SAOHRやってて遅れましたすみません。
今回はいろんな方がでてきます。
今年はこれでラスト投稿かな?次は少し遅くなるかもしれません。
入隊式から一週間後B級になった俺は太刀川隊に来ていた。ホントはもっと速く上がれたのだが、野暮用で本部に来ることが出来なかった為、一週間も掛かってしまった。そんなことより、B級に昇格したことによって色んなトリガーをセット出来るようになるらしく、柚宇さんに弄ってもらおうとしている。
「こんにちわー!」
「お?閃か、昇格したんだってな」
「はい。無事に」
「あ、閃くん昇格おめでと~!」
「柚宇さんありがとうございます。早速で悪いんですがトリガーセットしてもらっても良いですか?」
はいよ~といいながらオペレーター用のデスクに座った。
「じゃあお復習でトリガーについて説明からしていくね」
*****
トリガーとは近界民の文明のテクノロジーであり、武器や空間を作り出すことができる。トリオンという誰しももっているエネルギーを利用し、トリガーを起動させる。そこから実体をトリオン体(戦闘体)と入れ替えトリガーのなかに収納される。
ボーダーのトリガーホルダーには最高8種類までトリガーをセットすることができ、メイン(利き手)とサブ(逆手)で一種類ずつ使うことができる。
「次は閃くんが使いそうなオプショントリガーについてね」
オプショントリガー
トリガーの種類の一つで、他のトリガーと組み合わせて使用することが出来るもの。
旋空。弧月専用オプショントリガー。トリオンを消費して刃を瞬間的に変形・拡張できる。振り回されるブレードは先端に行くほど速度と威力が増す。主に「旋空孤月」と呼ばれることが多い。
バッグワーム
レーダーに映らないようになるマント。使用中は少しずつトリオンを消費する。スナイパーがよく使うほか、アタッカーが奇襲に使うこともある。
シールド
防御用トリガー。形状は自由に設定でき、防御範囲を小さくするほど耐久力が上がる。アステロイド等の銃手用トリガーと同じように、1つの盾を分割して展開させることも可能。動かすこともできるが、動かすと耐久力が下がる。また遠距離に出現させ離れた隊員を守るといったことも可能。
「この三つは必須になるね。旋空いれてない人もいるけど閃くんの戦いだとあった方が良いと思う。」
「この間正隊員どうしのランク戦をみてて、板みたいなのを踏むとジャンプするトリガーがあったんですけど…」
「それは多分グラスホッパーだね~」
グラスホッパー
空中に足場を作り、それに触れることで反発力を起こし加速・移動する機動戦用オプショントリガー。シールドと同様に分割することも可能。また他者に「踏ませて」移動をコントロールすることも可能。
「とりあえず今言ったやつ入れてみる?」
「はい。お願いします。」
そうして自分のトリガーセットが終わるころ、餅を食べながら太刀川さんがこっちにきて試しに使ってみろということなので、柚宇さんにお礼をいいランク戦ロビーに向おうとすると、
「そうだ、開発室に行けばトリガーセットもできるし、ちょっとだけど武器にアレンジしたりできるよ?例えは、弧月に鍔を付けたりとか。」
おぉ、何と!そんなことができるのか。これは先に開発室が先だな。
「じゃあ先に開発室行ってきます!」
「頑張ってね~」
柚宇さんに見送られ開発室まで走っていった。
ーーーーーー
現在開発室前に来ているが初めての入る部屋は少し緊張してしまう。たが、そんなこといっていてもこのあとのランク戦に行けなくなってしまうので一歩踏み出した。
「こんにちは!どなたかいませんかー?」
…………返事がない。
とりあえず入り中に人がいないか探すと一人の男性がいた。
「あのーこんにちは。」
「ん?誰だ?お前は見ない顔だな」
「先日B級に昇格した、峯内閃といいます。太刀川隊のゆ、…国近先輩に紹介されて来ました。」
A級一位だから、知ってるとは思うけど柚宇さんじゃ伝わりにくいと思ったので言い直した。
「太刀川隊?おお、そうか太刀川の弟子になったやつはお前か。わしは開発室室長の鬼怒田だ。」
