完全体激おこハーデスと戦闘。アテナまだ復活する気配無し。黄金達は向こうでまだ神二人とバトル中。詰んだかも分からんねこれは。とは言えやるしかない訳で。無言でいきなり剣を振るうハーデス。
「一輝!」
「おう!」
「盾になれ!」
「何!?ぐわぁぁぁ」
一輝を盾にハーデスの攻撃を凌ぐ!ハーデスの斬撃に合わせて一輝を振り回し、全て一輝で受け止める!一輝は死ぬ!そして燃える!んでもって復活する!
「星矢貴様ぁ!」
「いや、どうせ無傷で復活するからええやんけ」
一輝はギャーギャー言ってるがとりあえず首根っこだけはしっかり掴んでおく。最終的に無傷で終わるからちょっと死ぬ程痛いくらい頑張れ!お前程いい肉壁は存在しないんだから!頑張ってチート野郎!
「ふん」
斬撃は全部一輝で止めたものの、今度は小宇宙の波動をぶつけてくる。一輝で受け止めたつもりだったけど、一輝が消滅してぶっ飛ばされアテナの眠る壺に叩きつけられる。そして炎が上がり一輝復活。一輝お前もうちょい踏ん張れよ。消えたらこっちまでダメージ受けるやんけ!一人で受けきって死んでまた壁になれ!
「...」
「何!?ぐわぁぁぁ」
一輝さん異次元にぶっ飛ばされたぁぁぁ。あーあ、面倒そうな空間に跳ばされたっぽいな。一人でも戻ってこれるだろうけど多分時間かかるなあれは。
「...これで終わりだな」
「ハーデスさぁ、俺あんたに会った事ある?」
「何?」
「いや、生まれる前とか」
「ふむ...貴様の小宇宙...貴様、前聖戦で余の身体に傷を付けた天馬座か!」
え?そっち?じゃあさっきの怒りは純粋に魂殴ったからか。聞きたい事聞いたからもういいや。俺の中に残っている女神の小宇宙を全部練り上げて眠っているアテナに流し込む!
「アテナ!目を覚まして!いやほんと寝てる場合じゃないからお願いします!」
「なんだと!?」
目を開き驚くハーデス。壺が割れアテナ復活!聖衣は無いけどニケの杖はある!んでもって!
「一輝見つけた!転移!」
「ここはエリシオン!?戻って...アテナ!」
「ハーデス...神話の時代よりの因縁、終わらせましょう」
『アテナ!』
二流神共に聖衣ぼろぼろにされながらも倒したらしい黄金達が無事合流。誰一人欠けていない。アテナの聖衣がない?大丈夫大丈夫。一輝とかいう最強の肉壁があるから。黄金達と共に残った小宇宙を全てニケの杖に注ぎ込み、ハーデスにアテナが自身の小宇宙と共に叩き込む。凄まじい光と共にハーデスの叫び声が響き渡り、その場からハーデスが消えた。そして大地が音を立てエリシオンが崩れ出す。
良かった。ポセイドンの時は立ち会えなかったからね。エリシオンが崩壊し出したって事はハーデス編完結やろ。後は帰って寝るだけ。
『星矢!』
...うん、なんとなーく予想してたんだけどね。やっぱこのタイミングだよね。俺の身体を"闇"の小宇宙が包み込み、異空間に引き摺り込む。
「あー多分大丈夫だから、皆先に聖域に帰ってて。俺ちょっとやる事やって帰るわ」
前回の性感(だっけ?)のクレイオスの時みたいなもんやろ。鬱展開とか誰も見たくないんだよ。シリアス死ねよ。俺さっさと帰ってしばらく遊び倒すだから。
オーディンローブ
「あの、星矢さん!通学中見て...あの、一目惚れで!良かったら私と付き合って下さい!」
「あーごめんなさい。本当に嬉しいんだけど俺、心に決めた聖衣があるんだ!」
物陰から見ていた聖衣達 『!!!』