アテナとハーデスがやんややんや言い合ってハーデスが苦しみだして、「瞬!」とかアテナが叫んでそこに一輝が乱入。なんやかんやぎゃーぎゃーやってる。
「しかしお前が聖闘士だったなんてな」
「いやーついつい嘘付いちゃってごめんね?」
「まぁよい。このカフェラテに免じてな」
「パンドラ姉さんラテアート好きだよねー」
「こいつ器用だよなー」
「いやデスマスクもこの前カフェラテに積尸気アート書いてたやん」
「ほう、積尸気アートとは斬新な」
「ふ、この冥界でもこのようにテーブルを囲んでお茶をする事になるとはな」
アテナとハーデスは他の人に任せて、俺とパンドラ姉さんとデスマスクとアフロディーテは完全にお茶しながら見学モード入ってます。
「で?何を企んでいるんだ星矢。手伝いいるか?」
「あーいや、なんでわかるの?」
「ふん、さっきからこっちで冗談言ってるようでアテナからほとんど視線を外してないくせに隠している気か?」
「デスマスクには敵わないなー。手伝いはいいよ。パンドラ姉さん、邪魔する?」
「私はハーデス様に下がれと言われた身だ」
「話分かる姉さん好きだわー」
一輝が瞬を殺すのを躊躇って瞬の髪の色が変化。おいそこの聖闘士共、いまのうちにやっちゃう奴いないの?アテナの前だから空気読む感じ?人の事言えないか。一輝がぶっ飛ばされハーデスの小宇宙が急激に高まり皆が身構える。アテナも小宇宙を高めそのまま約束された勝利の杖をハーデスに向け小宇宙をぶつけあう。神同士の小宇宙がぶつかり合う余波で神殿が崩壊し始める。
「ハーデス様!」
パンドラ姉さんが叫ぶ。アテナが競り勝ったようだ。まだ身体に馴染んでなかったのがでかそう。もがき苦しみ出し身体からハーデスの魂が抜け出す。
「ペガサス!流星拳!」
俺は一気に小宇宙を爆発させて持ちうる最高速度(グレートホーン移動)でハーデスに迫り、グレートホーンの加速力を上乗せした拳を一気に連発で叩き込む!
「星矢!?」
「ぐぅ!貴様ぁ!」
当てたが足りない。アテナの叫びを背に更に小宇宙を高める。
「爆発しろ俺の小宇宙よ!絶対に逃がすか!ペガサス彗星拳!」
ここで逃がすのが一番面倒臭い!一気に決める!
「星矢の援護だ!ハーデスを逃がすな!」
「相手は神だ!一対一などと言ってる場合ではない!」
まさかの黄金聖闘士が全員小宇宙を爆発させ各々の必殺技をぶちこむ!ビッグバン×十二回!ここまで動かなかった星矢の狙いに気付いた黄金全員が息を完全に合わせた神の領域に踏み込んだ必殺拳!
ハーデスの魂を消滅させれる!そう確信した瞬間、空間の歪みが、ハーデスとアテナを包み込む。タナトスとヒュプノスか!逃がすか!
「貴様が邪魔なようだ」
タナトスが俺に拳を振るい、黄金聖衣の全身にひびが入る。
「ぐぁ」
「その身体でこの空間の爆発的小宇宙の力を一身に受けるがいい。さらばだ。聖闘士よ」
「やば」
力の方向が空間をねじ曲がり俺一点に集中する。ビッグバン×十二回。死ぬ?
『星矢ー!』
全員の叫び声が聞こえた。ていうかこれ直撃したら余波で神殿どころか周辺一帯飲み込んでここにいる全員魂ごと消滅する。あーもう面倒臭い!
「仕方ない!消えろ!アナザーディメンション!」
力の奔流を全て異次元に放り込む!全て...あーやっべ、ちょっと漏れたー。
ズガーン
「ぐぉぇ」
消し損ねた分だけ直撃。ビッグバンまでいかないまでもそこそこの威力はあった模様。ビッグバン×十二回より遥かにましだけど。聖衣が更に砕けた。
「アナザーディメンションだと!?星矢、何故貴様が?」
あーもう多分面倒臭い事になるだろうから皆の前では使わなかったのに。いや、シャカ辺りは感づいてたかな。そもそも双子座の聖衣着た事あるし。
「俺サガの弟子でもあるから使えて当然なんだよなぁ」
「なんだと!?」
「星矢!?どういう事だ!」
「正確にはサガはカノンって俺の前では名乗ってて教皇の正体のサガだったって事は皆と一緒に教皇の間で死体を見るまで知らなかったんだけどね。てかシャカ気付いてたでしょ?」
「フッ」
フッじゃねぇよ。
しかしアテナとハーデスがエリシオン行っちゃった。あー面倒臭い。まじ面倒臭い。嘆きの壁どうにかせないかんとかほんと面倒臭い。多分どうにか出来るとは思うけど。
「星矢。やるわね。中間テストの順位見たわよ?」
「ジェミニ生徒会長みたいに毎回トップ取ったり出来たらいいんですけど」
「ふふ、可愛いわね星矢」
「ちょっとジェミニ!星矢をたぶらかさないでよね!」
「あらサジタリアス?私は星矢を誉めてただけよ?」
「貴女達、あまり騒いで風紀を乱すようなら風紀委員長としてこのライブラ見逃せないわよ?」
「お、頑張ったんだな星矢!ご褒美にデートしてやろうか?」
「キャンサー!星矢のご褒美なら私スコーピオンがするわ!」
「星矢、この前の本どうだった?」
「面白かったよ!やっぱりアクエリアスの薦めてくれる本は面白いね」
「そう、良かった」
物陰からチラ見しているペガサス
「...ギリ」 ピシッ ハシラダイーン
柱を握り締めひびを入れた模様。