クトゥルフ的?な部分はエメル様の「捧げるもの」を使わせていただいています。この話は僕の描写力の無さや他の理由により、クトゥルフ的部分がほとんどです。多少元にした話と違う部分を含むと思います。
192X年 Y月 O日
「えー皆さんこちらが日本の神社です。あの門の様なものは鳥居といい俗世と神がおわす神域とを区画するものであり神域への入り口を示すものであるとされています。また道の真ん中は神の通る道とされています。」
「ほーそうなんじゃな。儂は東洋のことに疎いからの今回の旅行で色々なことがしれそうじゃ。」
「ふん、こんなもののどこがいいんだ。」
「そこのお客様、その様なことを言われては困ります。」
「チッ」
「(チッって舌打ちしたよこの人)では鳥居をくぐって神社に行きましょう。」
ちなみにこの神社の手水舎は社殿脇にあった。そして一行が鳥居を潜り観光を終えて出ようとした時
《ふむ、汝(なんじ)らにしよう》
と不思議な声が頭に響いた。途端に目が眩むほどの白い光があたりを包み、途端に彼ら(彼女ら)の意識は遠のいて行く。ふと彼ら(彼女ら)が目を覚ますと見知らぬ部屋にいた。
〜畳張りの部屋〜
その部屋には質素な扉と立派な装飾された扉があり、真ん中に机があり、机の上には本と紙があった。
「な、何なんだ一体?」 ベックマン 現在正気度97→97
「また呼ばれたんでしょうか?」 夕泊 現在正気度69→69
「またかの。」 スミス 現在正気度67→67
「なんか最近よく奇妙なことに巻き込まれている気がする」 ミィルズ 現在正気度91→91
「何なんだよ一体どういうことだよ。」
旅行客(男性) 現在正気度30→29
「一体どういうことなのよこれは!?安心安全の旅行じゃなかったの!?」 旅行客(女性) 現在正気度60→60
「落ち着いてくださいお客様。落ち着いて。」
その声に彼ら彼女らが振り向くと1人の少女がいた。
「あのー貴方達も気付いたらここにいたんですか?」
「えっと、あの、僕たち日本語がわからないのですが。」
「心配ありません私が意思疎通役になりますから。 こんにちは貴方も気づいたらここにいたんですね?」
「はい、不思議な声が聞こえていたと思ったらこの部屋にいて。」
「何か分かることはありますか?」
「この地域には昔から神隠しの伝説があって、十数年に一人行方不明者がでると伝えられいます。」
「ありがとうございます。皆さん少しわかったことがありました。」
「なるほど行方不明者か。なんか聞いたことがある様な話だな。」
「冗談じゃないぞ、何で私がそんな間に合わないといけないんだ!」
「そうよ、だいたいこんなところに来させるからいけないのよ!」
「お、落ち着いてください。怒鳴っても現状は変わりません。」
「痛、目にゴミが入った。」
「何やってるんですかマリサ。」
「何じゃこの紙は?誰かこの紙に書かれた文字を読めるものはおらんか?」
「見せてください。」
・紙・
にえをささげよ さすればかえさん
「贄を捧げよ さすれば帰さん。だそうです。」
くすくす、「きた、きた」
「だ、だれよ!」
「どうされたんですか?」
「聞こえないの子供の様な笑い声がしたじゃない。」
「申し訳ありません。僕には聞こえませんでした。」
「私もです。」
「私もだ。」
「儂はもちょと聞こえなかったよ。」
「びびらせるなよ。」
「本当に聞こえたのよ。」
「わかりました。信じますよ。もしかしたら僕たち以外に誰かいるかもしれませんし他の部屋にも行ってみましょう。」
「待ってくれ、本とか身について確認させてくれ。この場所についての事が書いてあるかもしれん。」
「そんなことしたって何になると言うんだ!」
「ここは明らかに普通じゃない。もしかしたらここから出るヒントが書いてあるかもしれない。」
・紙・
