ソードアート・オンライン一紅き魔剣士と冥界の女神一   作:ソル@社畜やってます

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リズベット[YATTA!]
シリカ[MATINI]
フィリア[MATTA]
ストレア[DEBAN]
ルクス[DA!]
なお、この話はルクスが滅茶苦茶活躍する模様
リズベット「…え!?」
フィリア「なん…だと…!?」
ついでに言うと原作よりも魔改造されてる模様



第14話 GIRLS'OPERATIONS!天使の指輪クエスト(前編)

~5月下旬 SAO帰還者学校~

 帰還者学校に通い始めて早一ヶ月。入学してすぐに行われた体力測定では大半の生徒が平均値の少し下、もしくは平均値の少し上の結果になっている中でリアルチート筆頭の利久と直葉が同校の生徒らどころか並の運動部に所属しているような一般の生徒すらも余裕で蹴散らす記録を打ち出したり、同じく学力テストでは明日奈、和人、詩乃の高学力三人が全生徒のTOP3を独占したりと、相も変わらずこと話題に尽きない日々が過ぎた、とある日のこと。

 ビーストテイマーのシリカこと綾野珪子は今朝スマホに届いたALOと新生アインクラッドのアップデート内容を見て、ワクワクしながら授業を受けて、四時間目が終了のチャイムが鳴って昼休みになるとすぐさま教室を飛び出してカフェテリアへと向かった。

「皆さん!今朝のアップデート内容見ましたか!?」

 一足早く到着していたリズベットこと篠崎里香、フィリアこと竹宮琴音、リーファこと桐ヶ谷直葉、ルクスこと柏坂ひよりは珪子の言葉にそれぞれスマホを片手に言った。

「いつも以上に元気ね、珪子」

「もっちろん、見たに決まってるでしょ」

「やっぱりテンション上がるよね」

「今回の目玉はアレ、ですよね」

 ひよりのアレ、という言葉に全員が口を揃えて満面の笑みで反応したのは、新アインクラッドの追加クエスト《天使の指輪(リング・オブ・エンジェルズウィスパー)》のことだ。

