「町は普通に見えますね。この中にも奴の眷属にされた人がいるのでしょうか。」
青年は畑仕事をする町人を見て発言する。
「おそらくな。それとエドガー隠しているつもりだろうがバレバレだぞ。」
「バレていましたか。」
「当たり前だ。これでも君よりずっと長く生きているし、君のように焦燥感にかられている奴を何人も見てきた。それとエドガー波紋法の教育者として言っておく、感情に振り回されるな。それは呼吸を乱すことに繋がる、そしてそれは波紋使いには致命的だそれを忘れるな。」
「わかっています。、、、しかしこれからどうします?奴はこの町のどこに潜んでいるかはわからないんでしょう。」
「そうだな。「キャー!!」だなんだ!?」
「あちらから聞こえました。急ぎましょう!」 ダッ
「ひひひ、旅人さんなかなか可愛い顔してるじゃないか。そしてそそるその体つき。たっぷりヤった後で血を吸って俺の性奴隷にしてやっていいぜ。」
「どうでもいいが口は残しておきよ。」
そこには2人の若者が下卑た笑みを浮かべながら1人の女性に迫って行っていた。
「おい貴様ら何やっている!」
「あ、なんだお前ら?みない顔だな。よそ者かまあ、」
「見られたからには。」
「「殺す。」」
そして2人は異様なほど尖った犬歯をのぞかせる。
「吸血鬼様の力を思い知レェェ!」 ブンッ
「おやおや、いきなりか。」 ヒョイ
「ちっ、よけんな!」
「避けるなと言われて避けない奴がいると思うかね?お返しだ拳から流す
「ぶべらっ。は、だかそんなパンチじゃ俺は倒せないぞ。おいどこ向いている。無視をするな!」
しかしルーカスは背を向けたままで言い放つ。
「何を言っている?君は既に死んでいる、無視するも何もない。」
「は?、、う、ひゃぎょー、ノーン、」ジュワー、ドロドロ
「な、何もんだお前ら!ちっ。」 バッ
「キャ!」
残った若者は先ほどの女性を盾にする。そして腕を首に当たる。
「おいあんた自分の腕を見てみろ。」
「なに?」
若者が腕を見るといつの間にか糸のようなものが両腕に絡み付いていた。
「波紋!」
青年の声と共に波紋が糸を通して伝わり吸血鬼とかし若者の腕を切断した。
「ギャー、痛えぇ!おでのうでがー!」
そして、女性はその隙をつき逃げ出した。
「行くぞ合わせろエドガー。」
「はい!」
「「山吹色の波紋疾走!」」 ドクシャア
「、k」ボシュアー
若者は一言も言えないまま波紋によって蒸発した。
「これで終わりか。おや先ほどの女性はどこに行ったかな。まああんなことを見せられたんだし無理は、ないか。」ドサッ
「ルーカスさん!っナイフ?」
突然倒れたルーカスの背中には深々とナイフが突き刺さっていた。
「あーあ、仕留められなかったか。ちょとずれちゃたかな。」
そしてそのすぐ後ろには先ほどの女性が残念そうな顔をして立っていた。
「お、そんなに睨むなよ青年。私の名前はシルヴィア吸血鬼だよ。まあ偽名だかね。まあ、さっき助けてくれたことは礼を言うよ。彼らは多分最初のやつらが作ったものだろうね。私も顔を変えていたしね、知らなかったんだろうね。まあ、あんな奴ら私1人でもどうとでもなるんだけどね。まあ私としてはあのまま行為に突入するのもまんざらでもないけどね。「、、、どうした。」ん?」
「イリヤをどうしたと聞いているんだ吸血鬼!仙道波蹴!」 ビュン
「おっと危ない。」ヒョイ
「くそ、もう1発「まあ待てよ。」なんだ。」
「教えてやろうじゃないか、君の友人は死んだよ。最初は従者にしようと思っていたんだけど抵抗してね。私の顔を傷つけたからつい殺しちゃた。てへ。」
「貴様ー!」ブン
「レレイの霧の創造。」モアー
「なんだ!この霧は!」
青年が驚くのも無理はなかった。吸血鬼と青年の間に急に非常に濃い霧が発生したのだ。
「まあまあ慌てるな青年。夜にペネロシー邸に来るといい、ククク。」
そして霧の晴れた時には既に吸血鬼の姿はどこにもなかった。
「くそ、逃げられた。はっルーカスさん!、これは下手に抜くと抜いたら大量出血するぞ、一体どうすればいい。」
「お困りのようですね。」
「!!誰だ。」
そこには1人の壮年の男性が歩いてきていた。
「おっとそんなに警戒しないでください。私はこれをもらって駆けつけたんです。ほら。」
そう言って彼は懐から手紙を取り出した。その手紙にはルーカス・マクブレインの筆跡で協力を求める内容が書かれていた。
「自己紹介がまだだったね。私の名前はヴァレンティーノ、プランク。医者をやっている。彼の事は私がどうにかしよう。」
