ー高町家道場ー
士郎「リボーン、聞きたいことがあるんだ。」
リボ子「ダメよ士郎。あなたには妻子がいるじゃない。あたし達もう終わった関係よ、今更ヨリを戻そうなんてなめないで」
士郎「いつの間にそんな関係になった?いつの間にリボ子になった?つーかそうじゃないんだよ、ツナ君の事だ!真面目に聞いてくれ!」
いつの間にかリボ子にコスプレしていたリボーンにツッコミを炸裂させる士郎。
リボーン「相変わらず冗談の通じない奴だ、少しはユーモアを覚えろ」
士郎「君と家光相手にユーモアやってたらきりないよ」
昔のやり取りを思い出したのか、二人はフッと笑った。そして改めてシリアスな顔になり。
士郎「リボーン、君はボンゴレ十代目の家庭教師をやってると聞いていたが。」
リボーン「あぁ、アイツがボンゴレ十代目だ、本人はマフィア何かやだと言ってるがな」
士郎「そうか。彼がボンゴレⅠ世の直径の子孫だとは知っていたが。家光は知っているな?門外顧問の親方もボンゴレの継承に関わっているからな。」
リボーン「あぁ」
士郎「僕の知っているツナ君は家光や美由紀に振り回されている気の弱い男の子だった。話を聞いた時はとても信じられなかったよ、彼があの『XANXAS』を倒しただなんてね」
ボンゴレ独立暗殺部隊『ヴァリアー』のボス『XANXAS』を士郎は遠目だが見たことがあった、初めて奴を見たとき、士郎は今にも爆発する爆弾か噴火する火山のような恐ろしさを感じた。故に信じられなかった、あの少年が『XANXAS』を倒しボンゴレのボスになった時は。
リボーン「まぁ、信じられねぇのも無理ねぇな、あんなへなちょこがボンゴレ十代目だなんてな、ただあいつは恵まれたんだ、仲間に、友達に、そして何よりかてきょー様にな」
士郎「結局お前か・・・あの子はボンゴレを継承すると思うかい」
リボーン「その為に俺がいるんだぞ。」
士郎「そうか・・・、リボーンなのはを頼めるかい?」
リボーン「そういうのは俺じゃなくてツナに言ったらどうだ?」
士郎「それは桃子がやるさ、僕だと変に威圧してしまうかもしれないし」
リボーン「親バカめ」
士郎「うるさいよ」
またもや笑い合う二人。
士郎「さて、桃子とツナ君に店番やらせて置くわけには行かないし、そろそろ僕達も戻るか。」
道場を出て店に向かう二人。
リボーン「士郎」
士郎「ん?」
リボーン「・・・・・・いや、なのはがツナにホの字になってることに気付いているかと思ってな」
士郎「あぁ、その事か(ず~ん)、何でなのははツナ君に惚れたんだ?」
リボーン「人が人を好きになるのは自然の摂理だぞ」
士郎「しかしツナ君と間違って結婚なんかしたらなのははゴッドマザーだぞ?」
リボーン「以外と似合うかも知れねえぞ?なのはは結構肝が座っているからな、桃子に似て。」
士郎「それは父親として喜んで良いのか?悲しんで良いのか・・・ん?何だか店が賑やかだな?」
リボーン「あぁ、俺が呼んだ追加のバイト達とお客さんだ」
士郎「リ、リボーンが呼んだ?(なにか嫌な予感が)」
店の中に入った士郎が見たのは。
ツナ「獄寺君!このケーキ、あっちのテーブルに!!」
獄寺「はい!十代目!」
山本「お待ちどうさまです!オレンジジュース持って来ました!」
了平「極限ありがとうございました!!!」
ランボ「ガハハ!桃子!このケーキ美味しいんだもんね!」
イーピン「激烈美味!」
桃子「うふふ、ランボ君もイーピンちゃんも翠屋のケーキを気に入ってくれて嬉しいわ」
フウ太「ハル姉、このケーキがこの店で一番美味しいよ」
ハル「はひ!そうなんですか?京子ちゃん次はこのケーキを・・・はひ!カワイイフェレットさんです!」
京子「さっきそこで見つけたの、凄くカワイイよ、ね!クロームちゃん。」(スリスリ)
クローム「うん、カワイイ」
ユーノ(はわ!はわわ!)(ポ~~!)
奈々「あらあら、すっかり賑やかになったわね。」
ビアンキ「いつもの事よ、ママン。」
士郎「・・・・・・リボーン、あれが君の呼んだバイトとお客さんかい?」
リボーン「あぁ、店が繁盛してるしツナを手伝うって事でタダで働くバイトもいるんだ、至れり尽くせりだろ?」
士郎「ハァ、まぁこんなに賑やかなのは久しぶりだし、まぁ良いか」
その日、喫茶店翠屋ではイケメンなバイトがいると言うことが広まり、若奥様や昼休みの大学生やOLのお姉さま方が大勢やって来て、昼だけで過去最大の売り上げを出したのだった。
次はなのはとフェイト出会います、そしてツナは・・・。