押しかけ半ば強制的に飯を食ってから件の廃墟から出た遺品を届けた。無論現在の地下の状態などをカズは記録していたらしく、写真をプリントアウトして渡していた。
「おう・・・あ、いや。すまん急用を思い出した、悪いが先帰っててくれ」
「別に構わんが、どうした?」
「詳しいことは後で話す。じゃあな」
「了解、じゃあ」
急用か・・・一体どうしたのやら。まあ、首を突っ込んで面倒なことになっても悪いし深く聞いても仕方ないか。
それはそれとして・・・ちょっと出かけるかな
少年移動中・・・
さて、私は今横浜に来ております。これから横須賀方面に向かい米軍のイージス艦の写真でも収める予定だったのですが、ただいまどっかで見覚えのある方が道を歩いていたので追尾中です。イージス艦は実物持ってるから写真を撮る必要性もないので後回しにしても問題ない。
「・・・やっぱりアリアだよなぁ」
おおよそ買い物を終えてどこかに向かう途中だと見えるが、横浜だぞ?お台場じゃなくて。なんかの依頼でこの辺に来てるのかもしれないけど、どうなんだろう
色々無駄なことを考えながら気配を消して追いかける。無論だが今日の俺は制服ではないので周囲の人間に溶け込みやすい訳だ。これだとメタルギアじゃなくてアサシンクリードだけど気にしてはいけない。鷹の目とか使えないしイーグルダイブもしないし。
しばらく歩いているとだんだんと人影が少なくなってきまして、目の前に見えてくるのはかなり大きめの豪邸・・・豪邸?横浜市内とは思えない広さだなぁ
さて、一瞬目を離したスキにアリアの姿が見えなくなったと思えば突然横方向から
「ねえ、どうしてさっきから私の後を着いて来たのかしら?」
やったね追跡バレてた。バレない自信あったんだけど、傷つくなぁ
「・・・どぉも、興宮署の大石です」
「あんた嘘下手ってよく言われない?」
「嘘も百回言えば本当になるとも言いますが」
「嘘はどこまで行っても嘘よ」
やっぱ誤魔化せないな、うん。諦めて投降しよう
「確かに追尾してました、でもそれは単純な興味からです」
「ストーカーの始まりじゃない」
「人間は時にストーカーのようになるもの、特に武偵とか武偵とか武偵とか」
「あんたが何を言いたいのか理解に苦しむわ」
ひびき は ロリっこせんぱい の ジトめ を てにいれた
「いまとてつもなく失礼なこと考えなかった?!」
「さてなんのことか・・・ところで、ここって?」
この無駄に広い建造物を指差して発言すると
「ハウスキーパーってことで働いてる職場って言えばいいのかしら?」
「はうすきーぱー?」
横文字が苦手ってわけじゃないが、あまり聞かないタイプの仕事だな
とりあえず先輩がここで仕事をしているだけってことか。仕事だったら辺に絡む必要性もないか
さっさと横須賀に行ってから写真を撮ってからくだらない夢を叶えるだけだ
くだらない夢に関しては今後話すとして
「仕事中みたいなので俺はこの辺で失礼します。では」
「わかったわ、またね」
そんな笑顔を振りまくなよ・・・柄にもなく一瞬ときめいたぞ
さて、と・・・こっから横須賀まではそんな距離はないが。自由履修の時間を使ってまで練習しておいたバイクで目的地に移動しよう。
ナンバープレートついてないから警察に捕まるわ。飛んで行くか