スキマを開きYFー23を取り出す
「さて、行くか」
キャノピーを開きシートに座る、こいつ自体は一応試作機以外は残っていないらしいが武装が付いてるあたり良心的だな
「show timeだ」
フラップを下げてスロットルを最大に上げアフターバーナーに着火、加速し地面を離れる準備段階に入る
機体が少し地面から離れた瞬間にフラップを格納、機種を上げ速度が250kmを越えたあたりでランディングギアを格納する
「こちらウルフよりHQ、正体不明機の座標をマップに転送してくれ」
「こちらカズよりウルフへ、いま送信中だ」
「了解・・・来たな」
レーダーに反映された情報を確認するとここから南へかなりいったところに不明機の反応がある
「ただ飛ぶのもつまらんな」
スキマを機体前方に設置し不明機付近に繋げる
空間に穴を開けて、瞬間移動ってやつだぜ
「さてさて、敵機はどこかな~?」
アーセナルギアのレーダ情報と併用して敵機を探すと対潜レーダーに反応があった
「・・・水中?」
まあ後で確認するとして現状敵機は見当たらn・・・前言撤回。
なんか航空機じゃない何かがいる
一般的にプテラノドンとか言われそうな何かが飛んでる
対空レーダーは赤外線の反射でも捉えることがあると言うがこのサイズのものが飛んでれば補足されてもおかしくはないな。十分存在がおかしいが
「・・・あーすまん。幻覚が見えてるのかな?プテラノドンがいらっしゃるんだが」
「疲れてるな、帰って寝ろ」
「やかましいわ!・・・とりあえず。ザ・ワールド!時よ止まれェ!」
機体も止めてスキマにしまう為に
速度がまだあるので一応とエアブレーキとフラップを展開してスキマの中で着陸する
案外広いからどうにかなるもんだな
機体を整列させてから改めて外に出る
「・・・近くで見ると結構でかいな・・・」
今更思ったがステルス機で飛んでくるより明らかに能力で飛んでくる方が早かった気がする
「対潜レーダーに反応があったのは・・・この辺か・・・」
アーセナルの対潜レーダーに反応があった場所の付近の海上から水中にダイブする
しばらく潜って行くとやはりかなりの大きさの潜水艦が潜行している
「・・・(でかいな)」
単純に見ても軽く300m近くはある
このままだと確実に内部に潜入できないのでどこかに穴開けて時を巻き戻すことにしよう、そうしよう
「オラァ!!」
外壁に無理矢理拳をねじ込もうと叩きつけるが
ゴォォン
とまるで除夜の鐘のような音が水中だというのに響いたと思えば叩き込んだ拳がぐちゃぐちゃになっていた
「・・・(以前レキに狙撃された時に痛覚抑制してて良かった)」
よもや潜水艦を直すつもりが自分の腕を直すことになるとは誰が思っただろう
自分の腕の時間を巻き戻して素直に壁を通り抜けることにした時間停止した午後3時である