 SAOでの冒険を共にしたメンバーは言うまでもなく、直葉もクエスト名でありアイテムでもある天使の指輪について和人や利久から詳しく聞いている。

「皆さんも欲しいですよね!」

「当たり前じゃない。前のアインクラッドでも取りに行ったもの」

「天使の試練を乗り越えた者に与えられるリング、だったっけ?」

「合ってるよ直葉。天使の指輪っていえばやっぱり説明の《交換し合った者同士永遠の絆を与える》っていうのと」

「効果ですよね?《指輪を交換した者同士だけが一ヶ月に一度だけ声を送り合える》」

「「ロマンティック(です)よね~!」」

 里香と珪子が恋する乙女の表情で頬に片手を添えながら同時に言うと、他のメンバーが思わず声を上げて笑う。

「実は私、和人さんに貰ったことあるんですよね」

「え、本当!?いいな~珪子」

「でも携帯くらいにしか考えてなかったみたいで…」

「あー…それお兄ちゃんっぽいかも」

「そういえば和人様って今日…」

「うん。明日奈と校外学習プログラムで種子島にいるから一緒にログインするのは無理だね」

「でも利久と詩乃なら一緒にできるんじゃない?」

「あ、利久兄なら今日詩乃さんと一緒に半日で帰っちゃいましたよ」

「それ、絶対先にALO入って二人っきりで《天使の指輪》クエストやりますよね…」

 珪子の言葉に頷きながら

「やるね」

 と、琴音が

「やりますね」

 と、ひよりが

「むしろやらない訳がないわよね」

 と、里香が言った。          

~同じ頃 山手線の電車内~

「ハックシ!」

「利久、大丈夫?風邪?」

「大丈夫、心配しなくていいよ。誰か俺の噂でもしてるのか…?」         

~再び SAO帰還者学校~

 和人、明日奈、利久、詩乃といった主力メンバーと一緒にクエストをこなすのが無理だという事実に、その場の全員は少し落胆していた。

「参ったなぁ。メールに《クエストの途中から難易度が上がる》って書いてあるし、せめて利久か詩乃のどっちかがいてくれると戦闘が楽になるんだけど…」

 はぁ、とため息をつきながらそう言う琴音に直葉は疑問の表情を浮かべながら聞いた。

「?お兄ちゃんか明日奈さんじゃなくて利久兄か詩乃さんなんですか?」

「うん、そう。詳しくは向こう(ALO)で話すけどね」

 と、琴音が言ったところでタイミング良く昼休み終了直前のチャイムが鳴り、帰宅次第ALOにログインすることを決めてからそれぞれ午後の授業へと向かった。    

~3時間後 ALO内 天使の薔薇園~

「なんということでしょう~。本当に乗り越えてきちゃったんですか?うっざーい。まさかこの程度のことで《絆》なんて不確かなものを信じて貰えたなんて思ってないわよね~?」

 その姿の象徴とも言うべき白く大きな翼と全身を白のローブに身を包んだ天使の指輪クエストのNPCである天使は、そんな美しい見た目とは裏腹に所謂ギャルのような口調で、クエストをこなして戻ってきたメンバーに対して言う。

「はい次ー《打ち捨てられし塔》に住まう魔獣を倒してきて。そしてさっさとあたしに《絆》とかいうのを見せてみなさいよ。はーりあーっぷ」

「…やっぱり何回見ても私の想像してた天使様と違うよ!本当はもっと厳かで凛としててさ!!」

 偉そうにふんぞり返っている天使の姿を指差しながらリーファがそう言うと、他のメンバーは「ですよねー」「やっぱりそう思うよね」「私もそう思う」と、言い方こそ違えど皆は同意する。

「実際に見るのは初めてだけどこういうキャラだったんだね」

 背中に巨大な両手剣を吊り下げながらそう言うのは、元はアインクラッドのMHCPで今は基本的にはプレイヤーとして、時には同じMHCPであるユイと同じプライベートピクシーとして一緒に冒険をしているストレアだ。

「人に裏切られた天使様って設定だから、スレているんですよね」

「いくらなんでもスレすぎだと思うよ!?」

「まあまあ。あれでツンデレ的ないい子になっていくから楽しみにしてなさいよ」

「ツンデレでいい子…ハッ!つまりシノンを参考にしたの!?」

「ストレア、それは無い」

「そもそもシノンさんはリクさんにデレデレですからね」

 

 軽く漫才を披露しつつ、NPCの天使に言われた通りに《打ち捨てられし塔》へと向かい始めると、リーファがため息をつきながら言った。

「私が経験した76層より上のクエストもおかしいのはあったけど、SAOってこんなクエストばっかりなの?」

「妙なのは確かにたくさんあったね。特に中層なんかは多かったと思うよ」

「ストレアなんかMHCPだからよーく知ってるんじゃない?」

「冷静に考えるとなんであんなのが精製されたんだろう…っていうのは確かに多いかな」

「《天使の指輪》は結構記憶に残る方ですよね。この先にいる魔獣も実際はモフモフのウサギですし」

 頭の上にいるピナと戯れながらそう言ったシリカの言葉にリーファは驚愕の表情を浮かべた。天使からは魔獣と聞いているのにその正体がモフモフのウサギなどとは当然ながら微塵も思ってはいなかった。

「ウサギ!?魔獣って言ってなかったっけ!?」

「ウサギ型の魔獣ですよ?」

 リズベットが当時のことを思い出しながら言う。

「私も初めて会った時は我が目を疑ったわ…あの羽付きラブリーフォルム」

 リズベットの言葉に続いて、フィリアが腕を胸の前で組みながら言う。

「しかもたちの悪いことに魔獣だけあって大きいし飛んだりするしね。無駄に強かったなー」

「飛ぶ…そっか、だからリク兄かシノンさんがいると楽なんだ。距離をとられてもダメージを与えられるから」

「そういうこと」

 学校で言っていたことの意味を理解したリーファが関心したように言う。

 現状SAO帰還者で集まって攻略しているメンバーの中で、離れた距離から攻撃できるのはSAOから弓矢を使い続けているシノンと、ストレアが無理やりアバターのデータに刻みこんだ影響でコンバートしたALOでも《属性魔剣》とついでに《魔王化》を使用しているリクの二人だけだ。

