とりあえず死んだので転生しました
――日の照りつける町を歩く
さすがに今年の夏は暑すぎる、ニュースにもなったが異常気象なんだそうだ。
地球温暖化で気温上昇の速度が例年以上なんだと
まだ7月上旬でありながら気温は36℃を超えている、さらに湿度も高いので余計に暑い
そんなことを考えながらいつものように行きつけの本屋に向かおうと横断歩道を渡ろうとしたまさにその時
右方向からかなりの速度でトラックが突っ込んできた・・・
痛みさえも感じることなく意識が消し飛んだ
「・・・ここは?」
意識が戻ってきた、体に痛みはない
周囲の状況から察するにここは病院ではない、何せ俺は寝かされているわけではなく自立しているしさらに言えば俺の視界に移るのは何もないただただ白い空間
「意識が戻ったか?気分はどうだ?」
申し訳程度に身を案じるテンプレートで語りかけてくる声が真後ろから聞こえた
「誰だ?さっきは後ろに誰もいなかったはずだが?」
「私のことはどうでもいい、自分がどうなったのか分かるか?」
うん、俺の問いには答えないのか
「確か、本屋に向かってる途中でトラックにはねられて・・・そうだ!あのトラックはどうなった!?」
「まあ落ち着け、お前さんはそのトラックにはねられて即死だ。原因はドライバーの居眠り運転だ・・・本来はまだ死なない運命なんだが、死んでしまったものは仕方ないので転生させてやろう!」
は?何言ってるのこの爺さん?なにこのラノベ的異世界転生展開
白い何もない空間で軽くパニックに陥りかけていた
「とりあえずお前は緋弾のアリアの世界へ行ってもらう、まあいくつか願いは聞いてやるから安心しろ」
緋弾のアリア?願い?てか何?死んだの?
時間差で湧き出る疑問の数々当然状況なんて理解できるはずがない
「ま、待ってくれ状況がうまく飲み込めないてか認めたくない!」
家族はどうなる?でも転生できるってことは元の世界に戻れる?いや、でもそんなに都合がいいはずが・・・
「つらいのは分かる、だがもう戻れない。一度死ねばもう同じ世界には転生できないんだ、代わりにお前の望みなら何でも叶えてやる」
「・・・分かった、なら1つ目は家族を幸せにしてくれ、俺が死んだ事から立ち直れるように」
「分かった」
「2つ目は見たことのある能力を使える能力をくれ、3つ目は東方の能力をすべて見たことがあるようにしてほしい、4つ目はMGS各種武装と兵器を、最後に現実世界のありとあらゆる武装及び兵器をくれ」
「そうか、それだけでいいのか?」
「ああ、別にこれ以上求めるものはない」
これ以上は必要ないはずだ、自分に言い聞かせるように、未練がこの世界に残らないように考えた結果がこれだ、本当は生きていたかったが戻れないなら仕方がない
別の世界で懸命に生きることにしよう
「すまんが早くしてくれ、この世への未練が捨てきれなくなっちまう」
「分かった、頑張れよ」
そう言われた瞬間視界が暗転した
「つらく、苦しい人生になるかもしれんだが決して自分を見失うなよ・・・黒羽」
どうも、初投稿です
こんな駄文を読んで下さりありがとうございますm(_ _)m
あまりアリアは登場しない可能性が微レ存です。