ひょんなことから転生しました   作:雷蛇1942

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演習(強制):1

朝日が差し込む演習場内を匍匐しながら移動している

なぜ伏せているかといえば少しでも頭を上げると銃弾が降り注いでくるからだ

何故こうなっているかといえば先日綴に「少し訓練しろ」と言われてしまったからだが

演習場といっても校内ではない、富士演習場までやって来ている

 

「・・・ちったぁ手加減しろよ」

 

前方約20mほど離れた位置にいる蘭豹に捨て台詞を吐く

何で時間停止した状態から撃った弾を全部撃ち落とせるんだ

 

「おーい!隠れとらんで出てこいよ!」

 

スキマからスモークグレネードとフラッシュバンを取り出しフラッシュバンを投げる

 

「つまらんなァ・・・」

 

M500を一発だけ発砲しフラッシュバンを撃ち抜くと同時にフラッシュバンの内部にあるマグネシウムなどが酸素と急激に化合し激しい閃光と音が周囲にぶちまけられる

 

「まだまだァ!!」

 

フラッシュバンを耳と目を塞いで防御した瞬間にできた一瞬の隙にスモークグレネードを投げ込み蘭豹に向かって走り出す

 

「やっと出てきたか!!」

 

「ザ・ワールド!」

 

時間を止めスモークグレネードを打ち抜き炸裂させ飛び出した位置を向いたままの蘭豹の背後から直接スタンロッドを首に当て放電する

 

「そして時は動き出す」

 

「らァ!!」

 

感電したはずの蘭豹が響に後ろ蹴りを浴びせさらにスモークで見えないはずの状況でM500を二発発砲する

 

「当たるかァ!!」

 

「そこか」

 

叫び声で位置がバレたのだろうか更に二発響のいる位置に正確に撃ち込んでくる

 

「かはッ!!」

 

防弾制服をアーセナル装備の上から着込んでおいて正解だった、そう心底思った

なにせ蘭豹の撃った二発の500S&W弾をモロに受けたんだからな

痛みで失いそうになる意識を無理やりつなぎ止め体の限界の境界を無くし前方でリロードしている蘭豹に突っ込む

 

「まだ終わらんよ!!」

 

右手の拳を握り蘭豹の頭に叩きつけるがM500を盾にして攻撃を防がれてしまうが前蹴りでさらに追撃する

 

「痛いじゃないですか・・・手加減してくださいよ」

 

「ん~?無理、殺さないように努力はするけど」

 

「死ぬかもしれないならやめてほしいんですが・・・」

 

「だが断る!」

 

めんどくさいから時間は止めずに0.5倍速にするか

相手から見ればマッハを超える速度で動いてるのと同じだが

 

スキマから睡眠ガスグレネードを取り出し蘭豹の足元に投げる

さらに蘭豹の後ろに回り込みスタンロッドでもう一度放電する

今度ばかりは流石に感電するか眠るかのどちらかだろう

 

「ぬ、ぅ・・・」

 

「今度ばかりはさすがに気絶したかな?」

 

顔を叩いて確認するがやはり気絶していた

 

「カズ、こっちは片付いた・・・Sランク武偵っていうのは全員こんなもんなのか?」

 

「こんなもんって・・・蘭豹が化け物みたいなものなんじゃないのか?」

 

「そうかもしれんな・・・さて、蘭豹の回収は任せた、気絶したらリタイヤのルールだったよな?」

 

「ああ、後は三人か・・・頑張れよ」

 

「もちろん、あとは任せた」

 

無線を切り残りの演習相手を探しに行く

 

 


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