「だっ大丈夫なんですか?これ太い動脈が切れているかもしれないんですよ。もし大量出血したりしたら、「大丈夫だ。私を信じなさい。」はあ。」
「では処置を始めるよ。」
「一応これでいいかな。あとはしばらくすれば起きるはずだよ。」
「はい。あなたの腕は本当だったようですね。しかしこれからどうしましょうか。もう夜ですし、夜はあいつらが有利になりますし、あいつの言う通りの所に行くのも自分から罠にかかりに行くようなものだし。」
「そうだね、もう1人来る予定の人がいるけど遅れるようだし。追っ手も特にないようだしここは引いたほうがいいかな。」
「トンネルが埋まっている。逃しはしてくれないか。」
リターデスタットウィンドに繋がるトンネルはすっかり埋まってしまっていて僅かに火薬の匂いがした。
「そうだよ。」
「「!!」」
「どうしたんの2人とも?鳩が鉄砲食らったみたいな顔してさ。」
「いつの間に。呼吸もまったく感じなかった。」
「呼吸も感じなかった?それは当然だよ『認識をすり替える』を使ったからね。」
「認識をすり替えるだと?」
「そそ、いわゆる魔術というやつだよ。まあ君達には関係ないかな。しかし私がそう簡単に流すとでも思ったのかな?だとしたら愚かとしか言いようがないよ。クク。ところで君達私の下僕になるかはないかい?この体を使っていいこともしてあげるよ。」
「当然お断りだ吸血鬼 。私はお前を滅ぼすために来たんだ。それと私には妻がいる。あまり人を見くびるなよ。」
「僕もお断りだ。最初に手を出して来たのはそちらだし、、、何よりお前はイリヤを。」 プルプル
「ふーん、そうなんだ。なら死んでもらうしかないな。〜〜『冷たき外套』」
そう吸血鬼が呟くと、燐光に似た光を放つ灰色の火花に囲まれて空中に浮き上がった。動きも素早くなったようだ。
「さらに私の本当の姿を見せようじゃないか。」
その言葉と共に吸血鬼の顔が体が変化し始め、可愛らしいという表現の似合う容貌は妖艶さを持ったものへと変わり体格も大きくなり背中からは翼が生え目は赤く染まった。
「それが君の本当の姿か。」 プランク 現在正気度75→75(波紋技能による軽減)
「ふぅー。」 ベックマン 現在正気度98→97
「ふふ、あくまでも戦うんだね。まあせいぜい自分の選択ミスを悔いて死んで行くんだね。でも私は優しいからそっちから攻撃して来ていいよ。」
「私に先に行かせてくれエドガー君。これでもルーカスとは修行を共にした友人なんだ。おい吸血鬼お前はこのヴァレンティーノが倒す。」
「待ってください。まだあの奴を覆っているモノの効果がわからないんですよ。」
「
ヴァレンティーノはそう叫び飛び上がって上方から攻撃を浴びせかけた。しかしその攻撃は受け流された。そして、
「、っぐおぅー。なっなっ腕が凍っている!」 プランク HP13→10
「そっそれだけじゃない奴は波紋が流れているはずの腕を触ったはずなのになんで平気なんだ!?」
「こっちもちゃと冷っと来たね。それはそれとしたそれはね簡単な話波紋は血液になって流れるエネルギーならば血液が凍れば波紋は流れない。ふふふハハハヒーヒッヒッヒ波紋法破れたり!今度はこちらから行かせて貰うよ。フンッ!」 ビュン
吸血鬼が凄まじい勢いでヴァレンティーノに向かってこぶしを振った。 がヴァレンティーノはなんとか受け流した。 ヴァレンティーノ 現在正気度75→75
「へー、今のを避けるのか。 ふーん。」ジー 「ヴァレンティーノ、エドガーを殺せ。」
「はっ。といわけだエドガー死んでくれ。」 ビュン
そう言いヴァレンティーノは青年に向かって鋭い蹴りを放つ。
「ヴァレンティーノさん!」 ス、ブン
青年はその蹴りを受け流し続ける。
「どういうことですか?何故僕に攻撃を。」
「フッフーン、知らないようだから教えてあげよう。吸血鬼は相手を見ることで操ることができるんだ。まあ自己破壊的命令は出せないし、精神力が高い奴は中々かからないけどね。」
「なんだと。」
「さあどうするどうする?仲間を攻撃するか?それとも私を攻撃するか?あそこに横たわっている男をかばいながら逃げるか?まあどれをやっても状況は好転しないけどね クククヒヒ。」
「くそっ。」
(一体どうすればいいんだ。あいつの言う通りだ。奴に攻撃しようにも波紋を流せないどころか凍らせれてしまう。それにルーカスさんを人質に取られたり、攻撃されたりするだろう。それにヴァレンティーノさんの腕も早くなんとかしなければ。)
「さあ早くと何するか決めておっ「緋色の波紋疾走」グハァ。」 ミカーラHP??→??→??
