ソードアート・オンライン一紅き魔剣士と冥界の女神一   作:ソル@社畜やってます

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そういう細かい描写はしてないしR-15タグつけてるからまったく問題ありません!
あと、いきなりですけど現実世界のほうに突入させたい(やっておきたいネタは大概終わった)ので次からは現実世界に帰っての話になります。


第10話 シノン、猫化

アインクラッドには現在色々なバグアイテムがある。飲むと本当に酔っ払うドリンクや使うとHPが1になる謎ポーション。とにかくどこに需要があるんだと言いたいものがたくさん。

けどこれらはアイテムだからまだいい、使いさえしなければ無害なわけだからだ。

あの日起こったのはアイテムではなく現象、それもどうしてこうなったと言わんばかりの色々な意味でおかしい現象だ………

 

いつも通りの休日。前日にやたらと戦闘を重ねたせいで疲労していた俺は昼近くまで寝ようと思っていたのだが、突如シノンに起こされた。

「リク、リク。起きてよ!」

「んんー…あと5分…」

「起きにゃさいってば!」

「…わかったから、そんなに揺らさ………ん?」

何か違和感を感じた。今なんと言った?起きにゃさい?

「もう、遅いわよ」

ああ、なんだ気のせいか…と思い体を起こした俺の視界に映ったのは、髪と同じ黒色の猫耳と尻尾の生えたシノンの姿だった。

「………これは夢だ、夢なんだ」

と現実逃避しようと布団に再び潜った俺をシノンが逃がすわけもなく

「寝るにゃ!起きて!夢じゃにゃいのよ!」

□□□

「で、それはいつから?」

「今朝起きたらこうにゃってたのよ…」

「…その喋り方も?」

「うん。にゃおらないわ」

結局「起きにゃいとリクの恥ずかしい話(はにゃし)みんにゃにするわよ!」と脅された俺は素直に従って起きて話を聞くことにした。

「うーん…さすがにこんなことは前例が無いからなぁ…」

「うぅ…」

シノンが唸るのと一緒に猫耳と尻尾が垂れる。どうやら作り物でドッキリをしかけようというものでもなさそうだ。

「しっかし、どうなってるんだこれ…」

すこし仕組みに興味が湧いて垂れている尻尾を握った瞬間

「ふにぁあ!」

とシノンが飛び上がった。

「え、は?これ感覚あるのか?」

思わず尻尾を握ったままでいるとシノンから

「ん…んあ…リク、は、はにゃして…」

と非常に悩ましい声が放たれる。

 

