「クソ!てめえ足はやすぎだろ!」
「これでも・・・元、陸上部・・・だからな・・・」
「カズ、お前が陸上部だったこと知らなかったぞ?」
この男たち、既に満身創痍である
それに続き同じクラスの連中まで走ってくる
例えるならまるでカモの親子である!
「お前ら早すぎィ!」
「なんで走って行ったんですかねぇ?」
「このノリほんとすこ」
どうしてホモしかいないんですかねぇ
それにしても久しぶりに来たな
最初に来たのは確か、入学してすぐだったな
あの後帰ろうとして校門に行ったら火野が絡まれてて、割り込んでいったんだよな
過去を懐かしみながら銃を準備する。最近ウォーリアーだと少し安定感が気になるから新しい銃にしようと思ってるが、試す機会があまりなかったからな
スキマからハンドガンを適当に取り出していく
Cz75、M1911、マテバオートリボルバー、マカロフ、M93R、その他いろいろ
まずはCz75から。
マガジンに弾薬をセットし、マガジンを挿入する。少し細めのスライドを後方へ引き下げマガジンから9mm弾を薬室へ送り込む
ターゲットを5~6m程の位置に配置し射撃を行う
初めてここで撃った時と同じく照準は左胸に3発頭に2発両足に1発ずつの計7発
9mmだから比較的反動も大きくなく撃ち易いと聞くが撃ち手にもよる。
集弾性は中の上くらい、左胸は3発とも命中、頭部は一発が額を直撃、もう1発は頭頂部を掠めて逸れた。両足は2発とも命中。
マガジンを抜きハンマーを落として銃の内部に弾丸がないことを確認しテーブルの上に置く
「それなりに撃ってたから反動制御がしやすくなったな。次」
M1911を手に取り装填済みのマガジンを挿入する
相変わらず握りがいい、サムセーフティを解除しスライドを後部に引き下げ薬室内に送り込む。ターゲットに照準し先と同じ位置を撃つ。
このM1911はメタルギアソリッド3に登場したスネークモデルで、実銃として撃つと意外にも使いやすい。ナイフと一緒に構えることはないからグリップの削り込みは滑り止めと考える。反動は通常モデルと同じ、サイトは目立ちやすい白でドットが入っているため狙いやすい、作中に彼が言ったようにワンホールが狙えるだろう。
ターゲットを引き戻し着弾痕を確認する。
頭部2発とも命中、位置的には鼻の中心に一発、右目に一発。左胸には2発、一発は鎖骨あたりに着弾。両足ともに命中。
「やはり使いやすい、第一候補だな」
マテバオートリボルバー、攻殻機動隊や色々なゲーム、アニメ作品に登場し有名になった銃だ。正式にはマテバ モデロ6 ウニカというらしい。
銃身が弾倉の下に配置されており、反動を抑えやすいようになっていることと銃身が換装可能であること、この二つが大きな特徴だ
最大装填の6発を込めてターゲットに発砲する。頭部に2発、胴体に2発、両足に2発ずつ。最初にシングルアクションで撃ち、残りは発射ガスでハンマーを起こし撃つだけ
頭部は1発命中1発は上方に逸れて外れ、胴体2発は1発がバイタルゾーンへ、もう1発は腰元へ命中、両足は共に膝骨を砕くように着弾している。
「リボルバーは反動が大きいだけに連射は難しいな・・・」
「おいマテバじゃ役に立たねえだろ?」
「カズ、俺はマテバが好きなの!」
「あ、そう」
次、マカロフ
マカロフはソ連がワルシャワ機構に則って製造した拳銃だ、使用弾は9mmで装填数は8発。意外にも有名な銃でMGSシリーズにも少なからず登場している。MGS3ではオセロットが登場してすぐのうちは使用している。
口径が小さいことから恐らくは反動は少ないと思われるが銃自体も小型で軽いため反動の大きさがどの程度になるかは未知数。
とりあえずマガジンに7発装填してターゲットへ照準
最初と同じく頭2発胴体3発両足2発撃つ
頭部1発命中、1発がどこかに飛んでいった。胴体2発、1発は首に命中、両足は共に命中。
「これいいな・・・軽いし、小型だから隠し持ちやすいし」
最後、M93R
イタリアのベレッタ社が開発したM92Fをベースにロングバレル、ロングマガジン化がされたマシンピストルにあたる、スライド下部にはフォアグリップを標準装備しており折りたたみストックを追加で装着することもできる。セミオートの他に3点バーストで発砲することも可能。
今回はいい加減疲れたのでバーストでターゲットを撃つことにした。
マガジンに弾薬を最大装填しフォアグリップを開き、狙いをつける。
腰だめに構えて頭から足元まで弾薬をバラまく
当然命中するにはするが、集団性もへったくれもない
「最後随分と適当になったなぁ・・・」
撃ちまくった上で足元を確認して絶望的なくらいに掃除が面倒くさいことを悟った昼下がりの出来事
作者「さあさ皆の衆!お久しぶりだ!」
響「そうだな、かなり久しぶりだな」
作者「まあ、ネタ切れだったせいもあってかなり時間かかったな」
響「で、結局特に考える必要さえ存在しない繋ぎとしてシューティングレンジか」
作者「そういうことだ」