あれから僕達は直ぐに出発する事になった。今は船の上だ。家族や知り合いへの説明が大変だったけど兄さんは僕の言った突拍子も無い事を信じてくれたし、協力もしてくれた。少し尋ねてみるとどうやら兄さんもこのような事を体験したことがあるらしい。
「エドガー早速だが修行を始めるぞ。」
おおっと気を引き締めなくては。
「はい、ルーカスさん。」
「まずはこれかな。」
そう言ってルーカスは水の入ったコップを逆さにしてた。
「ま、水が落ちない!」
「やってみろ。」 ブン
「はっはい。」パシィ バリバリ
青年は水が流れ落ちないよう波紋を流した。しかし
バシャア
「おわ、」
「違いを教えよう。さっき私が練った波紋と君の波紋は同じくらいの強さだ。しかし、君は波紋を掌から一気に放出しているだから水が爆発したのだ。だか、私は指の先一点からだけ波紋を放出したのだ。一点集中、一点集中でコップの水に波紋の振動膜ができ水は強力に固定され落ちない。君のように拡散させてしまってはエネルギーの無駄なのだ、水鉄砲は穴が小さい方がよく飛ぶということだ。」
「なるほど、今までは手全体から出した方がより短い時間に多くでていいと思っていましたが、そういうものでは無いんですね。」
その後は波紋の操作能力を向上させる為の修行が行われ、途中から、、、
「エドガー今日からは持続力を向上させる為の修業を行ってもらうぞ。」
「具体的にいうと、何をすればいいんですか?」
「波紋で天井にくっついて貰う。私がいいというまでな。だが心配はいらない波紋の影響で飲まず食わずでやっていけるし、トイレに行く必要もない。」
「はい。」
・数日後・
「ふむ、まだ貼り付けているな。この長時間呼吸を乱さないとはやはり君に波紋を教えて正解だったな。」
「はあ、はあ、ありがとうございます。」
《波紋》40%→47%
その後ヨーロッパのとある港町に着いた2人はルーカスの手配した車で目的地であるリターデスタットウィンドへ向かったそしてその途中でも修業は続いた。
「エドガーよく見ていなさい。私はこの位置からあの岩の上の石にこぶしを放つ。普通に伸ばしただけではこのように届かないが、ズームパンチ!」
グーン、ドカァ
「う、腕が伸びた。どうなっているんだ。」
「これがズームパンチだ。関節を外しリーチを伸ばし波紋により関節を外す痛みを抑えた技だ。」
「関節を外すですか。しかしそのような事をすれば関節が外れやすくなってしまうんじゃないですか?」
「その事なら心配はいらん。波紋の影響で全くそんな事ない。さて、早速やってみろ。」
「いきなりですか。まあやれるだけやってみます。 ズームパンチ!」 グーン
グキッ
「ギィアアア!」 HP15→14
「ふむ、失敗だな。もう一度やってみろ。」
「はい。ズームパンチ!」 グーン パリパリ
「痛くない。やったできたぞ成功だ!」
(ふむ、この上達速度やはりこの青年才能がある。この青年ならばあの忌々しい吸血鬼ミカーラを倒せるかもしれん。)
・1週間後・
《波紋》47%→49%
「このトンネルをくぐればリターデスタットウィンドだ。覚悟はいいな。」
「はいルーカスさん。」
2人は呼吸を整えリターデスタットウィンドへ続くトンネルに入って行った。」
〜トンネル内〜
「エドガー感じないか、奴らの呼吸を。」
「え?」 ドン、ドサ、タン
「ヒャハー人間だ!」 「久しぶりに生き血を吸えるぞ?」 「ち、男かよ。」
「お出ましの様だな。来るぞ構えろ。」 グッ
「はい。」 グッ
「ヒャハー八つ裂きにしてやる!」 ブン
吸血鬼の鉤爪がルーカスに迫る。しかし、
「おわ、」
からぶった上にバランスをくずして転んでしまう。
「、、、
ドカァ バリバリッ
「グギャア!うわー、体が溶けてやがる!」 吸血鬼A HP??→??
「拳から流す最も強い波紋。くらえ
「ギィアアア!この俺が!溶けルゥ。の、さ、」ボッシュー 吸血鬼A HP??→-16
「溶けて、消えた。な、なんなだお前たちは!」
「我々はちょと特別な技術を身につけた人間だよ。」
「ひ、怯むな!さっきから奴らは足でしか使ってねえ、という事は足でしかあの光るのは出せないはず。足が当たらない様にすれば問題なかろうナノダァァ!」 ブンッ
「甘い!」
ルーカスは巧みな動きで吸血鬼の鉤爪を受け流した。」
「クッソ!」
「俺を忘れるな!」 ブン スカッ
「どこを狙っている。次はこちらの番だな。仙道疾走連打!」
ドカァ、ドゴォ、メシャァ、バキィ、、、
「ぶべら、あば、グギャ!」ボシュー 吸血鬼C HP??→-11
「ひ、ヒィィー! こんなやつらに構ってられるか。」 ダッ
「逃すなエドガー!」
「分かっています。ズームパンチ!」 グーン パリパリ
ドガァ
「ギィヤアー!溶ける溶けるぅ。、、た、頼む見逃してくれ。もう人を襲ったりしない。心を入れ替えるからお願いだ。」 吸血鬼B HP??→??
「と、言っていますが、どうしますか?」
「見逃してやれ。」
「はいわかりました。」
ダッ
「ハアハア、何なんだ連中は?一刻も早くミカーラ様に報告しない「その必要はないよ。」と、へ。み、ミカーラ様!」
「さっきの戦いはみさせてもらったよ。君たちの闘いはとても役に立った、でも敗者は必要ないんだ。」
「それはどういう、、意味、で。」 ドサ
「ククク、波紋使いか。文献で読んだことがあるがあれがそうなのか。なるほど厄介だか問題ない。ククク。」
to be continue
次回「生命の熱」
ついにミカーラの能力が明らかに。