ソードアート・オンライン一紅き魔剣士と冥界の女神一   作:ソル@社畜やってます

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お久しぶりです。仕事が忙しすぎてここ数週間で4kgも痩せたうp主です。
もうね、バカかと…大量の暑中見舞い品、コミケの商品、キャリーバッグや旅行カバン、総重量2トンを越える量のそば粉&小麦粉…殺す気か!
コミケはいいよ、許すよ。寧ろ毎年お世話になってる身なんだし。ただしそば粉と小麦粉、テメーらはダメだ。総重量2トン越えとかなんなんだよ!こちとら一度に送れる量にも限度あるんだからんな大量に送るなよ!
そして旅行の荷物、テメーらで持っていけよ。あの程度の重さで郵送頼むとか…貧弱すぎるだろJK(常識的に考えて)。そのくせ無駄にデカいから積むのに苦労するし………まあ毎年のことだし、もう慣れたけど。
くっそ忙しいのも一段落したし、投稿ペースが少しでも上がる、といいなぁ…


第18話 GIRLS'OPERATIONS!水着コンテスト(前編)

 抜けるような青い空。照りつける熱い日差し。焼け付く白い砂浜。

「「いらっしゃいませー!」」

 ALO内、アルヴヘイム大陸に存在するとあるビーチ。今ここでシリカ、リズベット、リーファ、ルクス、フィリア、ストレアの6名は…

「はい、ありがとうございます!」

「少々お待ちください!」

「「毎度ありがとうございましたー!」」

 何故か焼きそばを売っていた。

 彼女たちが何故こんなことをしているのかというと…              

 遡ること数十分前。天使の指輪クエストの最中にスライムの粘液攻撃によって装備していた防具を大きく損傷してしまったシリカたちは、アスナとシノンの紹介で裁縫スキル完全習得者のアシュレイの下を訪れた。

