「・・・固有結界が解除されない?」
一応術式を組み立てる時に自分以外の人間を排除または制圧を行った際に解除されるように設定したはずなのだが
「能力を使って作り出した術式に限ってバグの発生はありえない、あるとするなら」
この6人以外に敵性体の存在があるということになる
だとするならばどこにいるのだろう?
そんな疑問を持つあなたにオススメの能力が!
千里眼~!(ドラえもん風)
この能力はね、文字通り千里先も見通すことができる能力だよ。
この能力の場合は千里以内の距離であれば何でも見られるんだ
茶番はこのくらいにするとして索敵を開始する
「・・・見当たらん、やはり術式にバグが?」
「うわぁぁぁ!!」
気のせいか?頭上から声がするのだが・・・?
「落ちるゥゥ!!」
「ザ・ワールド!」
時間を止め空中で叫ぶ男を回収する
「時は動き出す」
「落ち・・・てない?」
「お前、あんな場所で何をしてた?」
SAAを構えながら問う
残弾は1発だけだが次のコッキングで発砲できる
「どうもこうもこの格好を見て分からん?」
「・・・店員か?すまん」
「いえ、ところで・・・ここどこ?」
「イイトコロ」
「なんで意味深な感じなんですかねぇ?」
「気にしない気にしない」
「で?あそこでのたうち回ってる奴らは何?」
「ああ、強盗」
「へ、へ~」
こいつら全員を手錠で拘束するために近寄っていく
side店員
質問に答えた目の前の武偵は手錠を手にして地面に倒れている男達に近寄っていく
屋上の掃除してたと思えば気がついたら夕方だったし
しかも気がついたら強制スカイダイブだよ、高さ的には屋上の高さの比じゃねえし
一体どうなって・・・
再び店員の意識は失われた
side???
めんどくせえ
よりにもよって武偵が出てくるか
まあいいさ。俺を店員だと思い込んでいるコイツの首元掻き切ってやる
ポケットにしまってある仕事用のカッターナイフを取り出し足音を消しながら背後に近づく
side響
手錠をかけるためしゃがみ込み手錠をかけていく
すると首元に鋭い痛みと熱を感じ後ろを振り返る
「てめえ・・・やっぱりか・・・」
「黙れ、死ね」
コイツが手に持っているカッターで切られたのか
いやはや、わざわざ転生してきてこれだと情けないな
一応まだ動脈は逸れているようだがすぐに止めを刺される
とっとと動かねえと、でもどうする?
時間を巻き戻せるだけの力はおそらくもう出ない
思い出せ、俺の持ちうる能力に何か打開策があるはずだ
何があった?
考えろ
「おっと、動脈を切り損ねたか。悪い」
再び首元を切られることで黒羽響の意識は消滅した
作者「やめて! 店員のカッターナイフで、首元を切り裂かれたら、出血多量による失血性ショックで響の意識が消し飛んじゃう! お願い、死なないで響! あんたが今ここで倒れたら、神風やカズとの約束はどうなっちゃうの? 血液はまだ残ってる。ここを乗り越えれば、店員に勝てるんだから!次回、「黒羽死す」。デュエルスタンバイ!」
カズ「何そのノリ」
作者「こういう時こそやらないとダメかな、と」
神風「でも最後に首元切られて死んでるし、私との約束自体ないし」
???「いいんだよ、こういうのはノリなんじゃから」
作者&カズ&神風「!?」