鬼怒田さんかしかも開発室室長。てか名前逆から読んだらタヌキじゃん。
「それで?何のようだ?」
「俺、メイントリガーが弧月なんですけど」
「他のに変えたいのか?」
「いえ、そうではなくてですね……」
****
「…………って事なんですけど。できますか?」
これができないと俺が考えたスタイルを考え直さなくちゃいけなくなる。どうにか通ってくれ。
「なんだそんかことか、ほれドリガーをだせ。」
あれ?案外あっさり通った。でもこれで考え直さなくても良さそうだしありがたい。
「ありがとうございます!」
ーーーーーー
ロビーにきた俺はB級に昇格してから初めてのランク戦をしにきた。複数のトリガーで攻撃による多彩さがでて今までにない楽しみが待っている。
「速く試してーな」
「何を試したいんですか?」
一人言を呟いたらまさか聞かれていたとは。
「なんだ黒江か久しぶり」
「お久しぶりです。」
「無事B級に上がれたみたいだな」
「閃先輩こそおめでとうごさいます。」
仮入隊してないくせにもうB級に上がるとか速すぎるだろ。
「あの、もしよろしければランク戦やりませんか?」
俺も新しくセットしたやつを使ってみたいし、丁度いいな。楽しみだな~
「あら?今期期待の新人二人にいっぺんに会えたのはラッキーね」
ランク戦をやろうとした矢先、セレブオーラを纏った女性がやってきた。
「峯内閃くんと黒江双葉ちゃんであってたかしら?」
「あなたは?」
「私はA級加古隊隊長の加古 望。そこにいる黒江双葉ちゃんをスカウトにきたの。」
「スカウト?」
あれか?街歩いてるとたまにみるモデルやりませんか?的なやつか。
「そう。私のチームは全員女の子でイニシャルがKで統一しているの。だからKでセンスを感じる子をみたら声をかけてるのよ。」
なるほどそういうことか。
「それでどうかしら?体験でもいいから来てみない?」
そう言われて考え始める黒江。B級に上がったと思ったらすぐA級のなるなんて誰でも戸惑うだろう。俺でももし太刀川さんに誘われたら戸惑うし、しばらく考えるだろう。だが黒江はまだ幼い。クールで年のわりにしっかりしてるが、まだ小学生だ。一からチームを作って戦うよりどっかのチームに入ったほうが成長できる。
「黒江。この話受けてみたらどうだ?悪い話じゃないしお前にとってもプラスになると思うぞ?」
「そうですね…。その話受けてみます。」
その後二人は詳しい話をするため加古隊の作戦室に向かっていった。……あ、ランク戦。
ーーーーーー
ランク戦をやりのがした俺は適当にブースに入り、パネルを見ながら相手を決めていた。
「どうせなら弧月使いで強い人とがいいな…………おっ、この人強そう。申請っと」
***
ーー別のブース内ーー
ピコンッ!
「ん?なにこれ。殆どB級上がりたてじゃん。」
***
ピコンッ!
おっ!やったね申請通った。とりあえず5本でお願いしよう。
パネルを操作してると部屋には誰もいないはずなのに声が聞こえてきた。
『あーもしもし?』
知らない女性の声。対戦相手か?
「はい。もしもし」
『いきなりであれだけどアンタB級に上がったばっかりでしょ?』
「はい。そうですけど」
『やっぱり……確かに勝てたらポイントは沢山貰えるし、負けても取られるポイントは少ない。でも差がありすぎても成長に繋がらない訳よ。』
「そういうことですか。なら、大丈夫です。」
『は?』
「だって太刀川さんより強い人となんていないんでしょう?それより始めますよ?」
いくらポイントが高くてもあの人より強いわけないし、陽介だってA級で強い。あの二人に比べたら簡単に負ける気がしない。
『ちょっ…………』
『5本勝負一本目、転送開始。』
ーーーーー
《???》
(なに?あいつ。話聞かないし太刀川さんより強い人はいないって…。それより今はあいつに勝って文句のひとつでもいってやる。)
市街地の道路真ん中で敵が何処からきても対処出来るように弧月を構える。
(上がりたてなら動きが単純のはず落ち着いて対処すれば負けることはない。)
そんな事を考えながら敵がくるのをゆっくり歩きながら探す。
するといきなり体が宙に浮いた。
!?!?
