MrサタンZ 真の英雄   作:寅好き

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本編とは全くかかわり合いはありません。
したがって繋がりもありません。
ので昨日の超3化の考えも使われておりません。


番外編 超3は地球を救うが、宇宙を狂わす

「よし、最後の一つだ。

これで願いが叶えられる。」

悟空が岩の間からドラゴンボールを取りだし嬉しそうに呟いた。

なぜまたもやドラゴンボールを集めることとなったのか?

それは約半日前になる。

 

――――

 

「おお!やったな悟飯、この年で超3になれるなんてさすがおらの息子だ。」

悟空の目の前には地面につくほどの金髪、そして眉をなくした極悪顔の悟飯が立っている。

「これで僕もお父さんに近づけたかな?」

少し照れながら悟飯は悟空に聞く。

「おお、もちろんだぞ。

ああそれと、チチにもこのこと知らせてやらねえとな。

おら先にいってっからな。」

「ちょっと待ってよおとう……」

悟飯が止めるのも聞かずに悟空は飛び立っていった。

「いいのかなあ?」

悟飯は以前超化したのを見た時の自分の母親のことを思いだし、心配にはなったが、そのままにするわけにもいかず、悟空の後を追った。

「悟空さ、何がそんなにめでてえだか?」

チチが悟空がいきなり帰ってきてめでたいことが起こったというのだが、何が起こったのか詳しく教えてはもらえてはいないので、悟空に尋ねる。

「もうすぐ分かるって。

おっ帰ってきたようだ。

悟飯入れよ。

チチ驚くなよ。」

悟飯は悟空に促されそっとドアを開け、その姿をチチに見せた。

その時時間は止まった。

「…………」

「どうしたんだチチ?

めでてえだろ?」

いきなり黙りこんだチチの顔を覗きこみチチに話す。

その時だった。

「どうなってるだーーー!!!おらの可愛い悟飯ちゃが超ド不良になっちまっただーーー!!!

金髪なだけでなく、長髪でしかも眉まで剃っちまってーーー!!」

取り乱して泣き叫ぶチチに悟空が空気を読まない一言を容赦なく叩きこんだ。

「すげえだろ!」

「悟空さのバカヤローー!!!」

チチの渾身の一撃が悟空の顔面に叩き込まれる。

「ぶわー!!」

悟空はとんでもない速さで空に舞い上がりお星さまになったとさ。

「いちちちちっ、カーシのパンチより痛かったぞ。なんでチチは怒ったんだ。」

どうやら怒りと力が何倍にもなるという悟飯の特性はチチから受け継いだようだ。

「お父さーん」

遅れてやってきた悟飯は首を傾げている悟空に分かりやすく説明した。

「そういうことだったんか。

じゃあよ、まずは超3化を解かないとな。」

悟空は悟飯に指示する。

しかし悟飯は困った顔をして

「解けないんです。

どうしたらいいんですか。」

と絶望的な答えを悟空に言う。

「ドヒャー!まさか、解けなくなっちまったのか?」

驚く悟空に対し悟飯は首を縦にふる。

「しょうがねえな。困った時のドラゴンボール頼みだ。」

悟空が解決法を言った時だった。

「待て悟空!ドラゴンボールにはリスクはないが、お前達ばかりが使いすぎた。

俺がチチを説得して解決してやる。」

突如現れたピッコロは意気揚々と飛び立ち、家に着き、入って行く。自信満々に。

「そうかわかっただ。

可愛い悟飯ちゃが眉をそったのは、ピッコロおめえの真似をしたからだな。

悪い影響を与えるおめえは家に来るのも、悟飯ちゃに近づくのも禁止だ。

出て行けー!!」

追い出されたピッコロは空に向かい叫ぶ。

「俺は悟飯に会えなくなったら、何を楽しみに生きて行けばいいんだーー!!」

大声で叫んだ後に悟空と悟飯が降り立つ。

「どうだったピッコロ?上手く―」

「悟空、皆を集めろ!ドラゴンボール探しだ!!」

――――

ということがあったのだ。

「出でよ神龍!!そして願いを叶えたまえ!!」

空が曇り、七つのドラゴンボールが共鳴するかのように光った後に、巨大な神龍が現れた。

「さあ、願いを言え、どんな願いも可能な限り二つだけ叶えてやる。」

いつも通りの口上。

続いて悟空が臆せず願いを述べる。

「悟飯を元の状態に戻してくれ。」

悟空が悟飯を見るがいっこうに変わらない。

「その願いは叶えることはできない。

私の力を遥かに越えた物だからだ。

さあ、別の願いを言え!!」

悟空達は暗礁に乗り上げた。

しばし考えこんだ後悟空に妙案が浮かんだ。

「いいこと思い付いたぞ。

神龍、ビックゲテスターを蘇らせてくれ。」

『!!!』

その場にいる全ての仲間が言葉を失った。

ビックゲテスターとはメタルクウラを作り出し、ナメック星を滅ぼそうとした存在である。

それをということである。

「容易いことだ。」

その一言の後に神龍の目が赤く光り、

「叶えてやった次の願いを言え。」

叶えられてしまった。

皆の顔から驚愕の色が消えないうちに悟空は「じゃあ行って来るぞ。」とだけ言い悟飯を連れて瞬間移動で消えていった。

 

―20分後―

 

「行って来たぞ。」

悟空が帰ってきた、そして悟飯も変わらず超3の姿で帰ってきた。

「悟空一応聞いておくが、どうしたんだ?」

ピッコロの問いかけに悟空は平然と答える。

「ああ、ビックゲテスターに悟飯の気を吸いとらせて元に戻そうとしたんだがよ、ビックゲテスターもたいしたことなくてよ、すぐに破裂しちまった。

まいったぞ。」

頭を掻きながら苦笑いを浮かべる悟空を見て、皆言葉が出なかった。

「しょうがない、もうこうなったらかめはめ波で消費するしかないな。」

「そうだな。」

ピッコロの提案に悟空ものり、悟飯に本気のかめはめ波を宇宙に向けて打つことになった。

「まだだ。おめえの本気はそんなもんじゃねえはずだ。

全力で解放しろ!」

「はい!お父さん!」

増加、圧縮、増加、圧縮を繰り返し、とてつもないかめはめ波が作り出された。

そしてそんなとてつもなく危険な物が宇宙に放たれた。

他銀河が一つなくなり、新たなブラックホールが出来上がった。

後に悟空が界王に叱られることになるのは当然のことであった。

そして残りの願いでチチの超3についての記憶を消してもらい、全ては丸く治まった。

それ以来悟飯は二度と超3化することはなかった。


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