鉄血の魔法少女オルフェンズ育成計画   作:露湖ろこ

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鉄華団がかちこまれて魔法少女同士の戦闘あります。
レンチメイス君大活躍!(?)
後声優ネタもあります。
すげぇよミカは


出世の引き金、ゲリライベント発生中!

 ここは鉄輪会のアジトの一つで、数人の男がテーブルを囲んで話をしている。

「なぁ兄貴、鉄華団のやつらどうします?」

「やつらは依頼が無ければ動けねぇ。必ず何かが裏にいるはずだ」

「テイワズですかね?」

「分からねぇが直接乗り込もうじゃねぇか」

「鉄華団に乗り込むんですか?なんでもあいつら魔法少女達とつるんでるらしいじゃないですか」

「よし、姐さんを呼べ」

一人の男がどこかへ電話をかける。

「もしもし姐さんですか?お願いしたいことがありまして、よろしいですか?はい、お願いします」

電話を終えた男はリーダーの男の目を見て頷く。

「よし、明日の朝に乗り込むぞ!」

 

 

早苗が鉄華団に就職して少しが過ぎた。

短い時間でも早苗の活躍は社内で認められていき、満足を感じはじめている。

そしていつものように朝早く家を出て出勤する。

鉄華団のビルに到着すると足早に事務室へ向かう。

扉を開け事務室に入ろうとするとそこには明らかに自分達は反社会的集団だということを隠していない装いの男達がメリビットを問い詰めている。

「ここ最近の鉄華団の依頼を全部見せろ。それと社長のオルガ・イツカはどこだ?」

早苗は走ってその場から立ち去る。

事務室の中から早苗を呼び止める声が聞こえたが無視して走った。

途中エレベーターの前で合歓と出会い、彼女を引きずって階段まで向かう。

「ねぇ早苗さん、そんなに急いでどうしたの?」

「事務室に反社会的集団がいるのよ!」

「えっそれって」

「だからさっさと変身しなさいよ!」

「でも私戦えないと思うけど」

「変身したら普通の人間より強くなるんだから早く」

「あぁうん」

二人が変身し終えるのとほぼ同じタイミングで早苗を追いかけていた男が現れた。

ルーラはその男に強烈なキックをかますと、男はたまらず後ろに倒れ込んだ。

ルーラとねむりんは事務室へ向かう。

事務室の扉を蹴破り勢いよく入ると、中にはもう反社会的集団はいなかった。

「メリビットさん、あいつらは?」

「社長室へ向かったわ」

二人は「ありがとう」とメリビットに礼を言ってオルガの居る社長室へ向かう。

社長室までたどり着くと中ではもう反社会的集団とオルガが話をしているようだ。

ルーラは社長室の中の会話を聞こうと聞き耳を立てた。

「カラミティ・メアリに逆らうな。煩わせるな。ムカつかせるな。オーケイ?」

「は?何それ。アンタ何言ってんの?」

「ガキは黙っときな」

「何で黙らなきゃいけないの?」

「私はムカつかせるなって言ってんだろ」

「あぁもういいよ。喋らなくて」

「なんだガキの癖に偉そうに。そんなに死にたいか?」

「うるさいなぁ、オルガの声が聞こえないだろ」

どうやら社長室では三日月とカラミティ・メアリが口論をしているようだ。

━━━━ちょっと何でカラミティ・メアリがいるのよ!