下をみるとグラスホッパーを自分が踏んだことを理解する。だが理解したときには時すでに遅かった。
防御体制をとる前に斬撃によって体が真っ二つにされていた。
『戦闘体活動限界、緊急脱出。』
ーーーーー
《閃》
転送されてから相手を探しながら持っているトリガーを再確認する。
新しく入れたのは、旋空にグラスホッパー、シールドにバックワーム。攻撃の幅が広がり考えるのが楽しくなった。
(見つけた。)
家の屋根から相手を見下ろす。とりあえず此方には気付いてないので身を潜めながら近付く。
(ここからなら行けるかな?グラスホッパー!)
相手の足元に設置して踏ませ。宙に浮かせる。そして直ぐに弧月を構え直し。
(旋空弧月!)
初めて使う旋空だったがうまく相手の体を切り裂くことに成功した。
ーーーーー
『5本目終了、2-3。勝者峯内。』
ふう。勝った~。
舐めてかかったわけではないけどやはり経験の差ってやつに苦労したな。最後、あの人の真似したら驚いて隙を作ってくれたから何とかなったけど、それがなかったら多分負けてた。
「ねぇ」
「あ、さっきの鍔付き弧月の人。」
「なにそのアダ名。私は熊谷。熊谷友子、高校一年。よろしく」
「俺は峯内閃。同い年だよ。よろしく」
「もしかして今期の入隊式で話題になった子の一人?」
なに?俺って話題にされてるの?やだー。
「それにしても珍しいね弧月を背中に背負うなんて」
俺が開発室で鬼怒田さんに頼んでどうしても背中に弧月を装備したくて、装備できるようにしてもらったのだ。
「まあな。こっちの方が俺のスタイルにあってるし、何より格好いい!」
ビシッと親指を立ててポーズしたが苦笑いに終わった。
***
あの微妙な空気のあと、熊谷と雑談していると
「クマちゃん。」
なんとも可愛らしいあだ名で呼ばれ、熊谷と一緒に振り返るとお嬢様という言葉がしっくりくる、そんな少女がやってきた。
「あ、玲。」
玲と呼ばれた少女は、俺を見付ける物珍しそうな目で眺めてきた。
「紹介するね。名前は那須玲、私が所属する那須隊の隊長でポジションは射手。」
「よろしくね」と静かに微笑まれ少し顔を赤くしてしまったがバレてないだろうか。
「で、こっちが峯内閃。最近B級に上がったばっかりのソロで私たちと同い年。」
「へぇ~最近上がってきたんだ。それでクマちゃんが手解きしてあげてたの?」
那須は熊谷に問いたが熊谷は言いづらそうに口ごもりながら、あー、とかえー、と言ったあとに
「…………負けた。」
「え?もう1回いって?」
「だから負けたんだって!」
「えーー!!」
俺はあまりの声の大きさに耳をふさいだ。
ーーーーーー
「じゃあそれでクマちゃんが焦って負けたのね」
試合の流れを説明して那須が一人でフムフム言っている。
「次は負けないけどね!」
「次も!負けないよ~」
ニヒルな笑いで返してやると少し怒った顔になってしまった。やべ調子に乗ったかな?
「あ!忘れてた。クマちゃんこらから防衛任務だから呼びに来たんだったわ。」
B級以上になると週に数回ある防衛任務が義務付けされる。門からやってくる近界民を排除しなくてはならない。俺はまだ入ったことはないがつい先日シフトを出したのでその内連絡がくるだろう。
それより今は二人が任務に遅れないように別れた方がいいな。
「じゃあお二人さん、また今度。」
「じゃあね」
「またね」
二人を見送り俺も太刀川隊の作戦室に足を向けた。
ここまでです!
読んでいただきありがとうございます!
本当は旋空を入れるつもり無かったのですが、最初は色んなトリガー使わせるつもりで入れてみました。
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@Hayao30
ではみなさんよいお年を。