28.お腹痛い
重たい。
目が覚めたら射手座の聖衣が上に乗ってた。なんでや。俺が目覚めた事に星華姉さんが気付いた。どうやら俺の世話をとアルデバランから言われたらしい。気遣いが出来る男だぜ。ていうかこの聖衣どいてくれないんだけど。
魔鈴さんから、あの後の事を聞いた。気絶したままシャカに連れ戻された後、双子座の聖衣は双児宮へ飛んで行ったらしい。一回で捨てられた模様。俺から離れた後、射手座の聖衣とピカピカ光って会話(?)していたと。相変わらず不思議な聖衣だぜ。沙織さんが俺に小宇宙を送り回復、そのまま魔鈴さんの家で療養と。
3日寝ていたと。
サガ助けられなかった。
今、聖域は厳戒体制らしい。十二宮の奥深くの教皇の間まで敵の侵入を許してしまったのだから。今は女神神殿にアテナたる城戸沙織もいるし、直接アテナを狙ってきたのだ。教皇の手引きがあったかも知れないが、黄金聖闘士達は不手際があったのだと悔い、臨戦状態のようだ。
天馬座の聖衣はムウが修復してくれたらしい。血液は俺の血が大量に掛かっていた分で賄えたようだ。ペンダントピカピカ。...よくこんな特殊な状態の聖衣直せたな。魔鈴さんから受け取った瞬間、胸に瞬間移動した。あれ?ぴったりくっついて取れない?...聖衣に関しては深く考えたら負けかなと思ってる。
「星矢、目が覚めて動けるようになったら女神神殿へ来いってアテナから命令出てるよ」
「じゃあしばらく寝てるわ」
「てい」
「ぎゃふん」
魔鈴さんの容赦無い蹴りがクレイオスに突かれた腹にクリーンヒット。鬼やこの人。
「さっさと行きな」
「痛...分かったよ魔鈴さん」
十二宮へ向かいながら、ちょっと思考を整理。
一つ、あの駄神は女神の小宇宙を狙っていた
一つ、騙されたとか僕らとか言ってたので複数いる
一つ、集団としてもサガを倒せる程の力を持つ
一つ、俺が生まれた時から女神の小宇宙を持つ事を知っている
ハーデスかポセイドンかなぁ。本命は。というかそうであってくれないと誰か判らない。まじポンポン痛いわ。魔鈴に蹴られたからだけど。
でもさぁ。あの空間にいたアテナって沙織さんじゃないんだからハーデスもポセイドンも今の世界の奴とは限らないんだよなぁ。もうこれわかんねえな。
こういう時はヒルダと話して癒されるんだ!
...
...
...
ヒルダが念話でない。ほぼどんな時でも即応答してくれて、そうでない時もすぐに折り返し連絡くれるヒルダが。
やべぇ。多分ニーベルンゲンリングや。3日も寝てたから何の対処も出来なかった。
すぐにでもアスガルドに行かないとと思いつつ、本当にお腹痛くなったので金牛宮のトイレに駆け込むのであった。そして金牛宮のトイレが詰まった。ごめん。
展開迷い過ぎて話のストック無くなりました。新しい仕事押し付けてきた上司が悪いんやで。書き貯め出来るまで投稿1日一回になるかも知れません。