「あぁもうウザいから消えてくんない?」

「調子に乗ってんじゃねぇぞガキの癖に」

「あぁもう本当にいいから」

三日月がそう言った後、突然ビルが揺れた。

ルーラとねむりんは何事だと思い社長室に乗り込んだ。

室内を見渡すと椅子に座っているオルガに目の前の出来事に唖然としている反社会的集団、三日月のレンチメイスによって肉塊となっているのも反社会的集団の一人だ。

さっきの攻撃はカラミティ・メアリへのものだったらしく、メアリは攻撃を回避した姿勢だ。

「あぁルーラとねむりん、こいつは俺がやるから他のやつらお願いね」と三日月は言ってメアリにつかみ掛かり窓の外へ身を投げ出す。

窓から身を投げ出した三日月はメアリを屋上まで投げ飛ばし、自分も壁を蹴って屋上へ跳ぶ。

「へぇこんな広い場所で正々堂々戦うつもりかい?」

「狭いから戦いにくいだけだよ」

三日月はレンチメイスを振りかぶりメアリめがけて振りかざす。

メアリは紙一重でレンチメイスの一撃を避けてトカレフを三日月に向けて発砲する。

この射撃を三日月は軽々と避けまたもう一度レンチメイスで殴りつける。

メアリにレンチメイスの一撃が直撃し体が数メートル後ろにはじき飛ばされる。

「死になさい!」

そう言ってメアリは対物ライフルを取り出し、三日月へ向けて放つ。

スコープで相手の姿を捉えるまでもない距離、外すはずない。

「マズいかっ!」

その時、空から何かが降ってきた。

「サーフボード!?」

屋上にサーフボードが衝突し三日月とメアリの二人の視線はそこへ集中した。

メアリの対物ライフルに何かが突き刺さり爆発する。

メアリはすかさずトカレフを掴み突き刺さったものに数発の弾丸を放つ。

それは蛇行して後ろに下がり、二人の視界に入る場所へと移動した。

そのものとは青色の鎧を纏った魔法少女で、肩の長い装甲が特徴的だ。

足を肩幅まで開き白い長髪を風になびかせ、剣を地面に突き刺し手を置いた。

そして堂々と言う。

「私の名はリッター。ファブの命を受けこの地を蝕む貴様ら魔法少女を討伐するために参った」

リッターは地面から剣を抜きメアリ目掛けて突進する。

メアリはトカレフを撃つが剣で弾かれ肉薄される。

この距離では銃を使うには難しい、そう判断して剣を取り出す。

リッターはメアリに向かって斬りかかり、メアリは剣でこれを受ける。

「正々堂々と戦おうということか!」

「アンタは何故だか他人のような気がしないね」

「私もそんな気がするわ!」

二人の魔法少女の激しい剣と剣のぶつかり合い、金属と金属のぶつかり合う音が響く。

この二人の戦いを傍から見ていた三日月はメアリの背後に回り込み、走って距離をつめて殴る。

メアリは右側から強く殴られ屋上からはじき飛ばされる。

続けてレンチメイスがまるで恐竜の口のように開きチェーンソーが展開し三日月はリッターの肩装甲を挟み刃で削り始める。

金属の装甲を挟んでガリガリとチェーンソーの刃が音を立てる。

「離しなさい!」

「何で離さなきゃいけないのさ」

「いいから離しなさい!」

三日月は「しょうがないなぁ」と吐き捨ててリッターを屋上から放り投げる。

リッターは何か叫び声を上げながら高層ビルのジャングルの中にその姿は消えていった。

三日月はやれやれという表情でナッツを2、3個食べてからオルガの下へ戻る。

 オルガの下へ戻るとそこには拘束された反社会的集団の男達がいた。

「これねむりん達がやったんだよぉ」

部屋の中に入った三日月にねむりんは言った。

「私の魔法が無かったら何もできなかったじゃない」

ルーラは疲れたと愚痴りソファにドスンと座る。

「でもねむりんが縛らなかったらルーラはただ突っ立ってるだけだったでしょ?それにオルガ社長にも手伝ってもらったし」

ルーラはぐぬぬと唸った。

その後もねむりんの怒涛の言葉責めに反論できずに悔しがってるルーラを見て可愛いと三日月は思ったのと同時に以前テイワズの名瀬がキスをしていた時に可愛いと思ったからと言っていたのを思い出した。

三日月はルーラに歩み寄りキスをする。

場の空気が凍りついた。

━━━━え、ええぇぇぇぇぇぇええ!?

ルーラは困惑し、ねむりんとオルガは思考停止する。

三日月はというとまたナッツを食べて窓の外を見ている。




ラストのシーン、一応拘束された反社会的集団の男達が見ている状況です。
そんな中でキスを躊躇わずするすげぇよミカさんな話でした。
この後の話はルーラについてやるか、たまについてやるか悩んでいます。
感想やアドバイスなどがあればよろしくお願いします。

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