弧月を握った少年   作:ハヤヲ

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どうも、ハヤヲです。

お待たせしました。

急いで書いたんで今回割りと酷いと思います。

最近漫画を買いすぎて困ってます(金銭的に)。


今まで漫画を買うってことをそんなにしなかったので本棚もろくなのがなくて机に積み重なってます。



それではどうぞ!




玉狛支部

 

 

 

 

ーーーーー

ボーダー本部からの帰り柚宇さんを家の近くまで送り、やっとの思いで我が家についた。

 

「ただいま~。」

 

シーン。

 

 

そういえば妹は今日友人の家に泊まるみたいなこと言ってたな。新しい学校でも馴染めているようでよかった。リビングに入り飯の準備でもしようとするとスマホが鳴った。

 

「ん?」

 

スマホを起動するとLINEの通知だった。

 

****

 

ーー三上 歌歩があなたをボーダー一年組に招待しました。ーー

 

と書いてあった。今日、風間隊からでる際に言ってたグループってやつか。とりあえず参加しておこう。

 

ーー峯内 閃が参加しました。ーー

 

 

閃「こんばんは、B級ソロの閃です。よろしく」

 

三上「よろしくね!」

 

出水「閃じゃん!いつの間に三上と仲良くなったんだ?」

 

閃「ボーダーの廊下で荷物もってフラフラしてたから助けただけだ。」

 

米屋「まあよろしくな~」

 

閃「まだ会ったことない人は今度改めて挨拶に行きます。それじゃおやすみ。」

 

 

***

 

最後にそう打つと、スマホの電源を落とし食事の準備を再開した。一年生組は結構人数がいるので全員と顔合わせるのは大変そうだが早い内にみんなと会っておきたいな。

 

「さてなに作ろうかね?」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

ーー翌日ーー

 

今日は土曜日で学校が休みなので朝からランク戦でもやろうと本部ロビーに来ていた。出水や陽介もその内くるはずなのでそれまでの間に肩慣らしをしたいところなのだが、少し時間が早すぎたようで余り人がいない。

 

「うーん。早すぎたか?まあ飯でも食べて時間を潰そう。」

 

 

そう思い食堂に足を向けた。

 

 

*****

 

 

食券を買い、食堂のおばちゃんに券を渡してそこからから数分経つと、食事がでてくる。今日はたぬきうどんだ。朝だからというものもあり、あっさりした物が食べたくなったのだ。

では、いただきます。……うん。うまい!

 

 

「あれ?閃くん?」

 

たぬきうどんに夢中になっていると横から呼ばれたので振り向くとそこには那須玲がいた。

 

「モグモグ…那須。おはよう…モグモグ。」

 

「おはよ。こんな朝早くにどうしたの?」

 

「俺はランク戦やりにきたんだけど早く来すぎて誰もいないから、腹ごしらえでもしようかと。」

 

そういう那須は?と聞くと、医務室でちょっとした健康診断をしていたらしい。那須は昔から病弱で「体が弱い人がトリオン体で元気になるか?」という研究の協力でボーダーに入隊したらしく、定期的に健康状態チェックするためにこうして足を運んでるらしい。トリオン体での那須は病弱な面影すらなく目が輝いていて、機敏に動き変化弾(バイパー)で相手を蜂の巣にするほどのアグレッシブガールだ。

 

「じゃあこれから防衛任務があるから。またね。」

 

「おう!またな。熊谷によろしく~」

 

手を振ってから去っていく那須を見届けたあと、残っていたうどんを食べ、もう一度ロビーに戻ることにした。たが、それを阻むようにスマホが鳴り見ると忍田さんから本部長室にくるように連絡がきた。

 

 

ーーーーーー

 

現在、本部長室前。そういえば出水たちに行けないって連絡しとかないとな。

 

 

ゴゥーン

 

「失礼します。」

 

挨拶をして部屋に入ると仕事中の沢村さんがこちらに気付き声をかけてきてくれた。

 

「閃くん、いらっしゃい。そこに座って少し待っててね。」

 

言われるがままソファーに腰を下ろすと沢村さんがお茶を出してくれた。

 

「ありがとうございます。」

 

