もう一つの東方鬼狂郷   作:albtraum

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東方projectの原作とは全く関係がありません。

前作の東方鬼狂郷とも関係はありません。でも、設定などは大体同じです。なので前作を見てないと分からない部分があるかもしれないので、その時にはお手数をおかけしますが前作をご覧ください。きちんと説明は入れると思うので大丈夫だと思います。

今回もこの能力ならこんなこともできるんじゃないかという原作にはない無理な設定や戦闘があります。

駄文です。けっこう好き放題やります。

今回だけはプロローグなのでかなり短いです。

それでもよろしい方は、もう一つの東方鬼狂郷 プロローグをお楽しみください。


もう一つの東方鬼狂郷 プロローグ

 例えば君は、占いをすれば百発百中の占い師にあなたは絶対に死にます。と言われたら、君はどう思うだろうか。

 しかもそれが寿命や病気などではなく、殺されるとなれば絶望せずにはいられないだろう。

 私は、それに似たようなことを言われた。

 

 私は柔らかいソファーに座り、真剣な顔をして私とは机を挟んで反対側のソファーに腰かけてこちらを見ている少女を眺めて、彼女が何を話しだすのかを待った。

 少女は決心したようにため息に似た深呼吸をして、話を切り出してきた。

「…あんたは……死ぬわ」

 見た目は幼女だが、私よりも二十倍近くも長生きをしていて、運命を操る程度の能力を持つ吸血鬼が私に死刑を宣告するように言い放った。

「…これを伝えてあんたの運命が変わるかわからない……でも、一応伝えておくわ」

 紅魔館と呼ばれる館の当主にそう言われた私は、彼女に言われたことを少しずつかみ砕き、聞き返した。

「…い…いつ?」

 私がそう聞くと、レミリア・スカーレットと呼ばれる少女は顔を横に振りながら言う。

「……わからないわ……でも……一年以内に死ぬ」

 レミリアの隣に立つメイド服を着た十六夜咲夜が驚き、私を見た後に自分の主人の方向を見た。

 ここでレミリアが冗談だと言って笑ってくれるんじゃないかと、私は現実逃避をしていた。しかし、レミリアは真剣な表情のまま私を見つめ、咲夜の驚く反応から私はこれは冗談ではないのかと悟った。

「……どうやって死ぬ…?」

 私は聞いた。レミリアはしばらく黙っていたが、重い口を開いて呟いた。

「…わからないわ、でも……寿命や病気、事故の類ではないわ…」

 レミリアが少し落ち込んでいる表情を見せる。

 寿命や病気、事故。それら以外と言ったら、もう人為的に殺される以外にはないのではないだろうか。

「……忠告…ありがとう…」

 私はレミリアにお礼を言い、ソファーに座っていたが、立ち上がって咲夜の呼びかけにも答えずにレミリアがいる部屋から出た。

 入ってくるときに歩いた廊下を戻り、紅魔館から出る。

 美鈴が呆然と歩く私に声をかけてきた気がしたが、ボーっとしていた私は無視してしまったかもしれない。

 でも、いつ殺されるかわからない死刑を宣告されたようなものなのだ、仕方がないだろう。

「……」

 レミリアには誰にも言うなと伝えてある。

 伝えるなら自分で伝えたかったのだ。

「………」

 でも、

 私は彼女に言えるだろうか。私は殺されますと。

 むかつくぐらい綺麗に晴れる空を見上げ、私はそう思った。




第一話は来週のうちに投稿します。

駄文ですがよろしくお願いします。

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