「あ、ご、ごめん」

シノンの顔は赤くなって、少し瞳が潤んでいる。夜にベッドで見るようなその顔に思わず抱きたくなる衝動を必死に抑えこむ。

「大丈夫…じゃないよな」

「にゃんか、すごい変にゃ感じがしたわ…」

「具体的には?」

「………い、言えるわけにゃいでしょ!////」

と顔を赤くしながら手元のクッションを投げてくるシノン。

ようするにそういうことなんだろうと察しておく。

「ところでどうすればいいのかしら、これ?」

「ストレアとユイちゃん呼んで…あーでもユイちゃん呼んだらもれなくキリトついてきそうだしなー…」

「?にゃにか問題あるの?」

「Q.キリトが今ここにやってきたらなにをするでしょうか?」

「………呼ばにゃいで、絶対に来てほしくにゃいわ」

懸命な判断だ。今ここにあいつを呼ぶわけにはいかない、色々な意味で。

ひとまずこの現象をなんとかするためにメッセージを飛ばして援軍を要請した。

そして数分後、援軍を要請したことを激しく後悔した。

「シノンかわいいー!!」

「フィリアさんばっかりずるい!私にも触らせてよ!」

「リーファもさっき触ったばっかじゃない!今度は私の番!」

「ちょ、リズやめ…し、尻尾はだめぇ!!」

…どうしてこうなった

「おいストレア…お前一人で来るように言ったよな?」

「うん。でも偶然フィリアたちと一緒にいたから」

「…緊急事態だって、言ったよな?」

「私のステータスじゃ振り切れなかったんだもん」

幸いというか、常識をわきまえているシリカ、アスナ、ユイちゃんはシノンをもみくちゃにすることはしてないけど、あの中に入るのは怖いらしく近づけないでいる。

「………」

無言でアイテムストレージを開けて以前ストレアからもらった飲むと何故かHPが1になる謎ポーション(味は美味い)を飲んで例の形態になる。

「…アクセス!」

足元から勢いよくオーラが吹き出てHPが限界突破し、複数のアイコンが表示される。

シノンをもみくちゃにしていた3人がゆっくりとこちらを向くのを見て、ストレアを含めて親指を後ろに指す。

「お 前 ら 今 す ぐ 表 に 出 ろ !」

□□□

「何か言うことは?」

「「「シノン(さん)をもみくちゃにして、ごめんなさい」」」

「ん、ストレアは?」

「え?私別に悪くないでしょ?」

「ス ト レ ア ?」

「うそですごめんなさいだから頭握るのやめて!」

「にぃに怖いです…」

「リクくん、最近どんどん魔王みたいになってるのよね」

戦闘だけでなく、こんなところてもちゃっかり役立つ魔王化はなかなか便利だ。使用後の疲労感が明らかにおかしいけど、そこは気にしたら負けだ。

キーボードを叩き終えたストレアがシノンと俺を見て言った。

「よし、これで明日になったら元に戻ってるはずよ」

GM権限は無くなってしまったが、MHCPとしての機能をある程度残しているストレアにとってこのくらいのバグ消去は朝飯前だったようだ。

「じゃあ明日まで外には出られにゃいわね」

「迷惑なバグだよな。外見だけならともかく話し方まで変わるんだから」

「ほんと、いい迷惑だわ」

やれやれ、といったふうに肩をすくめるシノンにアスナが近づいて小声で何かを囁いた。

途端に本日何度目かわからなくなってきたシノンの顔が赤くなる。気のせいか、煙が出ているようにも見える。

「さ、長居しても迷惑だしみんな帰ろっか」

「えー私触り足りなーい」

「リズさん、またリクさんにぶっ飛ばされますよ?」

「よーし帰ろ!早く帰ってみんなでお茶会しよ!」

「ちょ、リズ早っ!」

「今度は遊びにくるねリク兄!」

「にぃに、また来ますねー」

「お、おう」

アスナを筆頭に全員でそそくさと帰ってしまった。別に日が浅いわけでもないし、まだ夕方だから家にいてもなにも問題ないんだが…

「あの、リク?」

「なんだ?」

「に、にゃあ////」

恥ずかしながら、猫のように手を丸めて鳴き真似をする詩乃。

ハッキリ言って破壊力がおかしい。なんだこの世界一可愛い物は。

「………詩乃」

「…にゃに?」

「さっきアスナに言われたのって、それか?」

「こうすればリクが喜ぶって言ってたから…」

間違ってない…間違ってはないんだけどもアスナさんと詩乃さんや、俺にも心の準備とかそういうのが必要なわけでだな…

「え、ひあっ!んっ、あっ、やあっ…リク、だめぇ…」

抱き寄せて猫耳を甘噛みしながら尻尾を握って刺激を与えると、詩乃から甘い声が発せられる。

あんなのをいきなり見せられたら理性なんかすぐに吹き飛ぶ。

「詩乃が悪いんだぞ?いきなりやったりするから」

「んんっ、だって喜んで、ほしくて…ぁん、ひゃっ…」

息が荒くなって服にしがみつく姿を見て、詩乃を抱えて2階の寝室へと上がる。

ベッドに寝かせて覆いかぶさると、詩乃が片胸当てと倫理コードを慣れた手つきで解除する。

まだ本格的にやってるわけではないのに既にまどろんだ瞳と猫耳と尻尾のせいかいつもより色気が増している詩乃の姿に独占欲が掻き立てられる。

「…優しく、してよ…」

「ん、わかってるよ」

 




この後は各々のお好きなプレイをご想像ください(ゲス顔)

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