「アシュレイさんやめてください~~!」

「やーん、カワイイ!アスナとシノンに聞いてた通りの美少女たちねェん!お肌のハリツヤもナイスなパラメーターだわン!」

 訪れて早々にアシュレイがシリカの頬をプニプニしまくるという暴挙があったが。

「…ねぇ、本当にこの人がその裁縫スキルコンプリートのデザイナーさんなの…?」

 至極最もな疑問を抱いたリーファが隣にいるリズベットとフィリアに小声でひっそり尋ねた。

「うーん、実は私も会うのは初めてなのよね」

「でも、多分合ってるよね。だってアスナとシノンが

「アシュレイさんの特徴?そうね…とっても個性的な人よ」

「アシュレイさん?まあ、一言で表すなら特徴的な人ね」

って言ってたし」

「「「(幾らなんでも個性的過ぎない…?)」」」

 さながらピエロのような独特の外見も相まって独特というにはあまりにも足りないアシュレイにこの場の全員は若干引き気味でいる。

「そ、それでですね…私たちの服の修繕の件はあぁあぁ…」

 相変わらず頬をプニプニされながら言うと、アシュレイは少女たちの目的を思い出してようやくシリカを離した。

「あぁ、そのことね。悪いけどしばらく無理よ」

「ええ!?なんで…!」

「今は予約で手一杯だし、明後日から素材探しに出ちゃうのよねェ…」

「ああ、裁縫って結構レア素材使ったりするのよね」

「さすがストレア」

「経験者は語る、だね」

「まあ、お得意様2人からのお願いでもあるし?出掛ける前に片付けちゃってもいいんだケド…」

「ホントですか!?」

「ええ、ただし修繕費用は100万ユルドよ」

 アシュレイの言葉に、まるでその空間だけ時が止まってしまったかのように全員が固まった。

「…へっ?」

「聞こえなかった?アスナとシノンたってのお願いだから修繕費用は負けに負けて100万で引き受けてあげる」

 椅子に座ってニッコリと笑みを浮かべながらそうアシュレイは言うが、表情とは裏腹に言葉では言い方表しづらい迫力が全身から滲み出ている。

「100万って…そんな法外な…」

「悪いけど私はプロなの。この世界での服飾に命をかけてんのよね。幾らお得意様からの紹介だからって安易に安売りするつもりはこれっぽっちも無いわ」

「だからって、ただ服を直すだけなのに…」

「ただ…?直す、だけ?」

 フィリアの言葉に、アシュレイは笑みから一点して鋭い眼差しを向け、その表情に思わず全員が体をビクッと震わせた。

「あなたたち自分の服のことがわかってないわね。その損傷は単に直せばいいってわけじゃないのよ」

「あー…やっぱりそうなんだ」

「え、ストレア知ってたの?」

「なんとなくだけど、普通の損傷じゃないかなって。私の裁縫スキルで何とかできないか試したんだけど修復不可能の表示が出ちゃって…」

「へー、そこの子も裁縫スキル上げてるのね。と、それは置いておいて…あなたたちの服はね、隠れデバフがかかってる状態なのよ。昔のゲームで言うなら《呪われた防具》ってところね」

「あ、それ知ってる。魔神の鎧とか破滅の盾とかのことでしょ」

「…ストレア、なんでそんなこと知ってるの…?」

「この前リクがテレビゲームやってたのをカメラ越しに見てたんだよ。ゴレムスには素早さを犠牲に耐性アップで魔神の鎧装備させるとか、メタキン狩りには刃の鎧と破滅の盾装備して反射ダメージで殺すとか色々教えてもらったの」

「(なにを教えてるのリク兄!?)」

「(ていうかなんのゲーム?リクってまさかのレゲー好き!?)」

「よく知ってるわね。まあそんなかんじであなたたちの装備は防御力や魔法抵抗にかなり高いマイナス補正が乗っちゃってるのよ。そこいらの三流お針子じゃ見てくれは直せてもスペックは元通りにはならないわ。完璧に修繕するためには魔力解除(ディスペル)効果を持った特殊な針と糸が必要なんだけど、その効果を持った道具を組むと結構色々な素材を使うのよ。そうなると素材代と手間込みで…100万以上かかっちゃうわけ」

 ウィンドウに表示された1.000.000の文字を見て、全員が肩を落として落胆した。

「そんなにお金がかかるようなダメージだったなんて…」

「どんだけ鬼仕様だったのよあのクエスト…」

「ナンテコッタイ/(^o^)\」

「無茶をした結果がこれかぁ…」

「自分たちの無茶で服が悲鳴を上げてるってのに、その声を聞かずにただ安易に修繕してほしいだなんて、服飾職人(マスターテーラー)のアタシからしたら大甘よ。その程度の認識なら正直100万でもやりたくないわね」

 そっぽを向きながら追撃をかけるように言い放つアシュレイに全員が肩を落としながら「すみませんでした…」と謝った。

「でも、さすがにそんな大金…」

「持ってないです」

「キリトとリクなら持ってるかもだけど、二人とも予定あるって言ってたし…」

「他を当たるしかないですね…」

 先頭にいるリズベットがため息をつきながらドアノブに手をかけて店を出ようとした時、アシュレイから声がかけられた。

「ま、でも。あなたが質問に答えてくれたら、ちょっといい情報を教えてあげなくてもないわョ?」

 そう言うアシュレイは打って変わって、再び笑みを浮かべている。

「PvP推奨で攻撃系スキルの重要度が高く、SAOと違って魔法があるせいでさらに熟練度が散りがちなこのALOで、アタシレベルの高い生産スキル持ちはレアだから服直すの苦労するわヨ。だからこっちでは新参のあなたのとこも儲けられてんじゃない?リズベット武具店さん」

「ウチをご存知で!?」

「SAO時代からね。アスナからもそうだけど、結構他の客からも話自体はかなり聞いてたわよ」

「ありがとうございます…」

「SAOクリアの1年半前くらいからだったかしら。ぐっと評判が上がったから気になってたのよ。アタシも実際の武器を見たけどやっぱり一味違ってたし。今日会うことにしたのは実はあなたに興味があったからなのョ。なんでもアインクラッドを解放した二人の英雄が最後に装備していた武器はあなたが作った物らしいじゃない。同じ生産職として品質を上げる秘訣があるんじゃないかって」

