早く投稿するなど嘘をついてしまい
申し訳ないです。
やっとの想いで妹の名前がでてきます。
いち読者様からいただきました。
素敵な名前をどうも有難うございます。
ワールドトリガーを友達に貸したまま
返ってこなくてorzですが
どうぞ。
屋上で迅さんと話してから下に戻るとレイジさんが声をかけてきた。
「閃。晩飯はどうする?食べていくか?」
レイジさんのご飯はボーダーの間でもとても評判らしく、特に肉肉肉野菜炒めが絶品だとか…これは食べてみたい。
「頂きます。そうだ、妹も呼んでも大丈夫ですか?」
「構わないぞ。」
「ありがとうございます!」
許可をもらい、妹にメッセージを送るとすぐに返信が来た。
「返信早ッ!えーっと、了解っと。……妹も来るみたいなので迎えにいってきます。」
後ろから迅さんと宇佐美がいってらっしゃいと見送ってくれた。
ーーーーーーー
再び玉狛にもどってきた俺は、妹を紹介した。
「みなさん、こいつが俺の妹です。」
「こんばんは!妹の千晶(ちあき)です!兄がお世話になってます!」
千晶が自己紹介を終えると近くにいた二人が答えた。
てか、お世話になってますってお前はオカンか。
「私は宇佐美 栞。よろしくね」
「私は小南 桐絵。よろしく」
「二人ともお綺麗ですね!今日はお招きいただきありがとうございます!みなさん、よろしくです!」
男性陣の紹介する前に仲良く三人でガールズトークに花を咲かせている。
「流石、千晶だ。仲良くなるの早い。」
「先輩にはできなさそうですよね」
「そうだな。俺のコミュニケーション能力は殆どアイツに取られたからな。」
千晶は俺が頑張って仲良くなった人でもそれを嘲笑うかのように、一瞬で仲良くなるのだ。
てか、この後輩、さりげなく俺のことバカにしたろ。
「おい、お前ら飯ができたぞ運ぶの手伝え。」
失礼な後輩に対して一言言ってやろうと思ったのだが料理ができたらしいので運ぶのを優先する。
*******
「ご馳走さまでした。」
レイジさんの極ウマ飯を堪能すると、千晶が食器を持って台所に運んだ。それをみていたレイジさんが声をかけた。
「千晶、客なんだからやらなくていいんだぞ」
「いえいえ!ご馳走になったんですから、洗い物くらい手伝います!」
腕捲りをしながら答える千晶。それをみていた迅さんは俺のとなりにコーヒーの入ったマグカップを手渡しながら座った。
「良くできた妹だね~」
「俺の自慢の妹です。」
「……閃、今度千晶ちゃんを開発室に連れていってくれるか?」
迅さんはおとぼけた顔からいきなり真剣な顔つきになりそんなことを言ってきた。だいたいなぜ千晶が開発室に?
