【完結】星矢になりました   作:しらいし

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7.水と氷の魔術師

「星矢!本気で小宇宙を高めて技を撃ってみろ!」

「アルデバラン...聖衣まで付けて...ていうか(知ってたけど)黄金聖闘士なんだね」

「ああ、"牡牛座"の黄金聖闘士、タウラスのアルデバランとは俺の事よ。遠慮はいらん!全力で来い!」

「分かったよアルデバラン!...燃え上がれ!俺の小宇宙よ!」

「来い星矢!」

「うおおお!喰らえ!(まだペガサスじゃないから只の)流星拳!」

「生ぬるいわ!グレートホーン!」

「ぐはぁ」

 

空を飛びグシャっと頭から落ちる。この世界ではデフォルトな飛び方。この落ち方で無事でいられる事が聖闘士の第一条件だと割りと本気で思ってる。ってこの野郎。

 

「アルデバラン!反撃するとかひどくないか!」

「反撃しないなど一言も言っていない」

 

ぐぬぅ。確かに。

 

「いや、黄金聖闘士の一撃とか、まだ只の(青銅)聖闘士候補だぞ俺」

「本気ならお前は死んでいる。黙って(黄金)聖闘士候補なら立て」

 

くそ、無理ゲー過ぎる。

 

「お前の拳は遅すぎる。そんな事では(黄金)聖闘士の基本の速度(光の速さ)にはまったく足りない」

「まじかよ...まだ(青銅)聖闘士の基本の速度(マッハ1)にまったくと言われるくらい足りないなんて...」

「フッ俺が教えてやるんだ。いつか届くさ。さぁ来い星矢!」

「おう!行くぞアルデバラン!」

「グレートホーン!」

「ぐわあああ」

 

やっぱ今日死ぬかも知れない。

 

 

 

「よし。今日はこれくらいにしてやろう」

「...ありがとうございました」

「はっはっは!湿気た面するな!よし、ステーキでも食わせてやる!この前ロドリオ村で買い込んで来たからな!」

「一生付いていきますアルデバラン先生!」

 

アルデバランに飯を集りに金牛宮へ。白羊宮はムウがいないので素通りです。

 

「旨い!旨いよアルデバラン!こんな分厚い肉食べたの(この世界に生まれて)初めてだ!」

「...いつもは何を食べてるんだ?」

「豆のスープとか」

「...育ち盛りには辛いだろう。少し持っていくか?」

「いいの!?...でもアルデバラン、肉ってどうやって保存するんだ?聖域じゃ電気無いから冷蔵庫使えないし」

「水瓶座のカミュが氷の闘法の使い手でな、カミュに氷の棺を作って貰い保存している」

「俺もカミュに頼みたいんだけどいいかな?」

「そうか、よし。俺からも頼んでやろう」

 

さすがアルデバラン先生。頼れる。素敵。

 

「私がどうかしたのかアルデバラン?」

「おうカミュか。任務帰りか?」

「ああ、今シベリアから帰ってきた所だ」

 

なんて都合のいいタイミングで現れるんだ。ん?カミュここにいるって事は氷河の師匠は水晶聖闘士か。て事はこの世界アニメの世界で確定かな。つー事は皆と兄弟では無いのか。性欲変態爺なんて言ってごめんよ光政翁。

でもあれか。あの百人の孤児全員無作為に選んで死地に送り込んだのか。鬼畜爺に改名してやるわ。

 

「実はなカミュよ。この星矢に氷の闘法を教えてやって欲しいのだ」

「...何?」

「いやいやいやちょっと待ってよアルデバラン、俺そこまで言ってない」

「ふむ、何故氷の闘法を?」

「動機が不純過ぎて怒られそうなんだけど...食料の保存が難しいからさ、いや頼みたかったのは氷の闘法じゃなくて保存出来る氷の箱が欲しくて」

「それで氷の闘法を学びたいと言う訳か」

 

あれ?話通じてないぞ?

 

「しかしいいのか?君の弟子なんだろうアルデバラン?」

「いや、俺もたまに面倒を見てるだけで俺の弟子って訳じゃないんだ。こいつの師匠の魔鈴から大分放置されてるみたいでな。面白いし頑丈なのは保証するぞ?」

「頑丈?」

「俺の(手加減した)グレートホーンを何発も喰らって生きている」

「それは面白い」

 

え。ちょなんか話の流れが絶対ヤバい方向に行ってる気がする。

 

「頑丈って大事なの?いや大事かも知れないけどさ」

「カミュはな、今まで30人以上弟子を取っているが水晶聖闘士一人以外全員ぶっ壊した男だ」

「フッ」

 

嘘やん。フッじゃねぇよいやほんと嘘って言ってよ。

 

「かくいう俺もな、今までの弟子は全員一発目のグレートホーンで倒れてしまってな。こんなに持つ候補生は初めてだ!」

 

おおーい!ふざけんな!お前ら無茶苦茶し過ぎやろ。もうやだ帰る!魔鈴さん助けて!

 

「フッ。俺も水晶聖闘士に全てを伝えられた訳では無いのだ。それほど頑丈なら我が奥義、オーロラエクスキューションでも生き残れるかも知れんな」

 

やばい。ほんとに死ぬ。

 

「俺、午前中は魔鈴さんに基礎訓練の指導して貰ってるから無理かなー」

「何、私も暇がある時だけしか相手はしてやれん。魔鈴には私から話をしておこう」

「はっはっは!カミュと俺と二人で指導してやれば(黄金)聖闘士にも少しは近付けると言うものよ」

 

俺そんな豪華な指導して貰わないと青銅聖闘士になれないんですかね?そんなに才能無いの?カミュ、いやほんとに氷の闘法とか氷河と被るから。お前の直弟子とかなったら氷河が可哀想やんか。ね?考え直しません?

 

 

 

「ダイヤモンドダスト!」

「ぐわあああ」

 

星矢です。陽の光があんなに暖かいって事は聖闘士なっていないのに黄金聖闘士の氷の技を食らいカチンコチンになっている俺が一番良く知っています。

 

「確かに頑丈だな」

 

おいまてほんと辞めろやマジで。




調子乗って投稿してたら、あと話のストックが六話分しかねぇ!書かなきゃ(使命感)

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