 シノンはALOでは弓矢だけを使っていて近距離戦では不利な代わりに最大で150m離れていても攻撃できるアドバンテージがある言わばスナイパーであり、リクはシノンと違いあまり長距離は命中精度も相まって攻撃できない代わりに近距離戦もこなせる言わばオールラウンダー。距離を取る-特に素早い-敵を相手にする場合はこの二人、もしくはどちらかを中心に作戦を立てることが多いため、今回の《天使の指輪》クエストの攻略にはせめてどちらかがいてほしかったというのが、SAO勢の本音だった。

「話戻すけど、魔獣を倒した後で天使が「怖い魔獣で脅かすのもどうかと思ったのよ!わ、悪い!?」って言い訳してたわよね」

 天使のものまねを挟みながら言ったリズベットの言葉に、シリカが笑いながら言った。

「モフモフのウサギさんを倒す方がよっぽどやりづらいですよねー」

 二人の言葉がトリガーになったのか、ルクスとフィリアもそこに加わって会話が一気に加速する。

「デレの極めつけっていえば、やっぱり最終戦だよね」

「うん。姿は禍々しかったけど、劣勢になるとたまに援護(バフ)が飛んでくるから中身があの天使だって、私もすぐにわかったよ」

「ええ!?皆さんそんなことあったんですか?私の時はそんなことなかったんですけど…」

「シリカ、何かやらかしちゃったんじゃないの~?」

「うーん…何もやってないと思うんですけど…」

「実はあの天使に隠しパラメーターで好感度があったとか?その辺ストレアわからない?」

「期待してくれてるところ悪いんだど、いくらMHCPっていっても限度はあるし、そもそも好感度パラメーターがあるなんて知らないなー」

「あーん!もう!」

 SAO勢の盛大なネタバレ会話に痺れを切らしたリーファは、声を上げるとすぐ近くにいたシリカとリーファに飛びつきながら言った。

「こらー!私はまだやったことないんだからね!ネタバレもみんなだけで会話するのも禁止ー!!」

「「ごめん(なさい)、リーファ(さん)」」

 飛びつかれながら言われてシリカとリズベットが謝ると、リーファは頬を膨らましながら言う。

「楽しい思い出なのはわかるんだけどさー…」

「要するに寂しいわけなんだね」

 リーファが少しふてくされる場面がありながらも、道中でモンスターに遭遇することなく順調に歩き続けて行くと、やがて外観の半分程を苔に覆われた塔が視界に映った。

「見えてきたわね。あれが《打ち捨てられし塔》よ!」

「遠距離攻撃できるのがいないっていうのがあれだけど、さすがに六人もいれば苦戦はしないよね」

「うん。私もリクさんとキリト様にみっちりしごかれているからね」

 キリトに憧れてALOでは片手剣のニ刀流で戦っているルクスは、そう言いながら自信満々に背中の剣を抜いた。

「そういえば最近リク兄とお兄ちゃんが頻繁にシルフ領に行ってたけど、そういう理由だったんだ」

「さ、リーファさんはモフモフの羽ウサギさんをたっぷり楽しんでくださいね!」

 シリカがそう言いながら塔の扉を開け、中へ全員があしを踏み入れる。

 しかし、でかい羽の生えたウサギを想像して顔をほころばせるリーファと思い出している他のメンバーは、直後にPOPしたモンスターを見て目を丸くした。

 そこに現れたのは羽の生えた巨大な可愛らしい姿のウサギ型魔獣などではなく、いかにも獰猛にして凶暴そうな五つ目の巨大な狼型の魔獣だった。

「ちょ…敵は可愛いウサギ型の魔獣じゃなかったの!?」

「そうだったはずだよ!?」

 予想外の事態に武器を構えながら慌てるリーファとストレアに、何かに気がついたシリカがハッとした表情をしてから言った。

「そうか、アップデートです!ALO移植時のアップデートで途中から難易度が上がるってメールにあったのは、このことだったんですよ!」

「だからってよりにもよってここ!?せめて最終戦にしなさいよ!GMの人でなし!悪魔!鬼!」

「ここで叫んでも意味ないと思うよ…?」

 地団駄踏みながら届きもしないのに叫ぶリズベットにルクスが半ば呆れながら言う。

