MrサタンZ 真の英雄   作:寅好き

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皆さんご意見ありがとうございました。
皆さんの言う通りドラゴンボールといったら、悟空とベジータですね。
ということで、悟空とベジータが魔人ブウと戦うということで、原作とは大きく変わりますが、最初は原作沿いで進んでいきます。
カーシの主役編もいいなと言ってくださるありがたい意見もあったので、本編が終わったらパラレルワールドとして簡単に描かせてもらいます。


天下一武道会に向けて

 神龍に願いを断られてから約1週間、カーシとサタンもショックから立ち直り、先を見据えて修行に励んでいた。

 そうサタンにとっては、プライドがガタガタにされ、現実を痛いほど知らしめられた、天下一武道会、そして、カーシにとっては、今だこの世には復活していないが、なんとかしなくてはいけない、もう一人の自分ブウのためにだ。

 セルゲームから約5年、カーシはアルティメット悟飯に少し劣るか、同等程度までと急激に力をつけ、サタンも仕事に追われながらも、サイヤ人編のヤムチャクラスまでは昇りつめていた。

「カーシさん、今日もいい汗かきましたね」

サタンはタオルで汗を拭いながら、笑顔でカーシに話かける。

「そうだな、俺も相当力が上がったぞ。今ならアルティメット悟飯にも負けないぐらいになった。ベジット以外には怖いものはないぞ」

カーシも順調にきている修行に満足し、安堵の笑みを浮かべている。

「じゃあ、お菓子を食べたらまた再開しましょうか」

「サタン様!」

笑顔でカーシに提案していたサタンであるが、突如として現れた、天敵いや、恐怖の対象により凍りつく。

「サタン様、御仕事の時間です。ご準備を。」

「ヒッ!ザ、ザンギャさん、もうそろそろ天下一武道会ですし、チャンピオンとしてね面目もありますので、もうちょっと時間がゴニョゴニョ。」

ザンギャの気迫に押されながらもなんとか言い切るサタン、修行により戦闘力を上げたことが、こんなところにも表れていた。

「関係ありません!!そんなに修行をお望みなら、わ·た·し·がお相手しましょうか?」

「ヒ~ッ!!」

それまで鉄仮面のように表情がなかったザンギャが満面の笑みを浮かべてサタンに提案する。

サタンはその底知れね笑顔に脅え、動くことすら儘ならない。

そう、ドラゴンボールの世界では戦闘力が第一なのだ、サタンは強くなったといえども、たかだか戦闘力4桁、ザンギャに至っては億越え確定である。

サイヤ人編のヤムチャがセル第二形態に挑むようなものである。

 しかし、サタンは果敢に立ち向かった、カーシの後ろに隠れながら。

「カーシさんからもザンギャさんに言ってやってくださいよ。」

そうサタンの一番の親友にして、今や世界一の戦闘力を誇り、このザンギャを秘書へと捕まえたカーシである。

「任せろサタン!ザンギャ…」

「何ですか、カーシさん!!」

カーシの言葉を鮮やかに遮り、周囲を凍りつかせる程の威圧を込めた声で聞き返す。

まるで反論など許さないと言うように。

「サタン、がんばれ!」

「そ、そんな~」

くるっとサタンに向き直ったカーシは、冷や汗を流しながら、サタンにエールを贈った。

「さあ、行きますよ。サタン様」

「い~や~だ~」

笑顔のザンギャは有無を言わさずサタンの襟首を掴んで引き摺っていった。

「あー、怖かったぞ…。ごめんなサタン」

この世は戦闘力だけではなかった。そうドラゴンボールの世界は、女性が強いのだ。

 こうして、サタンは修行と仕事を両立し、カーシは修行に明け暮れて来る天下一武道会、来るバビディ、魔人ブウに備えた。

 

――――

 

 その頃、パオズ山では、

「いいぞ、悟天!」

「行くよお父さん!!」

死ぬことがなく、存命中の悟空と、父の愛を受けながら育った悟天が修行を行っていた。

「ふぃー、強くなったな、悟天。まさか超化できるとはおら、おったまげたぞ。」

先ほど見せられた、驚愕の真実、悟天の超化について話す悟空。その顔は驚きだけではなく、喜びも含められていた。

「エヘヘ、すごいでしょ!

でもね、トランクス君もできるんだよ!」

「ほんとけ、まさかこの年で超化できるとはな。

悟飯もうかうかしてられねえぞ」

嬉しそうに話す悟天に何度も驚かされた悟空であったが、このうえなく嬉しそうな悟空であった。

そして、また別の所でも驚愕の事実に驚かされた人物が、そうブルマとは結婚はしていないので、同棲中と言うのが適切であろう、ベジータである。

「ま、まさか…!!超化できるとは…」

目の前で見せられた驚愕の事実。

自分の愛する息子トランクスが超化したのだ。

未来トランクスではなく、セルゲーム時に赤ん坊であったあのトランクスである。

「でもね、パパ、悟天君もできるんだよ」

「な、なに!!超サイヤ人のバーゲンセールだな…」

ベジータの名言がでた所でこの親子も重力室で、超重力化で修行を再開し、この後、遊園地に連れていくとベジータは約束させられていた。

――――

 

「悟飯君、今日も一緒にしよ」

「いいですよ。何回でも付き合いますよ」

「今日こそは、悟飯君を驚かせるわよ」

端から見れば、よからね妄想が掻き立てられる会話である。

そして、ビーデルはかなりもてるほうなので、この二人の会話に聞き耳をたてている者達(主にシャプナー等)も歯軋りをしている状態だ。

 しかし、そのような甘いものではない。

あの天下一大武道大会後にすっかり仲良くなった二人は今でもともに修行をしていたのだ。

素質あるビーデルの伸びは凄まじく、サタンは言うまでもなく、現地球人最強のクリリンさえもうかうかしていられない状態である。

 で、認識のことであるが、ビーデルは悟飯を異性として意識しているが、悟飯はよい修行仲間兼、親友と両者でだいぶ認識のズレがある。 悟飯が鈍いのか、はたまたサイヤ人の血が悪いのか。

 

――――

 

とまあ、主要人物はこんな形で天下一武道会まで過ごしていった。




最終章に入りながらも、ベジータとトランクスの遊園地の模様を書きたいななどと余分なことを考えています。

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