かてきょーリリカルREBORN   作:BREAKERZ

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今回、模擬戦はかなりはしょります。


模擬戦

『死ぬ気の炎』

 

人間の生体エネルギーを圧縮し視認できるようにしたもの。指紋のように個々によって炎の色・形・強弱が異なり、炎の使い方は推進力のようにし宙に浮き自由に飛び回る事や武器や兵器の動力源にもなる。死ぬ気の炎はオーラを圧縮したもので熱は帯びても物を燃やせない(熱で融かす事はできる)。

 

『死ぬ気の炎』を灯すにはかつてマフィアが己の力の象徴として闇の力と契約した証である『リング』を嵌め生体エネルギーを波動にし『リング』を通して灯すのだ。だが『死ぬ気の炎』の強弱は『リング』を嵌めた人間の『覚悟』で決まるのだ。

 

そして『死ぬ気の炎』には『属性』がある。

 

『大空』『嵐』『雨』『晴れ』『雷』『雲』『霧』

 

これらの七つの『属性』は『大空の7属性』と言われている。そしてこの『7属性』と対となるのが。

 

『大地』『沼』『泉』『森』『山』『氷河』『砂漠』

 

といった『大地の7属性』であるがこれが使えるのは今の所シモンファミリーだけである。

 

1人の人間が複数の属性を持つ事もあるが波動の強い属性は一つのみで残りは微弱なのだ。

 

そして『大空の7属性』には『特性』がある。

 

環境に合わせる『調和』の『大空』、色は『オレンジ』

 

分子レベルまで『分解』する『嵐』、色は『赤』

 

相手を『鎮静』させる『雨』、色は『青』

 

細胞や筋肉を『活性』させる『晴れ』、色は『黄色』

 

人体や武器を『硬化』させる『雷』、色は『緑』

 

武器や関節を『増殖』させる『雲』、色は『紫』

 

幻を実物に『構築』させる『霧』、色は『藍色』

 

ツナ達『死ぬ気の炎』と『リング』を使って戦う者はこれ等の炎を使い戦っているのだ。

 

 

「とまぁ、コレがツナ達ボンゴレやシモン、というよりは今のマフィアの戦い方だな。何か質問はあるか?」

 

クロノと了平の模擬戦を横目に白衣を着たリボーンいやボリーン博士がなのは達に『死ぬ気の炎』を解説する。

 

「リボーン君いえボリーン博士、その『リング』があれば私達も『死ぬ気の炎』が使えるの?」

 

なのはが挙手して質問する。

 

「あぁ、『リング』があればお前達も炎を使うことができるぞ。だがお前達魔導師には『魔法』があるからな『死ぬ気の炎』は必要ねえだろ。そんな事より模擬戦がおもしろくなってきたぞ」

 

なのは達も視線を模擬戦に移した。最初こそ中・遠距離射撃で了平を翻弄していたクロノだが了平はクロノにぴったりと張り付き近距離戦闘に持ち込んだ事で流れが変わった。

 

「極限<マキシマム>コンビネーション!!」

 

「プロテクション!」

 

了平の息もくかせない連続ラッシュにクロノはバリアを張り防戦一方になったが・・・。

 

「ぬっ!何だこの鎖は!極限に邪魔だ!!」(ガシャン!)

 

「はぁ!?バインドを無理矢理引きちぎった!?」

 

クロノが仕掛けたトラップ式バインド(相手を捕縛する魔法)を力技で破りまるでラッセル車のように突進してくる了平。

 

「凄いわね了平君、彼の炎の色は『黄色』と言うことは『晴れ』の属性ね。なるほど、あの人間離れした高速ラッシュは筋肉を『活性』させたからこそできる芸当なのね」

 

「いいやリンディ、了平は通常の状態であれほどの動きができるんだぞ」

 

「え?(汗)」

 

リンディはリボーンの言葉を思わず聞き返した。魔法の強化もないのにあんな人間離れした動きができるのが信じられなかったからだ。

 

「だがアイツの『最大の武器』は『格闘技術』でも人間離れした『突進力』でもない、どんな逆境や敵にも恐れず真っ向から挑む『ど根性』だ!」

 

「うおおおおおおおおお!くらえ!『マキシマム・イングラム』!!」

 

いきなり了平の姿が三人に分身するとクロノのプロテクションに向かってストレートパンチをぶつける。クロノはダメージこそなかったが衝撃までは防げず壁まで吹っ飛ばされた。

 

「グハッ!?」

 

「うおおおおお!」

 

更にクロノに向かう了平!クロノに顔面パンチを叩き込もうとしたが直前にストップした。

 

「あれ?了平さんどうして止めたの?」

 

「なのは良く見ろ、クロノの奴了平の鳩尾に杖を突きつけてるだろ?」

 

クロノもまたカウンターの要領で魔力弾を了平に叩き込もうとしたのだ。

 

「(ニッ)極限にやるなクロノ」

 

「(フッ)君もな了平」

 

「勝負は引き分けだな」

 

「えぇそうね」

 

リボーンとリンディは引き分けと判断し模擬戦を終了させた。了平とクロノは友情が生まれたのか模擬戦終了時に握手をかわしていた。

 

 

ーVS獄寺ー

 

ボンゴレ嵐の守護者にしてツナの右腕(自称)の獄寺との勝負は射撃勝負だった。お互い中・遠距離射撃を得意とする二人はクロノは空中から獄寺は自身の武器、複数の属性の炎を使う匣兵器『SISTEMA C.A.I.』のホバリングで地上からお互い打ち合いを続けていた。

 

「シュート!」

 

「炎の矢<フレイムアロー>!」

 

ドン!ババババ!ドカン!