吸血鬼は突然殴られて吹っ飛んだ。
「ちょと間に合わなかったようですね。」 スタッ
そしてそこには長身の東洋系の女性が立っていた。
「貴方は一体?」
「初めましてMr.ベックマン。私は蘭子 夕泊と申します。貴方の話はカールから色々と聞いています。では、私はヴァレンティーノをどうにかしますのであの吸血鬼をお願いします。、、そんな顔しないでください。さっき私がやったようにすれば問題ありません。生命の熱をあの吸血鬼にたっぷり味わせて下さい。では。」
(蘭子 夕泊?もしやカールの言っていた人か?それにしてもさっきのは波紋。それに熱を帯びていた。波紋法は生命のエネルギーを特別な呼吸法によって増幅させる技術そして生命のエネルギーは太陽の光同じ!)
「痛って〜なーあよくもやってくれたなこのど腐れがぁぁ!」ダッ
「いかせるか吸血鬼。」バッ
「喰らえ熱を放つ波紋。緋色の波紋疾走疾走!」 ブン バリバリ
そして緋色の輝きを帯びた青年のこぶしが吸血鬼をとらえた。
「クソガァー、ブベラァ。」 ミカーラHP??→??→??
そしてその直後吸血鬼の体を覆っていた火花が消えた。
「はあ、はあ、この私がこんなところでこんなところで死んでたまるかあ!」
そう叫び吸血鬼は鉤爪を繰り出した。が青年は華麗に受け流しそのまま流れるようにカウンターを決めた。
「山吹色の波紋疾走連打!」 ビュン、ブン、ヒュン、、、 バリバリ
「ギャアーーー」 ドカッ、ドコォ、メキィ、バギィ、メシャア、、、 ミカーラHP??→-17
「私はまだ、、」ボシュー
吸血鬼は喋っている途中で蒸発していった。
・ 夕泊サイド ・
「ドケェ、どくんだ夕泊!私はあいつを殺さねばならんのだ。」
「落ち着いて下さいヴァレンティーノ。貴方のすべきことはなんですか?」
「俺のすべきことだと?そんなのあの方の命令に従ってエドガーを殺すことだ。」
「本当そうですか?貴方にはあの人も痛いしているんですよ。それに昔を思い出してみて下さい。なぜ貴方が波紋の道に入ったかを。」
「私がなぜ波紋の道に入ったのかだと?、、、それは、それは、、、あの吸血鬼からみんなを守るためだ!、、はっ。俺は何を?」
「正気に戻りましたかヴァレンティーノ。ではさ「ギャアーーー」終わったようですね。行きますよヴァレンティーノ。」
「あ、はい。」
「おっと、その前に貴女の手を直しませんとね。緋色の波紋。」
「はあ、はあ、終わったのか?」
「いいえまだです。まだ他にも吸血鬼にされた人間がいるはずです。その者たちもどうにかしなければなりません。」
「ユウドマリさん。」
「心配しないで下さい。あとは私達2人でなんとかします。貴方はルーカスを見てやって下さい。」
・翌朝・
「終わりました。、、、この町はもうダメですね。住人のほとんどが身も心も吸血鬼に成り果てていました。」
「そうですか。」
「気を落とすのも無理はありません。それとこれを。」
「これは、イリヤの遺書。」
「帰りましょうエドガー、カールも貴方の帰りを待っていますよ。」
「あの、ユウドマリさん貴女はいったい。」
「それの話は帰りの船でしましょう。 さ帰りますよ。」
こうして悲しみを残しながらも青年の冒険はひとまず幕を閉じた。
青年 《マーシャルアーツ》50→60%
ミカーラ
STR25 CON21 POW18 SIZ15 DEX12 INT13 APP16
《こぶし》75% 《キック》75% 《マーシャルアーツ》75% 噛みつき60% 鉤爪75%
習得呪文
ヴールの印、冷たき外套、恐怖の注入、レレイの霧の創造