「なぜ?そんなことを?」
率直に聞いてみた。
「一度、鬼怒田さんに会わせた方がいい。俺のサイドエフェクトがそういってる。」
「未来予知。……わかりました。後日、連れていきます。」
「鬼怒田さんには俺が話をつけとくよ」
****
食後に果物を食べながら雑談をし、良い時間になったのでそろそろお暇することにした。
「今日はありがとうございました。」
「レイジさん!ごちそうさまです!みなさんもありがとうございました!」
「また、いつでも来いよ。」
「はい。迅さん。…それじゃあ」
そういって俺と千晶は玉狛支部を後にする。
家に向けて歩いているとき迅さんに言われたことを再度考えていた。千晶が開発室に、いったい何が起こるのだろうか。
ーーーーーーー
翌週。
今日は妹の千晶を連れてボーダー本部、開発室に足を運ぶ予定である。先週迅さんに、例のサイドエフェクトで鬼怒田さんに会わせてみよう。ということになったのだ。
「そろそろいくぞ~」
「は~い!今行く~!」
俺は玄関で靴を履きながら千晶をまってると、スマホが振動したので確認することにした。
それは、一年生組のグールプLINEの通知だった。
ー ボーダー高一組 ー
出水「次の休みに出掛ける予定を槍バカとたててるんだけど、予定あいてるやついる?」
米屋「誰が槍バカだ、弾バカ。久しぶりにどっかいこーぜ!」
とのことだった。
特に予定がないので空いている旨を伝える。
峯内「俺は空いている。」
メッセージを送信すると、妹が上から支度を終え階段を降ってきたのでスマホをしまい、一緒に家を出た。
ーーーーー
30分程でボーダー本部に着いた。千晶はボーダー隊員ではないが、話が通っていたため簡単に入ることができた。
中に入り、ただでさえ長いのに廊下の景色は変わらないので進んでいる気にならない。
「ねぇ、お兄ちゃん?」
「ん?なんだ?」
「開発室ってところに行って何をするの?」
「詳しくは俺もわからん。」
「えぇ。」
妹のジト目から逃れようと視線をずらすと、ちょうど開発室についたようだ。
ゴゥーン
「失礼します。峯内です。鬼怒田さんいます?」
適当に挨拶をしながら入っていくと、千晶も「失礼しまーす。」と小声で言いながら付いてくる。
すると、奥から背の小さなおじさんがやってくるのが見える。
「おぉ、閃!そっちは妹の千晶ちゃんだったか?よくきたな!まあ、立ち話もなんだ、とりあえず座れ。」
***
自己紹介も兼ねて、少し雑談してから今日の本題に入る。
「話は迅からきいとる。だが、にわかにも信じられんな、彼女が開発室に必要な人材になるなど…」
「はい。俺もそう思います。千晶は昔から物造りとかは得意なのは知ってますけど、トリオンについてはもちろん無知ですしね。」
ボーダーのテクノロジーは現代の科学技術とは全くの別物なのだ。少し知識を得たからといって、すぐ対応出来るほど千晶の頭はできてないはずだ。
「ねぇねぇ、お兄ちゃん」
「ん?なんだ?」
「そのトリオンっていうのはなんなの?」
聞きなれない単語に疑問に思った千晶は首をかしげながら聞いてきた。
「そうだな。まず、トリオンの説明からするか」
***
「……という訳で、トリオンというのは非常に貴重なものなんだ。」
「なるほど~、…つまりNA○UTOでいうチャ○ラみたいなものか~」
「まあだいたいそんなもんだ。詳しくは俺も知らん。」
本来もう少し複雑なものになるのだが、最初はその程度の捉え方でも問題ない、はずだ。
「ん?閃。携帯が鳴っとらんか?」
鬼怒田さんに言われて、ポケットに入れてあったスマホを確認してみると、着信があった。
「あ、ホントだ。電話みたいなんで少しはずしますね。」
******
開発室からでて、再度スマホを確認すると、知らない電話番号からの着信と、メールが一件送られて来ていた。
そのメールを開いたとたん、思考が一瞬停止した。
メールの送り主。それはあの事件以来、殆ど連絡を取らなくなったアイツだった。
From 新
To 閃
件名 久しぶり。元気か?
ーーーーーーーーーーー
久しぶりだな。さっきの電話は俺だ。
今、三門市に来てるんだが、良かったら会えねーか?