 

お互いに一進一退の射撃戦を繰り広げた。そして戦っているクロノと観戦していたなのはとユーノとリンディとエイミィは獄寺の黒い骸骨を組み合わせたような『SISTEMA C.A.I.』を見て思う。

 

「「「(趣味悪)」」」

 

「「(ちょっとカッコいいかも)」」

 

男の子二人は中二心を刺激され女性陣は引いていた。

 

「バスター!!」

 

「嵐+雷 フレイムサンダー!!」

 

お互い砲撃の放つ、お互いの砲撃は相殺され土煙が舞う。煙が晴れるとクロノと獄寺は杖と骸骨の銃口をお互いに向けたまま膠着した。

 

「こりゃまた引き分けだな」

 

「そうね」

 

リボーン達から引き分けを言い渡され武器を降ろす二人、だがその顔は満更でもない顔をしていた。

 

因みに獄寺の相棒『嵐ネコ』の『瓜』は模擬戦に参加せずリボーンの隣で観戦していた(エイミィが頭を撫でようと近づいたらおもいっきり引っ掻かれ、それを見たなのはも瓜には近づかなかった。引っ掻かれた傷は了平のガリューに治して貰った)。

 

 

ーVS山本ー

 

山本は二匹の相棒『雨燕』の『小次郎』と『雨犬』の『次郎』を呼び出したが小次郎だけつれていき次郎は置いていった。次郎はなのはになつきなのはも模擬戦そっちのけで次郎やナッツと戯れていた(エイミィが羨ましそうに見ていたが)。

 

小次郎を上空に上げ雨を降らせ山本は竹刀を構えるとなんと竹刀が日本刀に変わった!この刀こそ戦国の時代数多の人間を切り捨ててきた『完全無欠』『最強無敵』の剣術『時雨蒼燕流』の継承者に伝えられる刀『時雨金時』だ。

 

山本は上空を飛ぶクロノに次郎から貰った三本の小刀で空を飛びながら了平のように接近戦を挑んだ。クロノも同じ手に引っ掛かるかと距離を開けようとしたが徐々に謎の倦怠感が体を襲う。

 

「(何だ?体がダルい)」

 

「ワリイなクロノ、ちょっとズルい手を使わせて貰ったぜ」

 

山本の言葉でリンディは気付く。

 

「山本君の『属性』は『雨』、『雨』の『特性』は『鎮静』。あの燕が降らせた雨には鎮静効果があるのね」

 

「あぁ、今のクロノは鎮静剤漬けにされたも同然だ。それにどうやら魔力の流れも鎮静されてるようだ」

 

徐々にクロノの魔力弾の威力が弱くなり少しずつ飛行魔法が弱まり下へ降下していくのをを見てリボーンが呟く。魔導師は体内にある『リンカーコア』から魔力を生み出しているが『雨属性』の影響を受けてリンカーコアからの魔力の流れが鎮静したようだ。クロノは地面に降り同じように地面に降り自分に向かってくる山本に砲撃魔法をぶつけるが。

 

魔法を食らったのは山本の姿を写した水柱だった。面食らったクロノとリンディ達、慌てて山本を探すが山本は『時雨金時』をクロノの背後から突きつけた。

 

「(『時雨蒼燕流 攻式九の型 うつし雨』)どうする?クロノまだやるか?」

 

「(ふ~)降参だ」

 

両手を上げて降参のポーズを取るクロノ。

 

「リボーン君、ちょっとズルくない?」

 

「なに言ってんだ。模擬戦とはいえ実戦に卑怯もらっきょうもねえんだぞ」

 

模擬戦終了を言われ戻ろうとするが鎮静の効果がまだ効いてるのかクロノは山本に肩を借りながら戻っていった。

 

 

ーVSツナー

 

いよいよツナとの最終バトルだが連戦の疲労が残っているのかクロノの息が乱れていた。だがクロノにも執務官としての意地とプライドがあるので泣き言を言わず構える。

 

「ツナ」

 

「何だよリボーン?」

 

「クロノの奴疲労がピークだ『一瞬』で終わらせてこい」

 

「・・・ああ」

 

ツナもクロノが心配ゆえに時間を掻けず終わらせようと考えた。そしてクロノと向き合い『超<ハイパー>死ぬ気モード』になる。

 

「行くぞクロノ」

 

「「「(え?誰この人?)」」」

 

突然さっきまで気の弱そうな雰囲気から一変し静かにだが力強さに満ちた顔つきと声に変わったツナに管理局組は困惑しユーノは無理もないと言わんばかりの苦笑いを浮かべなのははツナの姿を見落とさないようにしっかりと見ていた。

 

ツナとクロノは空中で向かい合い構えた。リンディから模擬戦開始を告げられると同時に。

 

「・・・・・・・・・・・・」(ビュンっ)

 

ツナの姿が消え一瞬でクロノの背後に周り当て身をした。

 

「な・・・に?」

 

一瞬何が起こったかわからないままクロノの視界は闇に落ちた。

 

「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」

 

一瞬、いくら了平・獄寺・山本と連戦して疲労していたとはいえクロノを一瞬で倒した。なのはもユーノもリンディもエイミィも何が起こったか理解できなかった、模擬戦が開始した直後ツナの姿が消えたと思えばクロノの背後にいて一撃で倒したのだ。その事実になのは達は呆然としていた。

 

クロノを担いで戻ってきたツナは戦闘時と違いいつもの気の弱そうな少年に戻っていた。

 

 




今回はここまで、次回はなのはにスポットライトを当てるかも?

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