ひょんなことから転生しました   作:雷蛇1942

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扉が開かなければ爆破してしまえばいいじゃない

 

 

「さて、向こうの部屋で少し道具を集めるか・・・」

 

カビ臭い部屋の中に入りスキマを開くと道具を取り出すことはできるが他の場所に繋げることはできないようだ

一応扉だけを破壊するから高周波ブレードとC4、セムテックスを取り出し再び扉の付近へ移動する

 

「爆破は最低限にしないと崩れてきても困るからな・・・よし、後はルプスと向こうの部屋に隠れて・・・あれ?起爆スイッチどこだ?」

 

C4とセムテックスを適度に設置し起爆剤に点火しようと無線式のスイッチを使おうとするが腰のベルトに付けておいたスイッチが見当たらない

やばい、落としたかも・・・

 

「マジか・・・」

 

水中に潜りライトで手元を照らしつつ部屋の地面を全て調べる

部屋の隅に流れ着いていたのを確認したので隣の部屋に入り起爆スイッチのボタンカバーを外す

 

「キラークイーンは既に扉に触れている」

 

カバーの外れたスイッチを押し込み起爆する

少し小さめの爆発音と共に水に何かが倒れるような音がした

 

「これで今日もぐっすり眠れるよ、さて扉が弾け飛んだか確認するとしようか」

 

再び扉付近まで近づき部屋の扉が爆発でひしゃげ水中に倒れているのを確認した

 

「やはりこの黒羽響、人生でピンチになるといつもそうなんだ。いつも運が味方してくれる」

 

さて、能力の使用ができるようになったところでとっとと帰ることにいたしましょう

せっかく水があることだし能力を使って帰るか

水中で力が増す能力、そして水を操る能力を併用することによって足裏の水圧と水の流動方向をピンポイントに集積し、さらにそれに耐えうるだけの力ができた

 

「併用が可能かどうか確かめるついでにいいかもしれん」

 

足裏の流動方向をジェット噴射のように後方へ流すと水中を進むことができた

ただしこれもなかなか難しい、足裏だけなのでバランスが取れないのだ

 

「これは普通に歩いたほうが早そうだ・・・」

 

結局普通に歩いた

ついでに浮いてた机を水を操って一列に並べルプスがこちら側に歩いてきやすいように橋を作ってやる

ただし、こんにゃく橋のように浮き沈みするがね

 

少年移動中・・・

 

「地上世界よ!私は帰ってきた!」

 

地下からの上り階段を上りきり大声で地上に戻ったことを誰にでもなく知らせる

まあうるさそうにこちらを見ているのはカズ以外の皆々様でいらっしゃいましたとか

 

「遅いわよ!」

 

「扉が開かなかったそうだな」

 

「全く間抜けね」

 

「・・・」

 

レキに至ってはもはや何も言ってくれない始末だ

まあ、ちゃんと伝えてくれただけいいか・・・

先ほど千里眼で確認したところカズは何やら爆薬やらなんやらの道具を取りに行ったようだが今は蘭豹に絡まれておりこちらに来るのは明らかに無理そうだ

 

「あいつも苦労するな・・・」

 

今更だが何故アリアたちが救助に来なかったかといえば水に入るのが嫌だったそうで

 

 

カズ以下演習参加メンバーが宴会場に集合したので

 

「え~それでは、第一回『武偵でも演習がしたい』2日目肝試しを終了させていただきます」

 

「「「「お疲れ様でした~」」」」

 

と本日の活動を締めくくる

後は神風は自分の車で、俺とカズは俺の気まぐれで選ばれる移動手段で、その他の皆様は自由な交通手段で帰宅することとなり解散となった

 

「カズ、ちょっと今日は空き地島に帰るぞ」

 

「それまたどうして?」

 

「これで帰るから」

 

スキマから艦上攻撃機(爆撃機にもなる)流星を取り出し乗り込みの準備をする

 

「じゃ、行くぞ~!」

 

「お、おー!」

 




艦攻も艦爆もいいよね!

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