紙に書かれた文字は幼く、平仮名で書かれている。
「 かみさまは ひとつめをこのむ
かみさまは おさけがすき
かみさまは きたないものはきらい 」
・本・
「生け贄は片目を潰した動物を供えた。昔は人間だった」
「これは気に留めておいた方が良さそうだな。」
「それでどっちの扉から行きますか?」
「質素な扉から聞きましょう。小説なのでは不用意に見栄えが良さそうな方に進むとだいたいひどい間に合いますからね。質素な扉から行きましょう。」
・台所・
食材を切るための台、食器を置く木製の棚、竈がある。 また様には楽してある大きな箱がある。また野菜、米などの食材が置かれていて、部屋の中にある大きな生簀には大きな魚が1匹入っていた。
「台所の様ですね。」
「あ、また紙か。」
・紙切れ・
「かみさまはおさけがだいすきだから、よういができてからおつぎしないと。のまれてはいけないから」
「神様はお酒が大好きだから、用意ができたからう注ぎしないと。飲まれてはいけないから、いや呑まれてはいけないからか?」
「さっきの紙と一緒に考えると片目の生贄を捧げた後酒を注げということかの。」
「あ、未開封のお酒がありましたよ。」
「紙に書かれていることからするとこの魚の片目を潰して生贄に捧げればいいのでしょうか。」
「多分そうでしょうね。早く準備してしまいましょう。それと、あなた眼帯を外した方がいいと思いますよ。」
「え、何でですか?」
「神様は片目が好きと書かれていましたからね連れて行かれたりするかもしれませんよ。」
「分かりました。」
「では、行きましょうか。」
その後一行は片目を潰した魚を持ち立派な扉の先の部屋に向かった。
〜祭壇の部屋〜
入って正面に祭壇があり、その前の台には何も入ってない大きな杯があり、その横には人1人が座れそうなスペースがあった。祭壇の奥は扉があるが、注連縄のようなものがしてあった。
「しめた、出口だ!」ダッ
「いつまでもこんな所に居られるもんですか。」ダッ
「まて不用意に動くんじゃない。」
ミィルズの忠告を聞かずにここから出ようとする旅行客は扉に向かって行った、しかし
バチィ!
「グアッ!」 旅行客(男性) HP13→10
「キャー!」 旅行客(女性) HP12→11
何かによって弾かれてしまった。
「あーあだから行ったのにな。小説とかじゃ不用意に行動する奴から死んでいくだろ、少しは考えろよ。」
「なんだと、貴様あ。」ブンッ
ミィルズのその言葉に激昂した観光客は殴りかかった。
「おっと危ない。」スルッ
しかしその一撃はたやすく受け流された。そして、
「これ以上暴れられると困るからな。」ガシッ
組みつくかれて押さえ込まれてしまった。
「く、離せ!」
「血を流させるわけにはいかないからな。蘭子今の内に済ませてしまってくれ。」
「分かりました。」
夕泊はそう答えると台に片目を潰した魚を置き酒を注いだ。
御神酒を注ぎ終えた瞬間。リン…と涼やかな音が響き、部屋全体が清らかな空気に包まれる。祭壇の奥にある扉からは、ずるり、ずるり、と何かを引きずるような音が聞こえ、まもなくそれは姿を現した。細長い身体にびっしりと純白の鱗、透き通る紅玉の瞳をもつ大蛇である。
大蛇は供えられた魚を丸飲みし、御神酒を煽った後、満足げに瞳を細めたように見えた。
瞬間、眩い光が彼ら(彼女ら)を包み込む。思わず閉じた目を開けるとちょうど鳥居をくぐった場所だった。
時計を見るとお参りを終えて数分ほどしか経ってない。
「何ださっきのは夢だったのか?」
「いや、夢ではない様じゃよ。」
彼らの手の中には先ほどの出来事が夢ではないと言う様に純白の蛇の刺繍が美しいお守りが握られていた。
続く
正気度回復
エドガー・ベックマン 97→97
夕泊 蘭子 69→69
マリサ・ミィズル 91→94
ジェームズ・スミス 67→72
技能成長無し