寒い、毛布がない。何か温かいものを・・・
ベッドの上で寝ていたはずなのだが気が付いたら俺の腹にかけていた毛布は何処へやらと消え去った。ただいまの季節は夏後半から秋にかけての台風が列をなして日本観光を楽しむ季節。しかしながらこのスキマの中は太陽の影響などを受けないため基本的に20度前後の温度で保たれている。冬は暖かく、夏は涼しいってわけだね。
なんにしても起きるか、現在時刻は・・・時計無いし。
ベッドから体を起こし、軽く背伸びをしてから近くに置いておいた腕時計で時刻を確認する。
05:45、明らかにNHKでもラジオ体操を放送してるか怪しい時間帯だ。微妙な時間に起きたもんだね・・・
昨日バルサンを焚いた時点で廃墟の荷物を届けに行く旨をカズには伝えたから問題はない。それでも9時頃に届けるわけだから軽く3時間程度は時間に余裕がある。
「・・・素振りでもするか」
俺の今持ちうる能力の一つには剣術を操る程度の能力がある。だが、これも使っていくうちに体に慣らす必要もあるだろう。体を動かしてこそ身につく技術もある訳だしな。とりあえず屋上に行こう
Now Loading…
まあ、当然だがこの時期じゃまだ日が明けるが若干早いな。5時か5時半くらいにはもう日が出てるだろう。
若干太陽光で暑さを感じるが体を温めるにはちょうどいいだろう。
片手に持っていた高周波ブレードを引き抜き構える。今回はグレイフォックスが使っていたブレードを持ってきた。神様特典って便利。
単純に剣を振るうだけなんだけどね。空手で言うところの型の練習みたいなもんだよ。
しばらく振っていれば多少は鍛えられるはず・・・剣道は経験ないからね。
数十分ほど集中して振っていると流石に腕に対する痛みが出てくる。強化外骨格なしだとキツいなぁ・・・いい加減休憩するか。よしそうしよう
ブレードを鞘に収めて屋上のベンチに移動しようとすると
「よ、早いな」
「ああ、たまたま早起きしただけだ。カズ、お前だって十分早いように見えるぞ?ランニングでもしてきたか?」
「昔からの日課でな、お前は剣道でも始めたのか?」
わーい、すげえいい笑顔ですよこの人。俺といえば決まって苦笑いしかできないけども・・・
「俺は・・・なんとなくだな。剣は格闘以上に体運びが重要なわけだし」
「今更体運び?冗談きついぞ」
「はぁ・・・朝から会うなら女の子のほうが良かったなぁ」
「ひっでぇ!」
「朝飯行くぞ、今部屋は立て込んでるからお前の部屋でコンビニ弁当な」
「勘弁してくれよ・・・」
作者「アリアの26巻が発売されましたね」
響「そうだね。で?買った結果の所持金は?」
作者「370円✩」
響「・・・駄目だこいつ、早く何とかしないと」