いえいえ、と仕事に戻る沢村さんを見ていると奥から忍田さんがやってくる。

 

「待たせたね。いきなり呼んですまないな。」

 

「いえ、ところで何か用ですか?」

 

「近い内に防衛任務が始まると思うんだが、君は未だチームを組んでないので何処かの部隊と合同で行ってもらうことになる。」

 

確かに俺はチームを組んでないからな何処かにお世話になる形になる。一人でトリオン兵の多くを相手にするのはA級隊員のごく一部だけだ。

 

「そこで太刀川隊と合同でやってもらおうとしたのだが事情があって、一緒に防衛任務を入れるのが難しそうだったので、代わりを隊員を用意した。」

 

最初に色んな部隊と合同でやるってのは聞いてたし驚きはしないけど、代わりの隊員って事は一人?誰だろう。

 

「もう呼んである。紹介しよう。」

 

ゴゥーン

 

タイミングを計ったように部屋の扉が開いた。

 

「失礼します!実力派エリートお召しにより参上しました!」

 

 

 

 

ここから俺の人生が変わった。

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

「実力派エリートの迅悠一だよ。よろしく」

 

「ど、どうも……。」

 

自分でエリート発言するこの人は、どうやらA級より上のS級らしい。S級は黒(ブラック)トリガーという、ボーダーで支給されている通常トリガーとは性能が格段に違うらしい。現在S級隊員はここにいる迅悠一とあともう一人だけだという。

 

「迅、キミがいっていたように任せていいんだな?」

 

「はい。こいつは俺が育てますよ。」

 

「なら後は頼むぞ。」

 

「了解。…………じゃ閃いこうか。」

 

え?どこに?

 

「じゃあ閃くん頑張ってくれ。」

 

えーっと話についていけない。

 

 

****

 

 

あの後ついてこいと言われ迅さんは基地の外に出てしまった。あれ?訓練室かランク戦ロビーとかじゃないの?と思いながらいると車とその前で煙草を吸っている人がいた。

 

「お?迅。そいつが例の子か?」

 

「ボス、お待たせ。そう、この子が峯内閃。分岐点で重要な人物の一人。」

 

分岐点?重要?果たしてそれが何か分からない俺はとりあえず挨拶をするべく少し前にでて頭を下げた。

 

「閃です。」

 

「玉狛支部、支部長の林藤だ。よろしくな」

 

「玉狛支部…?」

 

「とりあえず詳しいことは向こうで話そうぜ。」

 

三人で車に乗って玉狛支部とやらに連れていかれた。

 

 

ーーーーーー

 

 

ついた場所は、川の調査か何かで建てられた建物を昔買い取ってそこを拠点にしたそうな…。

 

「着いたぜ。ようこそ我らの玉狛支部へ!」

 

 

ガチャ

 

 

「ただいまー」

 

という声に出迎えたのは、ひとりのメガネをかけた女性だった。

 

「迅さん、ボスお帰りー。…え!?お客さん!!ちょっと待ってお菓子あったかなー?」

 

 

上で何やらバタバタしている女性を待っていると迅さんが「まあ座れ」というので近くのソファーに腰を下ろした。

 

 

***

 

お茶とお茶請けが出されて今は四人と一匹がいる。林藤さんは仕事があると言って奥の部屋に行ってしまった。

何でカピバラ?てかカピバラだよな。

 

「改めまして私は宇佐美栞。この横にいる子が林藤陽太郎とそっちがらいじん丸。この前LINEのグループに入ってきた閃くんだよね?私も一年生だからよろしくね!」

 

「ああ、よろしく。」

 

「さて、自己紹介が済んだところで本題に入ろうか。……閃。お前には暫くソロ隊員でいてもらう。勿論、どの隊に誘われても断ってほしい。」

 

マジかー。何処かの部隊に誘われるなんてそうそうないと思うが、そろそろ自分でチームを組んだりしたいって考えてたのに。でも何でだ?防衛任務も始まるから他の人との連携を覚えた方がいいと思うんだが…。

 

「連携やチームでの戦い方は俺が教えたりするし、他の部隊にも頼むつもりだ。でもチームを組んで貰うのはちょっと困るんだよな。」

 