 その直後、ストレアが何かを察知したように叫んだ。

「攻撃来るよ!左右に別れて!」

 ストレアの言葉でようやくスイッチが切り替わったメンバーが言葉通りに回避行動を取ると、狼型魔獣の口から一直線にブレスが放たれて全員のいた場所を焦がした。

「っ!前衛は私とルクスとリズベットでやるから、他のみんなは援護お願い!」

「わかった、バフは私が!」

「ブレスのタイミングの時は言ってください!」

 リーファは援護魔法の詠唱を唱え始め、シリカとフィリアは短剣を逆手に構えていつでも援護に入れるように備える。

 両手剣、メイス、二刀流とそれぞれ愛用の武器を構えてストレア、リズベット、ルクスに魔獣が鋭い爪を立てて前足を振り降ろすと、ストレアが両手剣でその攻撃を受け止めた。

「魔王様の攻撃に比べれば、弱いよ!」

 さらにストレアは力を込めて前足を押し返す。

攻撃を押し返されて体制を崩された上に硬直したところへ、リーファの援護魔法によってステータスを上昇させたリズベットとルクスがそれぞれ飛行しながら頭部へ攻撃を加える。

 大半のモンスターに共通する弱点と同じだったらしく魔獣のHPは一本目の三、四割と大きく減るが、さすがにこの程度ではまだ怯まなかったようで、硬直から抜け出した魔獣は目の前の二人をなぎ払うように前足を振るう。

 しかしそれを今度はルクスが左手の剣で完璧なタイミングで弾く。

「(よし、出来た!)」          

 

 ルクスがキリトとリクに訓練してもらっていたのは、独自のスタイルを確立するためだった。

 ルクスの周りにはシリカやリズベット以外にも急所を突く正確さと素早く流れるような攻撃をする閃光のアスナ、遠く離れた相手をスナイパーの如く正確に弓矢で射抜く冥界の女神シノンと、その二つ名に恥じることのない実力を持った女性がいた。

 そんな人達と比べ、ただ大した特徴もなく片手剣だけで戦っていたルクスは、たとえアスナやシノンと同じとまではいかなくても、自分なりの何かを見つけたいという思いが日々強くなっていった。

 そんなある日、ラフコフ討伐戦のすぐ後に偶然知り合って以来仲良くしているリクにそのことを伝えたところ、翌日からキリトと共に三人で訓練をしてくれるという話が持ち上がり、ルクスはその場で何の迷いもなく頭を下げてお願いした。

 憧れのキリトに少しでも近づきたいという思いで二刀流での戦い方を掴もうとしていたルクスは、二人のスタイルを真似てみることにした。

 キリトの二刀流は防御のことはほとんど考えずに攻撃に-つい最近発見した新たなシステム外スキルも使って-全力を注ぎ込んだスタイルで、リクの二刀流は複数の異なる武器を組み合わせることによって多彩な戦術で相手を翻弄するスタイルになっている。ルクスが初めに参考にしたのは勿論キリトだったが、やはり慣れない二刀流でいきなり攻撃に集中するというのは無理があり、諦めざるを得なかった。

 そこでルクスはリクの二刀流のパターンを見せてもらいながら自分に合いそうなスタイルを見つけることにした。基本装備となる日本刀に新たなソードスキルで大量殲滅をする槍、キリトにも決して劣らない過剰攻撃の片手剣、圧倒的な手数で攻める細剣、武器破壊を主眼に置いたソードブレイカー、と端から見ればどう考えても普通ではないような組み合わせを見て行く中で、ルクスの目に止まったのは短剣との組み合わせだった。

 日本刀と逆手持ちの短剣のスタイルは現実での剣道の二刀流-それもやる人がまずいないようなもの-を参考にしたとリクは言っており、戦闘時には短剣では一切攻撃することなく相手の攻撃を受け流すことに徹して隙をついて日本刀で攻撃する、という実にシンプルでわかりやすいものだった。

 これを見て、利き手ではない左手で相手の攻撃をパリングして硬直したところへ基本は片手で時には両手での激しい攻撃を入れる、というアイデアを思いついたルクスは早速それを実戦形式で試すことにし、結果は初めてにしてはかなり上々で、まだ甘い部分こそ多かったがキリトとリクは素直に関心して褒め称えた。