END
ーーーーーーーーーーーー
という、文だった。
なぜ三門市に?という疑問が頭に浮かんだが、会えばわかるのですぐに思考を切り替える。
ひとまず、開発室にいる二人に出掛けることを告げなくてはならない。
「鬼怒田さん。急用ができたので、自分はこれで失礼します。千晶はここにいろ。あとで迎えに来る。」
「おう、そうか。安心せい。千晶ちゃんは此方で預かっておく。まだ色々話したいこともあるのでな。」
「すみません。頼みます。」
「行ってらっしゃいお兄ちゃん」
ーーーーーー
開発室からでた俺は外に向けて歩きながら、先程着信のあった番号に電話をかける。
プルルルル…プルルルル…
数回コール音がなると、懐かしい声が聞こえてきた。
『よお、閃。久しぶりだな。』
「…久しぶりだな。新。」
『メールでも伝えた通り、今三門市駅前の喫茶店に居るんだが、これるか?』
「あぁ、30分以内にいく。」
『じゃあ待ってるぜ。』
電話を切ったと同時に俺は駅に向かって走り出した。
ーーーーーー
三門市駅前、喫茶店
喫茶店前につくと中から軽く手を挙げている新が見えた。俺は息を整えてから店に入るとクーラーの冷えた風がほどよくあたり火照った体を冷ましてくれる。
数秒ほどで店員さんが対応に来てくれたが、待ち合わせです。というとすんなり通してくれた。
「元気そうだな、新。」
「まあな。お前は少しかわったか?」
「そうか?自分じゃわからんが。」
「あぁ、少しな。」
「「……」」
暫しの沈黙。元々会話は多くはなかったが、今の沈黙は気まずさがあり、心地よくはなかった。
痺れを切らした俺は単刀直入にここにいる理由を問うことにする。
「それで?なんでこの街にいる?何の用だ?」
「お前に会いに来た。特に用はない。」
「…嘘だな。」
新が無意味に外出したりしない。それを俺が一番よく知っている。
「嘘じゃねーよ。お前に会いに来たのはホントだ。ただ、あの二人に頼まれて来たんだよ。」
「あの二人に?」
「あぁ、お前、ボーダーに入ったんだったな。」
「!?なんで知ってるんだよ。」
「ボーダーのサイトには正隊員の名前が全部載ってるんだよ。それを俺たちの学校のヤツが見つけた。」
え、そんなのあんの?そういえば、クラスのやつに祝われたけど、てっきり出水たちが教えたのかと…。
「最初は目を疑ったぜ?まさか引っ越し先が三門市でしかもボーダーに入ってるんだからなww
んで、それを知ったあの二人が俺をこんなとこまで寄越した訳だ。まあ俺も用があったしな。」
「確かに、引っ越し先を言わなかったもんな。そりゃ怒るわけだ。」
あの事件以来、俺は新たちと話すことが減り、親の都合で引っ越すことも三門市に来ることも言わなかった。
言う機会はあった。が、負い目を感じ、言い出すことができなかった。
「桐華はそうだったが、志乃は違うぞ?」
「は?何でだよ怒って当然だろ。それが普通だ。」
「なんだよそれ。志乃は居所がわかって安心したと同時に心配もしてたぞ。なんせネイバーがでる街だからな。」
「そうか…。」
「お前がいなくなってからの学校生活は、心底つまらなかった。どいつもこいつも張り合いのない奴らばっかりでよ。」
「そ…そうか…。」
そりゃあ、ゲームでもなんでも、勝てばもう一度だ!負けてももう一度だ!の無限ループだからな。できるだけ関わりたくないだろ。しかも、やればやるほど腕を上げて普通のひとならすぐ抜かしてしまうしな。
「まあ詳しくは後でいくらでも話してやるよ。
こっちも色々溜まってるんだ愚痴の一つでも聞きやがれ!」
「わ、わかった!わかったから!」
やだなー。こいつの愚痴は話始めると長いんだよなー。
等と考えていると、新の顔つきが変わった。
「んで、こっからが本題なんだが…」
「何だよ。てか、用あるじゃねーか。」
「まあ、細かいことは気にすんな。
……俺、ボーダーに入ることになったからよろしく」
「………は?………はぁ!?」
ニアオートマタを買ってしまったので
次の投稿がいつになるかわかりませんが
頑張りますので、よろしくです。
妹たちのキャラ設定も新しくつくったので
その内のせます。
では、今回もお読みいただき有難うございます。