困る?なぜ?と頭を傾げていると迅さんが

 

「俺のサイドエフェクトがそう言っているから。」

 

サイドエフェクトとはなんぞや?更に頭に疑問符を浮かび上がらせていると宇佐美からの説明が入る。

 

「サイドエフェクト、意味は副作用。それでサイドエフェクトはトリオン能力の高い人がごく稀に特殊能力を発症させるの。特殊能力って言っても火を吹いたり空を飛んだりとか超常的なものじゃなくてあくまで、人間の能力の延長線上だよ。例えば、耳が人の何倍も良いとか100メートル先の文字が見えるぐらい目が良いとかだね。」

 

宇佐美の説明を一通り受けてから迅さんが再度俺を見てから

 

「そこで俺のサイドエフェクトだけど。俺は一度みた相手の少し先の未来が見えるんだ。通称、未来視。」

 

は!?未来!!もうそんなんチートやチーターやん!?

しまった。どっかの関西モヤットボールになってしもうた。

 

「それって強すぎじゃないですか?」

 

「確かに強力ではあるけど万能じゃない。読み逃すことだってあるし、逃れることのできない未来だってある。」

 

それもそうだ未来は明るいだけが未来じゃない。暗くて目を背けたくなるような未来も視えてしまうのだ。

 

「まあ話を戻そうか。チームを組んじゃいけない理由はまだ言えないけど、閃が強くなるのに必要なことではあるんだ。」

 

「それで俺はこれからソロとしてやっていくのは分かりました。でも、強くなるって何時ものようにランク戦じゃダメなんですか?」

 

「基本はそうだけど、トリオン兵にも慣れて欲しいな。その内うちの隊員が帰ってくるからそれまで宇佐美に頼んで色んなトリオン兵と戦ってもらう。」

 

「じゃあ部屋作るから準備できたら入ってね~」

 

 

******

 

宇佐美にトレーニングステージをつくってもらい、トリガーを起動する。

 

『はいはーい。最初はモールモッドからいくね!』

 

「オーケー。……さあこい!」

 

弧月を抜き構えると目の前にモールモッドが現れた。

 

 

ーーーーーー

 

しばらくトリオン兵と戦っていると休憩しようという宇佐美の言葉に同意して一旦トレーニングステージから出た。

 

「疲れた~。」

 

「はいよ。お疲れさん。」

 

迅さんからドリンクを受け取ってジュージュー飲む。実際、肉体的疲労はないがそのぶん精神的な疲労が溜まるのだ。

 

「いや~閃君強いね。」

 

「そうか?出水や陽介と戦うと負け続きだからそんな実感ねーな。」

 

「え!?陽介と知り合いなの?」

 

「まあクラス同じだし。」

 

「そうだったんだ~、私ね陽介のいとこなんだよ!」

 

マジか。でも確かに面影が…。少し陽介と宇佐美を比べていると迅さんが話に入ってきた。

 

「B級上がりたてのやつがA級相手に普通に戦えてる時点で相当だぞ。それに風間さん相手に1本取ってるみたいじゃん。」

 

「風間さんに!すごいね~」

 

何で知ってるんですか。この人。

 

「この前風間さんに会って聞いたからだよ。」

 

心を読まないでください。

 

 

ーーーーーー

 

 

一時間後。またしばらく色んなトリオン兵(やしゃ丸シリーズ?)と戦いってると知らない声が聞こえた。

 

『あんたちょっとそこにいなさい!』

 

声質から女性だとわかるが宇佐美とは違うので誰だろうと思ったら、緑色の瞳でアホ毛があり明るめの茶髪で首筋までのボブカットの子が現れた。

 

「私は小南桐絵。あなたは?」

 

「峯内閃。」

 

「結論から言うわ。私と戦いなさい!」

 

本当、ボーダーには戦闘狂しかいないのかよ!!

 

 

 

 

あ、俺も大概でした。ww

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

他の人の作品みてると自分の文才の無さが……。

でも、少しでも良いものを届けられるように頑張っていくつもりです!


テストが、また近づいてきたため次の更新時間が空くかもしれません。
(勉強嫌になったら上げるかもしれませんがw)


ではまた次回で!

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