 その後も暇を見つけてはSAOの二大プレイヤーと順調に訓練を重ねて行き、つい先日にはアイデアの元となったリクをして「もう俺から教えることは何も無い。自信を持って行け、ルクス」と言わしめるほどの成長を遂げた。        

 

 

「はあああっ!!」

 リクに教えることは何も無い、と言われながらもルクスはやはり心のどこかで不安を感じていたが、魔獣の攻撃を初見で見切ってパリングに成功したことが更なる自信に繋がって快進撃を続けた。

 ストレアと共に防御を引き受けては物理攻撃を全てパリングし、範囲魔法攻撃は訓練中にキリトに教えてもらったシステム外スキルの《スペルブラスト》で可能な限り防いでダメージを抑える。

 攻撃面でも通常のソードスキルだけではなく、リクにこっそり教えてもらったSAO時代の二刀流の技モーションを完全再現した《OSS(オリジナル・ソードスキル)》の《ダブル・サーキュラー》や《エンド・リボルバー》。さらに《デプス・インパクト》に《ローカス・ヘクセドラ》と連撃技も披露した。

 残念ながらリクの技量を持ってしても《スターバースト・ストリーム》や《ジ・イクリプス》といったとんでもない連撃数のソードスキルを再現することはまだできていないが、現状ルクスにとってはいましたのOSSだけでも十分すぎる威力である。

「…すごい」

「ルクス、こんなに強くなってたんだ」

「お兄ちゃんのソードスキルまで完璧に再現してる…」

 キリトとリクにしごかれたと先ほど本人が言ってた時から強くなっていることは安易に予想できていたが、まさかこれほどまでになっているとは他のメンバーは思っていなかった。

 魔獣のHPも残り少ないわずかとなり、あと一撃でもソードスキルを入れれば勝てるというところまでやって来た。

 最後のあがきとばかりに、攻撃でもっともヘイトを稼いでターゲットになっていたルクスへと魔獣はブレスを放つが、ストレアが両手剣をまるで盾のように構えて防ぎきり、硬直したところへルクスが右手に力を込めて突進する。

 肩に担ぐようにして引き絞り、左手を前に出したフォームのルクスの右手の剣が紅いエフェクトを纏う。さながら高速ジェット戦闘機からするような轟音が発せられると、超高速の単発重攻撃《ヴォーパル・ストライク》が魔獣の頭部を直撃、貫通して残りのHPを削りきると倒れたその巨体が端からポリゴン片へと変わっていった。

 剣を鞘におさめながらルクスがゆっくりと降りると、他のメンバーが一斉に集まって長い銀髪を乱暴に思えるくらいもみくちゃにしながら褒めちぎった。

 ルクスの記念すべき新たな二刀流スタイルでの初陣は、これ以上無いほどの快勝を飾った。

 




流石に単行本一冊分の情報を一話に詰め込めるほどの高い技量は無いのだ…     
余談だけどSAOと遊戯王GXのデュエルアカデミア設定をクロスオーバーさせた、名付けてS☆A☆王(この圧倒的センスの無さよ…)を考案中。
GXのアカデミアはドジリス、ヲー、オベリスクで寮のグレードが分かれていたけど、それは廃止して寮のグレードは関係無く各属性毎(但し神は除く)に分けて、あくまでも生徒の実力毎にランクが上がって特典が増えるシステムにしようかと。
例えばランクが上がると学食のおかずが一品無料とか、カードパックが通常の20%OFFで購入できるとか。
寮の名前はフレイム・レッド、アクア・ブルー、ウィンド・グリーン、ガイア・イエロー、ダーク・ブラック、シャイン・ホワイトってかんじで。
SAOのヒロイン勢は中等部から上がってきた各寮のエースで尚且つ精霊(霊使い)が一緒にいる類稀な存在で、そこに編入試験をクリアしたキリトが精霊と一緒にやって来てなんやかんや起こる、というストーリー…のつもり。
火属性→リズベット&ヒータ
水属性→シノン&エリア
風属性→シリカ&ウィン
地属性→リーファ&アウス
闇属性→キリト&ダルク
光属性→アスナ&ライナ
ほら、違和感の欠片もなく丁度よく収まる。
え?カップリング?キリシノに決まってるだろ常識的に考えて。

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