ひょんなことから転生しました   作:雷蛇1942

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身体測定に近接格闘は入りますか?

あの日一人の男子を気絶させたことが教師に発覚し翌日蘭豹という教師から指導という名のストレス発散に使われた

まあ、時間止めたり光学迷彩で隠れたりして逃げたけど

その後でわかったがかなり危ない教師だったそうだ、なんでもよく生徒に50口径撃ち込むんだとかなんとか。防弾制服でも流石に骨は折れるだろ

そんな事もあったが無事に1限から参加しているわけで

 

「おい、聞いてるのか?」

 

「ん?ああ、はい聞いてますよ」

 

「とりあえずお前の身体検査担当俺だから、よろしくな」

 

俺に自己紹介してくるのは2年の遠山キンジだ

正直に言おう、さっきから「女子の担当じゃなくてよかった」だの「ヒスったら大変だからな・・・」等心の声が聞こえてくる

うるさいから能力offにしたけど

 

「とっとと終わらせるぞー」

 

「あ、はいそっすね」

 

まずは身長を測るそうだが・・・なんでライフルが一緒に置いてあるのかは気にしたら負け?

てかほかの奴らは数人ペアでやってるみたいだが余り物になっちまったからなのか?いいのか?これで

 

「黒羽響、身長168cmL1A1を使えるくらいか?」

 

L1A1か・・・俺の趣味じゃないな

メインアームHK416Dにするから別にいけど

 

「次視力検査な」

 

「うぃーす・・・視力か、確か転生前は1.5くらいあったか」

 

移動しながらこの世界に来る前のことを思い出してみる

 

「はいこれ、スコープ越しに視力測るぞ」

 

は?スコープ越し?そんなの誰でも見えるだろ

とりあえずスコープを覗いてみるがやはりよく見える

そもそも千里眼あるから距離とかあまり関係ないんだが

 

「えーと、右、下、左斜め上、右下、上、左・・・」

 

延々と同じ作業を繰り返すことになった

結局視力は2.5あった、体は転生前よりパワーアップしてるというかなんというか

この後はバリウムを飲んだあとみたいにグルグル回されたり体重計ったり等いろいろやらされた

 

「最後になるが運動神経測定だが、これは担当の生徒が勝負することで判定するんだが・・・ちょっと待てなんか騒がしいな、見てくるか」

 

声のする中心に来たがアリアとかいうSランク武偵が後輩3人をねじ伏せたところだった

 

「これじゃ測定にならないわね・・・あんた達二人で戦ってみなさい、今度は武器なしの素手で」

 

「え?志乃ちゃんと?」

 

「はい!喜んで!」

 

「あんたの相手は・・・そうね、君手伝ってくれる?」

 

おい待て俺か?

確認を取ったほうが判断しやすい

 

「・・・俺?」

 

「そうよ」

 

「火野と?」

 

「ええ」

 

「・・・ああ、はい、分かりましたよ・・・やればいいんでしょ?やれば」

 

もはやどうしようもない、この状態じゃ逃げられないしな

仕方ないので火野の近くに歩み寄る

女子に手を出すのはあまり気が進まないんだが

とりあえず場が整うのを待っていると数人だったギャラリーが気が付けばかなりの大人数になっていた

その中には昨日の揉め事のギャラリーや絡んでた男子もいた

ギャラリーが何か言ってるが気にしない

 

「準備はいいか?」

 

「問題ない、いつでも来い」

 

「じゃあ、お言葉に甘えて」

 

火野に向かって駆け出す、火野もそれを見越していたようで投げ技の構えに入ったので

正面から殴るフェイントをかけ背後に回る

 

「甘いよ!」

 

肘鉄が飛んでくるのをギリギリでよけ腕を掴み地面に叩きつけようとするが

逆に後ろを取られるだが拘束自体を解くのは簡単だ

 

「詰めが甘いぞ、ルーキー」

 

腕の拘束を解き足払いをかける

 

「おっと、あぶね!」

 

上手いこと誘導できた

空中機動中は途中で回避はできない

そのまま大外刈りに持ち込む

 

「言っただろ、甘いって」

 

空中で体をひねり文字通り蹴り飛ばさて地面に叩きつけられるが

すぐさま反転し火野に向き直る

 

「今の技、悪くはないが実践では通用するかわからんぞ」

 

「やってみなきゃわかんないよ」

 

「・・・あまり使いたくないんだがな、許せ」

 

正面から後方に回り地面に叩きつけそのまま腕を捻り上げ動きを封じ重心点に膝を載せる

 

「それまで!」

 

アリアが声を上げる

それと同時に腕の拘束を解く、するとスポーツマンのように笑顔で

 

「ナイスファイト、案外強いね・・・負けてられないよ」

 

と話しかけてくる当然だが礼儀を知らないわけではない

礼儀として

 

「いや、お前もなかなかだった。あの技は我流か?」

 

など話してみてわかったがどうもCQCみたいな格闘術が得意らしい

まあ、男子連中から男女なんていうか小学生みたいな悪口を言われていることは知っている。自分でも認めているし、気にしていないと口では言っていたが、心をちょっと読んでみた感じだと気にしている。とりあえずは「いちいち低レベルの悪口は気にするなよ」と言っておいたが心の傷は癒えるのに時間がかかる

 

はてさて、この先どうなりますことやら


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