「そ、そうなんですか。でも秘訣なんて特に何も…」

「あれ?その評判が上がった時期って確かリズさんがちょうどキリトさんと会ったくらいですよね?」

 シリカの言葉にリズベットが顔を赤くしながら、慌てふためくように振り向いた。

「なっ…何言ってんのよシリカ!?キリトは別に関係な…」

 最後まで言葉を言い終えるよりも前に、アシュレイが目をギラギラに輝かせながらリズベットにズイッと近づいた。

「何、原因ってまさか男なの!?しかもキリトって英雄の一人《黒の剣士》にしてアスナのカレじゃない!ドロドロね!!ドロドロの三角関係の溶鉱炉があなたの武器の輝きの理由なのね!?」

 あまりのアシュレイの勢いにリズベットは更に慌てる。

「その食いつきはなんですかアシュレイさん!?」

「リズさん!ドロドロって一体何が!」

「シリカはちょっとは知ってるでしょ!?ドロドロなんて無いわよ!」

「シリカだけずるいな。その話はとっても興味深いね」

「ちょ、ルクスまで!」

「私もキリトとの初対面で何があったのか気になるな~」

「リズ、隠し事はよくないと思うよ?」

「フィリアにストレアまで!?」

「リ ズ さ ん ?」

 妙に迫力の籠もった声のする方向を見ると、リーファが明らかに何かを含んだようにニッコリと笑みを浮かべていた。

「リ、リーファ…」

「妹としてはその話を詳しく聞いておく権利が」

「私の味方は一人もいないのー!?シノンかアスナお願いだから今すぐ来てー!!」

 リズベットと愉快な仲間達が織りなすコントのような何かに、アシュレイは笑い声をもらした。

「あはははっ、面白いわねあなたたち。ちょっと厳しいこと言ったけど、気が変わったわ。答えも聞けたしね」

「それじゃ、安く…」

 アシュレイのご満悦な様子を見て希望を見いだしたリーファは、思い切って聞いてみた。

「残念だけど安売りはしないわよ?」

 が、バッサリと切り捨てられた。

「だから、これに出るってのはどう?」

 そう言ってアシュレイが引き出しから出した紙には、《ビーチの視線はあなたに釘づけ!キーワードは心・美・体》とかかれた水着コンテスト開催の案内が書かれていた。

「水着コンテストですか?」

「大会受付は今日まで…優勝賞金はちょうど」

「「「「「「100万ユルド!」」」」」」

 思ってもみないチャンスに全員高ぶるが、同時に少し渋る様子もみられた。

「う~ん、でも…水着かぁ…」

「あら、水着いいじゃない。着ている人の魅力との調和が一番ハッキリ出る服でしょ?逆に言えば着用者が服にふさわしい逸材であるかが一番出る服ってことよ。この舞台でアタシが服を手がけたいって思えるほどの価値を見せてみなさいな」

 アシュレイの言葉に何か心にくるものがあったようで、リズベットは一歩前に進み出て、胸にドンと手を当てながら言い放った。

「わかりました!受けて立ちます!」

「よく言ったわリズベット!」

「はい!」

 さながら一昔前の青春熱血ストーリーばりの二人を見て、他全員は諦めの境地に入っていた。

「あー…」

「相談も無しで…」

「やるしか」

「なさそう、だね」

「ま、仕方ないよね」          

 そして、現在に至る。

 水着コンテストへ参加するため、あの後全員ですぐさま水着を購入した。シリカは背中の大きく空いたワンピースタイプ、リズベットとフィリアとストレアは一般的なビキニタイプの、ルクスはビキニの上に薄い服とパレオを着た露出が少なめのものを着用。リーファの水着はリズベットが選んだのだが、明らかに故意で選んだとしか思えないような布地の面積が少ない持ち前のスタイルを強調させるビキニになった。

