鉄血の魔法少女オルフェンズ育成計画   作:露湖ろこ

2 / 11
三日月と別れた後のスノーホワイトとラ・ピュセルが追いかけて鉄華団のビルに入って行いを注意したあとに仲間になろうっていう話です。
サブタイトルはそのまんまの意味です。


バルバトスのフレンドを増やそう!

 鉄華団の本部への帰り道、三日月は恐らく学校帰りであろう少女二人が黒塗りの高級車に引かれそうになっていることに気がついた。

横断歩道の信号はもうすでに赤に変わっていてそこを走り抜けようとしていたのだ。

車はブレーキをしているようだが、止まる気配は無かった。

しかたなく三日月は黒塗りの高級車の後部へ降下してメイスを叩きつけた。

凹み宙に浮き上がる車体。

間一髪二人の少女を助けることが出来た。

「おいゴラァ!逃げんな!」

三日月は二人の少女をまるで米俵のように肩に抱え飛び去った。

先程の場所から少し離れた場所に二人の少女を降ろしてまた帰路に着く。

「少し見てみるか」

そう言ってマジカルフォンを懐から取り出す。

画面に表示された数字を見ると、もうすでにキャンディーの数は1000を超えていた。

「やっぱり銀行ののが得点高い。もうちょっとやるか」

三日月はその後も物を壊しながら人助けをし、キャンディーを稼いだ。

 

 

「あれが今日増えた魔法少女だポン」

ファブは今出会った魔法少女ムーンライトバルバトスのことをそう言った。

二人はもうちょっと話がしたいと思い、ムーンライトバルバトスの後を追いかけた。

その途中二人が見たのは破壊なのか人助けなのかものすごく曖昧なムーンライトバルバトスの行動だった。

黒塗りの高級車に引かれそうになった少女二人を助けるために高級車を破壊し、木の上の猫を助けるために木を薙ぎ倒し、スピード違反をした車を前から無理矢理押し止め凹ませる。

「こんなの無茶苦茶だよ。こんなの絶対おかしいよ!」

「スノーホワイトの言うことは私にもよくわかる」

「ねぇ、ちょっとやめさせようよ」

そうこう話している間にムーンライトバルバトスはまた別の場所へ向かう。

「追いかけよう!」

また二人はムーンライトバルバトスの後を追いかける。

 ムーンライトバルバトスが足を止めたのはここ最近業績を上げている民間警備会社「鉄華団」の本部があるビルだった。

「ここって確か鉄華団のビルだよね?」

「あぁ間違いない」

「確かにここに入っていったよね」

「あぁ入ってみよう」

ラ・ピュセルはそう言ってビルに入っていき、スノーホワイトもそれを追うようにビルへ入っていった。

ビルに入ってすぐの人気のないエントランスで二人はムーンライトバルバトスを見つけた。

階段を上がっていく彼女を見てラ・ピュセルが「追いかけよう」と言い、二人も後から階段を昇っていく。

フロア3階分階段を上がりムーンライトバルバトスは廊下へ出て真っすぐ歩いていく。

2、3部屋通りすぎてとある部屋の前で立ち止まり、磨りガラスの扉を開けて中に入る。

ラ・ピュセルとスノーホワイトの二人は壁に張り付き中の会話を聞くことにした。

ムーンライトバルバトスは部屋の奥の方にいるのか言葉があまり上手く聞き取れない。

だけど部屋にはもう一人居るらしく、言葉を聞き取ることができた。

「なぁミカ、あれは流石にやりすぎじゃねぇのか?」

声の主はテレビで聞いたこのある鉄華団の社長、オルガ・イツカの声だった。

オルガの呼んだ名前ミカはムーンライトバルバトスと出会った時に最初に言った名前だった。

「ミカちゃんでいいみたいだね」

スノーホワイトが言った。

「テレビの映像ではぼやけてたけどよ、堂々と映りすぎじゃねぇか?それとこれだ」

先程の銀行立て篭もり事件はテレビで中継されていてスノーホワイトもこれで事件を知った。

それにムーンライトバルバトスは堂々と映っていたらしい。

そしてオルガはそのことを注意したあと、何かを手渡した。

「お前いろいろとやってるらしいな。もうまとめサイト出来てるぞ」

魔法少女の活躍はまとめサイトで記事が作られているが、デビューした初日でもうまとめサイトが出来ているらしい。

「そりゃ堂々とメディアの前に現れて立て篭もり犯を撲殺、その後も無茶苦茶やってるらしいな」

スノーホワイトはムーンライトバルバトスが立て篭もり犯を殺したと聞いてその場を逃げ出したくなったが、足がすくんで動けなかった。

突然部屋の中から声がかかる。

「ねぇ、そこで聞いてないで入ってきたら?」

ムーンライトバルバトスの声だった。

スノーホワイトは恐怖に耐え切れなくなりそうだった。

自分達じゃムーンライトバルバトスに勝てるわけがないと直感していた。

「あぁすまなかった」

そう言ってラ・ピュセルは磨りガラスの扉を開けて部屋の中に入る。

攻撃は無かったがスノーホワイトは自分で部屋に入ることができず、ラ・ピュセルに引っ張られて部屋に入った。

「で、何?」

「ごめんなさい!私もう少しお話がしたくて」

「わかった。で、何?」

「単刀直入に言わせてもらうが君の行動は少し無茶がすぎるんじゃないか?」

「うん、反省してる。オルガにも言われた」

「それとだ、よかったら一緒に活動しないか?」

ラ・ピュセルの一言に表情にはあまり出ていないが驚いているようだ。

スノーホワイトも驚いている。

ムーンライトバルバトスは少しオルガと話してから快く快諾してくれた。

ムーンライトバルバトスの返答にスノーホワイトとラ・ピュセルの二人は少しほっとした。

「じゃあもういい?」

「うん、ごめんね」

「チャットでまた会おう」

二人はそう言ってビルから出た。 




次回3話はのサブタイトルはマジカルキャンディーを集めよう!に散華を組み合わせるつもりですけど、どう合わせたらいいんですかね?
この話の目標は一応原作キャラ生存なんで、ねむりんを生存させるために18人目の魔法少女作って殺します(真顔)
三日月増えたから17人で半分が面倒だっていうのもあります。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。