「それにしても、コンテストのエントリーに予選があるなんて…」

「ルールの説明されましたけど、どういうことかわかりましたか?」

「えっと、制限時間内にこのビーチにいる人たちから注目ポイントを集めるってことだね」

「ポイントはフォーカスの合った回数とか視線の集中度に応じて集計されるけど、残念ながら細かい計算式まではわからないね」

「ま、よーするに目立ちまくればいいってことでしょ?さっきからみんなのポイントも上がってるし、焼きそばの売り上げも好調だしいいことづくめじゃない♪」

「でもさ、このシステムってハラスメント警告の観点からするとかなりグレーだよね」

「公的に水着姿を眺めていいって言ってるようなものだからね」

「うぅ…やっぱりこの水着布地少なくないかなぁ~」

 恥ずかしそうにしているリーファに、水着を選んだ張本人のリズベットは自身たっぷりに言う。

「それがいいんじゃない!わたしが選んだんだから間違いないわ!こっちからアピールしていくのよ!」

「で、でもやっぱりあえて見られるのってちょっと…」

「何をいまさら言ってるのよリーファ」

 両手を嫌らしそうにわきわきと動かしながら言うと、リーファの胸目掛けて背後から両手を伸ばしながら再びリズベットが言う。

「生身と同じでこーんなに立派なもの持ってるくせにぃ!」

「ひぅ!?」

「「「「あっ…」」」」

 リーファの胸に伸ばしたリズベットの左手が水着の中へズボッと入りこみ、ただでさえ少ない布地で覆われている胸が、更に露わになった。それを見ていた男性プレキヤーたちは一気に盛り上がり、当然のようにリーファに視線が集中した。

「あぁ!リーファさんのポイントが急上昇してます!」

「あー…リ、リーファ?い、今のはわざとじゃなくてね…」

「こ、こぉんの…リズさんのバカバカバカバカー!!」

「ゴ、ゴメンってば!ちょ、HP減るから止めて!」

 わりと本気でリズベットをパンチしながら追いかけ回すリーファの揺れる胸を男性プレイヤーらが見て、再びポイントが上昇する。

「なんかこう、微笑ましいね」

「そうだね、青春してるみたいで」

「それって他人事だから言えるんだと思いますけど…」

「うん。実際他人事だからね」

「それより、私が調理係をしても良かったのかな?料理スキルなんてほとんど上げてなかったからみんなの方が上手いと思うのだけど…」

「ああ…それはそれでいいってリズさんが…ほら、あそこにも」

 シリカがそう言いながら指差す先を調理係のルクスと呼び込み係のフィリア、ストレアが見ると、そこにはルクスが作った焼きそばを涙を流しながら食べてる男性プレイヤーが二人っきりいた。

「うおぉぉっ!このクオリティ!海の家の味を完璧に再現しているなんて感激だぁ!」

「ああ、麺は熱を入れ過ぎでボソボソ、ソースも水っぽく、具材のキャベツは焦げている…だがそれがいい!やっぱり海で食う焼きそばはこうでなくっちゃなぁ!」

「…だ、そうです」

「褒めてるのかけなしてるのかよくわからないけど、色んな趣向の人々がいるものだね」

「ぜぇ…ぜぇ…ふ、二人とも、交代よろしく」

 ようやくリーファに許されたリズベットが屋台まで戻ってくると、店番と調理係にリズベットとリーファ、呼び込み兼ポイント稼ぎにシリカ、ルクスが加わることになった。

 体力が回復したところで、コテをキラリと光らせながらリズベットが言った。

「よぉし!絶対に優勝してアシュレイさんの方から「ぜひあなたたちの服を直させて」って言わせてやろうじゃない!」

 その言葉に全員が頷いて、手を重ね合わせた。

「引き続き予選頑張るわよ!チーム《ガールズ・オプス》ファイトー!」

「「「「「オー!!」」」」」      

(ところであのチーム名は一体なんですか?)

(なんか急に空から降ってきたのよ)

(電波かなにかですかリズさん?)

(違うわよ!!)




事前に言っておきますけど、次話しかけての投稿は21日辺りです。
なんでかって?そりゃ我らが女神にしてSAOの真のメインヒロイン(異論は認めない)シノンこと朝田詩乃ちゃんの誕生日だからね。
ファンとして祝わないわけないでしょう、JK(ジューシーから揚げ)
それと、色々考えたんですけど、うp主的には十分すぎるくらい沢山の人に読んでもらった&お気に入りしてくれたってことで記念回書こうかと思います。詳しいことはまた後日になりますが、話の内容は読んでくださってる皆さんのリクエストに答える形にしようかと。あまり多くは書けないですけど、この作品では書いてないカップリングの話とか、なんなら未来の話でもおkです。一応リクとシノンの子供の設定とかあるので。

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